伊坂幸太郎著「SOSの猿」

身の回りのことで書くことがあまりないので、読んだ本のことについてなど書いていこうと思います。

初回は、つい最近読んだ伊坂幸太郎さんの小説「SOSの猿」です。

SOSの猿 (中公文庫)

伊坂さんの作品は好きで、けっこう読んでいます。この作品もとても気になっていたのですが、新書だとちょいと値が張ってしまうので、文庫版が出るまで待っていました。

まず先に言いたいこと。この作品は表紙詐欺です!

リビングが無重力状態。少年や猫、テーブルの上のポップコーン、あらゆる家財道具が浮いているという、ファンタジーかつどこかノスタルジーなこの表紙。作中でこんなシーン一度も出てきません。いや、描写はされているのですが、これは主人公の想像の中、もしくはとある少年の心の中の出来事なのです。

んで、これが物語の要旨とあまり関わってきません。印象的なシーンを表紙にしただけで、全く作品の象徴にはなっていないのです。

というわけで表紙につられて買うとちょっと損した気分になるかもです。しかし今の時代、表紙詐欺はもの凄いよく見かけますね。表紙を誰が手がけたかで部数にだいぶ差が出るみたいですから。

大抵の表紙詐欺は中身がともなっていないですが、やはりまあそこは伊坂さん、きちんと中身が詰まっていました。

ただし、伊坂さん作品を初めて読む人にはオススメできないかもです。伊坂さんの作品に慣れている方が、「ああやっぱり伊坂さんの作品っていいわあ」と安心感に浸るためにあるような一冊に思います。

内容については触れません。わりと長めです、くらいですね。

ちなみに、五十嵐大介著のマンガ「SARU」と本作が連動しているそうです。二作品を読んで初めて分かる主題があるとかないとか。まだそちらの方は読んでいません。機会があれば、って感じですかね。

SOSの猿 (中公文庫)

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