エイシンフラッシュはこのまましぼんでしまうのか

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2010年のダービー馬エイシンフラッシュの種牡馬成績が伸び悩んでいます。

2019年の産駒の勝馬率は2割弱。決して喜べる数字ではないでしょう。

年度ごとの種付数と種付料はこちら。

種付料 種付数
2019年 100万円 67頭
2018年 150万円 93頭
2017年 150万円 144頭
2016年 150万円 196頭
2015年 150万円 200頭
2014年 150万円 204頭

2019年より、社台スタリオンからレックススタッドへ移動しています。

種付数は順調に下がっているのね…。

そろそろ重賞級が出ないと厳しい頃ですね。ちなみに重賞馬はまだいません。

果たしてここからエイシンフラッシュが挽回する可能性はあるのか。個人的な見解を書き留めます。

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私のエイシンフラッシュ観

エイシンフラッシュというと、ダービー馬よりも2012年の天皇賞(秋)馬としての印象が強いかもしれません。

天覧試合。鞍上デムーロ騎手の敬礼のインパクトは強烈でしたね。

実は筆者、エイシンフラッシュの現役が取り立てて好きだったわけではありません。ただ、種牡馬としてはけっこう成功するんじゃないかという期待を持っていました。

当時の種牡馬ランキングはキンカメを筆頭とし、以下は混戦ムード(ディープ無双は翌2011年から開始)。サンデーサイレンス飽和状態も危惧されていました。

そんな中で、キングズベスト産駒のエイシンフラッシュは、種牡馬としての需要も高くなるのではという見込みがあったのです。私の中では。

初年度204頭の種付ですから、馬産地での期待もなかなか高かったのではないでしょうか。

クラシックと古馬戦、それぞれでG1を勝っているのは大きいですよね。どちらも東京ではありますが。

アウトブリードがあかんのではないか

非サンデーサイレンス(SS)のエイシンフラッシュは、当然のごとくSS系牝馬に種付を行っています。多くの産駒がアウトブリード(5代目までクロスがない)です。

結果、成績は現状いまひとつ。なんとも燻っている印象が拭えません。

これはもしかして、アウトブリードが良くないのではないか、という気にもなります。

ちなみに私はインブリード信者ではありません。むしろアウトブリードの血統が好みです。

ただエイシンフラッシュの場合は別な気がするんですよね。なんというか、血とともに能力も薄まってしまっている感があるのです。

これなら、あえてインブリードを推奨した方がいいのではないかと。

ミスプロのクロスはどうか

そこでエイシンフラッシュの父の父、ミスタープロスペクターのクロスを持つ血統に期待を馳せてみたいのです。

ちなみにミスプロ系であるキングカメハメハ。彼の産駒の牝馬につけると、キングマンボの3×3となり、かなり濃くなるので危険です。

キンカメではないミスプロ系の牝馬で、ミスプロの3×4を実現している馬、ざっと見渡してもまだ一握りのようです。

そりゃまあミスプロ系牝馬にはSS系付けますわな。

でもな〜ミスプロのクロスで成功例が出そうな感じするんですよねえ!

ヌレイエフのクロスがいいらしいぞ?

そんな中、今年の2歳馬で、活躍中のエイシンフラッシュ産駒がいます。

ココロノトウダイです。

セレクトセールにて5,400万円(税別)で取引されたお馬。すでに2勝し、産駒初の重賞制覇が期待されています。

このココロノトウダイ、ヌレイエフの5×3というクロスが発生しているのです。なんとも通好みな。

ヌレイエフの5×3。なかなか再現が難しい配合ですが、確かに魅力を感じる血統です。爆発しそう。

とにかくこのように、エイシンフラッシュ産駒が注目されるには、やっぱりクロスを意識すべきかな〜って思ってます。

母父アグネスタキオンと相性○?

全体的に産駒を見渡すと、母父アグネスタキオンの産駒が好成績を上げている傾向。

ココロノトウダイも母父アグネスタキオンです。

そうなるとなんとなく母父ディープインパクトもよさそうですが、まだ産駒が少ないのでなんとも言えませんな。

とにかく、以上をまとめると、エイシンフラッシュ産駒で走りそうな配合はこんな感じ。

  • 母父アグネスタキオン
  • ミスプロやヌレイエフなどのクロスを持つ

この条件でざっと検索かけましたが、2017年産だとロックグラスという馬がいます。

ココロノトウダイと同じヌレイエフのクロス。北海道トレーニングセールで560万円にて取引されています。

この子にはちょっと注目してみます。

他に、2018年産からユッカマウンテンの2018にも注目。

母父アグネスタキオンでミスプロの4×5。社台ファーム産というのも気になります。

来春までの重賞制覇に期待!

ココロノトウダイにはぜひ重賞を獲ってもらいたいですね。

来年はいよいよ種牡馬戦国時代。種付数を少しでも確保するためにも、活躍馬の産出は必須です。

エイシンフラッシュ産駒から活躍馬が出てくれることを願いたいです!