ディープインパクト後継種牡馬について考えるin2020

2019年、偉大なる奇跡の馬ディープインパクトが亡くなりました。深い衝撃とともに悲しみに暮れた競馬ファンがたくさんいたことでしょう。当ブログでもディープとの思い出をちょっと語らせていただきました。

生産界においては、ディープの死とともに次代の種牡馬争いが白熱されることになります。

ディープインパクトはたくさんの名馬を輩出し、何頭も種牡馬になっています。果たしてどのディープ系種牡馬が、戦国時代の覇者となるのか。

ここではデータを元に探ってみます。

まずはこちらの、代表的なディープ系種牡馬の、2019年の2歳馬の成績を参考にしましょう。2019年末時点での、中央競馬での出走数や勝馬数などをデータにしました。

馬名出走数勝頭数勝馬率AEI2016年種付数(種付け料)
キズナ(1年目)1232722%1.44269(250万円)
リアルインパクト(1年目)59915%1.06139(80万円)
ワールドエース(1年目)41922%1.2131(50万円)
ディープブリランテ(4年目)28414%0.688(100万円)
スピルバーグ(1年目)3226%0.4101(150万円)
トーセンホマレボシ(4年目)2913%0.33104(100万円)
トーセンラー(2年目)300%0.2138(100万円)
ダノンバラード(2年目)3133%0.7712(30万円)
(参考)ディープインパクト994646%2.7243(3000万円)

2019年2歳馬、つまり2020年現在は3歳馬のデータになります。2016年に種付された馬たちなので、2016年の種付数や種付け料も紹介しています。

参考として出してるディープインパクトがえげつないわね…。勝馬率も種付け料も。

ほんとディープは伝説。向こう20年くらいは、こんな超ド級な種牡馬は誕生しないんじゃないでしょうか。国内産では。

ちなみにAEIってのは種牡馬成績を物語る指標のひとつ。細かいことは抜きに、1より上回っていると優秀と思っておくといいでしょう。

それでは以下、データから気づいたことを書き留めます。

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スピルバーグは高すぎた?

まず見て思うのがスピルバーグの種付け料の高さではないでしょうか。

初年度150万円はかなり強気と感じます。逆にリアルインパクトはリーズナブルなお値段です。

スピルバーグはディープインパクト産駒の中では晩成傾向の馬。G1を初めて勝ったのも5歳になってからですからね。

こういうタイプの種牡馬って、若干お嫁さんに恵まれない印象。それでも100頭ほどを集めたのは、期待をかけている表れでしょうか。

2019年初世代の2歳馬たちは現状成績振るいません。しかし晩成型と思えば、今後ジワジワと成績を伸ばしてくるのではないかと。

尻上がりタイプというのも踏まえると、やはり150万円は高かった気がしますね。ちなみに翌年100万円に下げています。

なんとなくですが、ダートの中長距離で穴を開けそうな気がします。母方がスタミナタイプなんよね。

トーセンラーはバリエーション豊か

そんなスピルバーグの全兄であるトーセンラーの方が、種牡馬としては面白味がありそう。

トーセンラーは現役時代、マイル〜長距離までまんべんなく成績を残しました。産駒は相手牝馬によって多種多様となりそう。

2016年の初年度産駒になりますが、短距離で好走しているアイラブテーラーや、中山中距離で期待の持てるザダルなど、産駒はやはりバリエーション豊か。往年のマンハッタンカフェを彷彿とさせます。

個人的には、今後一口馬主で出資するなら、トーセンラー産駒は魅力と感じています。ただ産駒自体が少ないんで、クラブで募集しているのを見る機会も稀なんですがね。

AEI「1」超えならワールドエースに期待

AEIが1を上回っているのはキズナ、リアルインパクト、ワールドエースの3頭。

この中では私はワールドエース産駒に期待しています。

2018年当時のユニオンオーナーズクラブの1歳馬募集で、ワールドエース産駒への出資を最後の最後まで悩みました。

ワールドエース産駒に期待していることは以前もどこかの記事で書いたように思います。

ただワールドエース産駒、どの子も募集当時は見栄えがパッとしなかったんですよね…。

価格など総合的に判断するとかなり魅力的に映るのですが、初年度は見送るという結論に達しました。データ派の私には手が出せなかった…。

しかしワールドエースの全弟ワールドプレミアの活躍により、ワールドエース産駒にも付加価値がかかりそうな予感です。まさにプレミアが付くってことです。ワールドプレミアだけにね!

…。

ちょっと後悔しているんですよねぇ。プレミアが付く前に先物買いしておくべきだったのではないかと。

ワールドエース産駒のいいところは芝もダートも食えそうってところでしょう。たとえ芝で振るわなくても、ダートでワンチャンを感じる馬が多い気がします。

それにやっぱり種付け料の安さですよ。現状勝馬率は2割程度なわけですから、ディープインパクト産駒1頭に全賭け出資するよりも、ワールドエース産駒5頭に出資した方が、リスク分散になり期待値も高くなるのではないでしょうか。5頭も募集していれば、ですが。

キズナはどうか

評価がまだまだ難しいのはキズナですよね〜。

現状ディープインパクト産駒の中では最も活躍馬を出している種牡馬になりますが、馬産地の商業的なゴリ押しを感じないこともないわけで。

キズナ自体はすごく好きです。ファレノプシスの近親ってのもそそりますよね。

でも、キズナ、きずな、絆…。こんな名前の馬が種牡馬でも大活躍したら、あまりにもできすぎのような。ダービー制覇さえ「嘘だろ!?」って感じでしたからねえ。

いや、実際強いんですけどねキズナ。凱旋門賞4着も優秀ですし。でも現状やっぱりゴリ押しというか、お嫁さんに恵まれている印象もあるので、評価を下すのはまだ時期が早い気がしています。

今年の3歳馬がどれだけクラシックに乗ってくるかがひとつの参考材料になりそうです。強い1頭の輩出よりも、まんべんなく活躍馬を出すことが、キズナにとって大切なことでしょう。

リアルインパクトもトーセンラーもダノンバラードも初年度産駒だからね!?

ディープインパクト産駒のすごいところは、まだまだまだまだまだまだ種牡馬として期待できる馬が後ろに控えているところです。

サトノダイヤモンド、ディーマジェスティ、マカヒキ、アルアイン、ワグネリアン、ダノンプレミアム、フィエールマン、あとなんだ…?まあいろいろいますわ。

この中からどの種牡馬が好成績を収めるかなんて、まだ誰にも予想ができませんよ。

でも間違いなく言えることがひとつ。ディープインパクトの血は確実に日本に残るってことです。

ウインドインハーヘアのクロスとか、めちゃくちゃ流行りそうです。

サンデーサイレンス産駒世代が争っていた時代よもう一度

思い出すのはサンデーサイレンスが亡くなって以降の種牡馬戦国時代。

年度でいうと2008年から、ディープ&キンカメ時代の訪れる2011年くらいまでですかね。あの頃の種牡馬ランク争いはし烈でしたね。

その中で大きな成績を残したのは、マンハッタンカフェ、アグネスタキオン、フジキセキ、ダンスインザダーク、スペシャルウィーク、ステイゴールドあたりだったでしょうか。サンデーサイレンス産駒の話ですよ。

今振り返ってみると、各種牡馬ごとそれぞれ尖った特徴があったように思います。

当時、自称「種牡馬研究の専門家」な人が「サンデーサイレンスの時代が終わり、日本の競馬のレベルは確実に下がる」って明言していたのを思い出します。あの人は今何をしているのだろうか。

ディープインパクト系種牡馬たちも、それぞれが尖った特徴を持って、サイアーランキングを争い賑わせてくれることでしょう。なかなか熱いですよね。

今後もデータは逐一抽出して、どの産駒に期待を馳せるか、出資をするか、決めていきたいと思います!

このブログで改めてまとめて紹介するかどうかは、また別の話だけどね!

最終的なまとめとして、個人的には、ワールドエース、トーセンラー、アルアインあたりに注目します。