シニスターミニスター産駒の傾向を考えるin2020

うーん。やっぱり気になるシニスターミニスター。

最近彼のコトばっかり考えてしまいます。恋してるんじゃないかっていうくらい。

私が入会しているユニオンオーナーズクラブでは、去年3頭、今年も3頭産駒を募集。非常に将来性が見込まれている、中小牧場の希望の星となっています。

産駒にいつか出資したいと思っていた種牡馬。ところがしかし、2018年より種付料が上がり、相対的に2019年産の募集価格も値上がり傾向となってしまいました。

出資候補に入れるべきか、否か。頭の整理も兼ねて、いろいろな角度からシニスターミニスターを眺めてみたいと思います。

シニスターミニスターの現役時について

シニスターミニスターの父はOld Trieste。オールドトリエステと読めばいいかな??

その父はA.P.Indyで、日本との縁はまずまず。代表的な産駒でタピットがいます。

ゴリゴリのダート血統。距離的には中距離という印象ですね、父方は。

特筆したいのは母方。母の父の父にデピュティミニスターがいて、なんとも言えない安心感というか心地よさを感じさせます。というのは私だけかな。

ミニスターの名を継いでいるところから、シニスターミニスターも母方の恩恵を強く受けているという陣営の思いが強かったのでしょうか。実際成績の方も、母方寄りで若干マイル馬なのかなという印象を受けます。

主な勝ち鞍はブルーグラスステークス、ダートの1800ですね。そのときの勝ち方が凄まじく、大逃げで2着に大差をつけたんだとか。

引退後は日高で種牡馬入り。ノーザンファーム生産馬はいません

ノーザンファーム産がいないのに結果を残している、というのがまず注目ポイントです。

産駒はダート短中距離特化

端的にダートの短中距離で結果を出していますね。しかしサウスヴィグラスほどではありません

サウスヴィグラスもノーザンファーム産駒はいません。実績面ではサウスヴィグラスに軍配が上がります。

まあサウスヴィグラスと比較するのは酷ってものでしょう…。

というか取り上げておきたいのは、後々産駒はいろいろ挙げるところではあるのですが、ユニオンでタイニーダンサーの2019というのが募集されていまして。グランド牧場さんです。

こちらが父シニスターミニスター、母の父サウスヴィグラスという血統。こういう配合を実現できるという意味でも、将来性があるんですよねシニスターミニスター。

まあもう17歳くらいなんですけどもね。

このような配合が成功するのであれば、ダート短中距離特化血統として今後重宝しそうではあります。成功すれば、ですが。

個人的にはやっぱり母方はサンデー系であってほしいんですけど。あまりいないんですよね…。

サンデー系牝馬はどうしてもミスプロ系や、もしくは最近ならサンデーのクロスを狙った配合にいきがちですからね…。若干、お嫁さんに恵まれない印象ではありますシニスターミニスター。

種付料と産駒実績比較

データ面いきましょう。まずは年度ごとの種付数と種付料から。

年度種付数種付料
2015年80頭80万円
2016年118頭80万円
2017年164頭80万円
2018年164頭200万円
2019年115頭200万円
2020年?頭200万円

このように2018年より種付料が2倍以上に跳ね上がっています。が、その年の種付数は去年と変わっていません。馬産地の期待値の高さを感じさせます。

この2018年200万円種付世代が、これからガンガン募集開始されるであろう2020年募集馬たち。ユニオン2020の募集馬もこれに該当しています。

値上がりした分、やはり募集価格は高値傾向です。

この件についてはユニオンの価格発表の記事で書いています。

続いて産駒の実績を見てみましょう。

比較がしやすいように、2020年、中央と地方のダートで結果を出している主な種牡馬だけに絞って比較用データを出してみます。こちらです。

種牡馬名ダート戦勝馬率AEI
ゴールドアリュール35%1.96
サウスヴィグラス46%1.59
ヘニーヒューズ34%2.10
パイロ30%1.39
シニスターミニスター39%1.25

他にもダートで活躍馬を出している種牡馬はいますが、短中距離でとくに成績を出せていそうな種牡馬5頭を挙げてみました。2020年のみでの集計です。

AEIは例によって高ければ高いほど優秀と思っていればいいのね。ヘニーヒューズ優秀ね…。

今年はとくに頑張っているなという印象でしたが、データとしてもかなりいいですねヘニーヒューズ。

数字上は影に隠れていますが、シニスターミニスターも勝馬率はいいと思います。AEIが低いのはちょい気になりますね。

この点からしても、シニスターミニスターの種付料値上がりはちょっとリスクを感じちゃいますね。

AEIってのは産駒がどれだけレース賞金をもぎ取ったか、みたいな指標なので、大きなレースで結果がさほど出ていない(=AEIがさほど高くない)シニスターミニスターというのは、高値な産駒ほどややリスクを感じる要因になる気がします。その点ヘニーヒューズは爆発力満点という感じで、夢を託すならこちらの方に魅力があるかもしれません。

ただ勝馬率からわかるように、シニスターミニスター産駒は安定感は高いです。

高値のゴールドアリュールやサウスヴィグラス産駒に出資するくらいなら、安値のシニスターミニスターって感じです。

クラブ馬は回収率高し!

さてさらに一口馬主のくくりでみますと、シニスターミニスター、かなり優秀だと思います。

2020年6月時点で19頭がこれまで募集されていまして、募集額を回収した馬は7頭と、募集額回収馬率37%程度となっています。

比較対象として先ほど優秀と申し上げたヘニーヒューズを取り上げておくと、42頭中8頭で、19%ほどなのです。

これは非常に大事な比較数字だと思います。

これは活躍馬云々の話というより、それだけヘニーヒューズは高値になりやすく、シニスターミニスターは安値になりやすい、ということだと思います。

シニスターミニスター産駒で最高の活躍をした馬といえばターファイトクラブのインカンテーション。募集額回収率はなんと3600%を超えています。最高に夢がありますね!

ただ前述の通り、種付料爆上げのため2020年以降は募集価格が高くなる傾向。その分、募集額回収率100%を超える馬は少なくなる可能性も考えられます。

ちなみに今年デビューを控えている2歳馬でクラブに所属している馬は6頭。そのうち3頭がユニオン所属馬です(残りはウイン、ロード、ラフィアン)。

この中ではロードバイイファルには注目だと思います。

デピュティミニスターの4×3は注目に値します。

母方にはフジキセキもいるので、案外芝でもやれるかもしれませんね。デビュー時には応援します。

そして我らがユニオンからは、正直3頭とも気になるのですが、リングボーイは外せません。出資しようかどうしようか迷っていたらあっという間に満口となったお馬です。

ちなみに今挙げた2頭はどちらも募集価格は1600万円。産駒の中ではまあまあ高い方ですが、回収率100%をあっさり超えて、長い活躍をしてくれるといいですね。

母父はSS(ヘイロー)系が無難、ロベルト系もいいか

シニスターミニスターと相性の良い血統とは。やはりサンデーサイレンス系牝馬が安定して結果を出せている印象です。もう少し広いくくりでいうとヘイロー系ですね。

2019年のJBCレディクラシックはシニスターミニスター産駒のワンツー。勝ったヤマニンアンプリメは母父がサンデーサイレンス。2着だったゴールドクイーンは母父タイキシャトルで、こちらもヘイロー系。

重賞で安定した成績を収めたキングズガードは母父キングヘイローで、やはりヘイローの血が絡んでいます。

インカンテーションも母父サイドにヘイローがいますが、どちらかというと本馬はミスプロのクロスがパンチ効いてそうなイメージです。

まあとにかく、ヘイローの血が絡んでいるのは歓迎材料でしょう。

というわけで、ユニオンで募集されるキングズガードの全弟、キングスベリーの2019はかなり期待が持てるのではないでしょうか。1800万円の募集額は産駒の中ではやや高い傾向ですが、キングズガードの活躍を思えば、決して悪くはない価格と思います。

ヘイロー以外では、これはやや私の好みも入ってしまうのですが、母父ブライアンズタイムもいいと思います。こちらも広いくくりでいえばロベルト系ということになります。

母父ロベルト系の馬では、大きなところを勝った馬はあまりいませんが、お手頃な産駒が多そうなので、コスパは抜群な予感です。

この視点でいうと、またユニオンの話になっちゃいますが、先ほど挙げた2歳馬のリングボーイ、そして2020年募集馬ではブライトエルフの2019も面白い存在です。募集額1400万円をどう見るかですね。私は1200万円くらいだったら迷わず出資行きたかったですが…。

ユニオン2020年募集の残る1頭、先ほども挙げた母父サウスヴィグラスのタイニーダンサーの2019ももちろん気になります。ただ募集額2400万円は相当強気なお値段。私は尻込みしちゃいますね…。

さらに、ユニオンの話が続いちゃいますが、伏兵(?)として挙げたいのが、「母父シニスターミニスター」というエスジーアンクルの2019。気になる存在です。

父はリオンディーズで、ミスプロの5×5、マルゼンスキーの5×4!

これ、かなり惹かれますね。馬体もよかったら、出資候補です。

カタログはいよいよ、これを書いている時点では来週、届きます!

今後も活躍馬の輩出はほぼ間違いなし!

シニスターミニスターについていろいろと考えてみました。やっぱりいろいろ書いてみて、そして血統表を見ていて思うのは、日本の牝馬との親和性の高さですね。純粋に相性がいいんでしょうね。

中小牧場の希望の星であることに間違いはないでしょう。もう17歳ですが、長生きしていただき、種牡馬生活を続けていってほしいものです。

そして最後に。身も蓋もない話ですが。

データ面では、ヘニーヒューズの方がやっぱりご機嫌ですよねー。ダートの短中距離に限定すれば。

というわけで、ユニオンでしたらスズカエルマンボの2019は、注目しておきたいものです。ただヘニーヒューズ産駒でクラブ所属馬は、そこまで活躍馬がいるわけではない、というのは覚えておきましょう。馬格のいいタイプが多いので、セールや庭先で取引される傾向にあるのかもしれません。