ユニオンオーナーズクラブの「先行募集馬」について考えるin2020

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私が入会している一口クラブユニオンオーナーズクラブでは、秋ごろに当歳馬の先行募集を行います。

ユニオンOCに所属している牧場の生産馬ではなく、セレクトセールで購入した馬を募集にかけるのです。

だいたい2頭募集するのですが、今年は1頭。ウイングザムーンの2020です。

お父さんはロードカナロアね。

ロードカナロアについての考察記事にも書いた通り、私は現状、この子については出資は見送りです。

ユニオンの先行募集馬といえばエポカドーロ。エポカドーロといえばユニオンの先行募集馬。

というわけで、第二のエポカ求めて、先行募集馬についてはじっくりと考えてみたいものです。そこで今回は、ユニオンの先行募集馬についていろいろ調べてみたいと思います。

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2010〜2020年度の先行募集馬一覧

さっそく過去10年程度の、先行募集馬について見てみましょう。

いろいろデータを書き入れるとごちゃごちゃしちゃうんで、募集総額と、アバウトなレース賞金をまとめます。あと2020年10月時点での現状もちょろっと。

募集年度馬名募集総額(万円)およそのレース賞金(万円)2020年10月時点の現状など
2010ー1バレルウェーブ2310200名古屋転籍後、2014年引退
2010ー2ルペールノエル2625170002020年9月に引退したばかり
2011アビエイター283523102016年引退、1勝
2012ー1キングカーティス28001600地方で3勝後、中央で1勝
2012ー2バロネット23000ケガで2戦にて引退
2013ー1ナポレオンズワード23001500中央0勝、ファンド解散で現役
2013ー2トゥルーハート20005700平地1勝、障害2勝
2014ー1ジークグランツ260070笠松3勝後、中央0勝
2014ー2ブルースカイハーツ230028001勝、現役
2015ー1ジェネラルシップ21001100未勝利
2015ー2エポカドーロ450027000言わずと知れた皐月賞馬、来年から種牡馬デビュー
2016ー1ウェイクール3800900笠松2勝後、中央1勝
2016ー2マイティウェイ36001400平地1勝、障害で3着
2017ー1ビターエンダー46004800オープン馬、まだまだこれから!
2017ー2オーヴァーネクサス40008001勝、まだまだこれから!
2018ー1スカリーワグ3600未デビュー
2018ー2イルクオーレ45000新馬戦7着
2019ー1チュウワプリンセスの20192600未デビュー
2019ー2アルーリングハート3000未デビュー
2020ウイングザムーンの20204500未デビュー

それではいろいろ気になった点を書いておきます。

賞金1億超えの2頭について

1億7000万円を超える賞金を積み上げ、先月に引退したばかりの、2010年先行募集馬ルペールノエル。そして皐月賞を制した上にダービーで2着と大活躍した、2015年の先行募集馬エポカドーロ。

この2頭には、ある大きな共通点があります。それは…。

所属厩舎が藤原英昭厩舎です。

もう、今回の話はこれで終了でいいんじゃないでしょうか。

やっぱりね、全ては「人」といいますかなんというか…。藤原厩舎マジで素晴らしいんですよ。毎週のクラブへの報告を拝見していても、厩舎の温情とか熱意とかガンガン伝わってきますからね。

これ、真理だと思いますが、やっぱり厩舎で8割9割決まると思っていいんじゃないでしょうか。私はそう思っています。はい。

大手牧場からだけでなく、中小牧場からもガンガン活躍馬を輩出していく。藤原厩舎、マジリスペクトっす。

募集総額が上がったのはエポカ世代から

こうして年表にして見返してみると、エポカドーロを募集していた2015年以降、募集総額が3000万円以上の馬が多くなっています。

つまり競り落とす馬の額が上がったことになります。

クラブ運営的に見れば、セール購入馬へ割く予算が増えたわけですね。2015年あたりから。

エポカの活躍を見て、というわけではなさそう。エポカデビュー前の2016年世代でさえ、3000万円後半の馬を2頭先行募集していますからね。

2000万円台(セール購入額1000〜2000万円くらい?)の馬だと、大きな結果を残せていなかった、という反省からではなかろうか。

エポカはセールで3600万円くらいで購入。このくらいの額になると、やっぱ大物級、G1にも手が届く期待が持てるってことでしょうか。

この転換は間違っていなかったのでしょう。今年もビターエンダーがダービー出走を果たしましたからね。十分に結果を出せていると思います。

今後も4000万円前後くらいの馬を募集していたら、けっこう期待していいんじゃないでしょうか。この点でいえば、今回のウイングザムーンの2020も楽しめそうな逸材と感じますが…果たして?

2016年世代「ダブウェイ」について

さて、私は2016年世代(現4歳)よりユニオンに仲間入りをし、この世代に5頭出資しました。現在はそのうちの3頭が現役です。

この、2016年世代の先行募集馬2頭には、まったく惹かれなかったのをよく覚えています。

ウェイクールとマイティウェイ。どちらもジャスタウェイ産駒です。合わせて「ダブウェイ」と呼んでおきましょう。まさかどっちも「ウェイ」を馬名につけてくるとは。

ジャスタウェイの初年度世代ね。

初年度産駒には基本出資しないですからね私。だからまったく眼中に入ってこなかったですね…。

それにしても、これからの種牡馬であるジャスタウェイ産駒を2頭、先行募集馬として募集するのは、いかがなものだろうか。「もしジャスタウェイの種牡馬成績が振るわなかったら?」というリスクは感じなかったのでしょうか陣営は。

せめて、片方はジャスタウェイ産駒で、もう片方はハーツクライとかダイワメジャーとか、堅実なところにすべきだったと感じています。

私はあまり好きじゃないんですよね、一押し商品を、新種牡馬産駒縛りにするパターン。まして同じ種牡馬産駒にするのは…悪手に感じます。

ハネたらいいのですが、ダメだったときのリスクが大きすぎるでしょう。

かつて友駿ホースクラブでも、当時イケイケだった地方募集ファンドで、エスポワールシチー産駒を2頭募集かけましたが、これもちょっと引きましたね私は…。

いやほんと、結果が出れば「ごめんなさい」ですし、会員としても嬉しい限りなんですけどね。

結局、ダブウェイはやや燻っていますし。そもそもジャスタウェイがなかなか種牡馬として突き抜けてこない点も気がかりです。

ユニオンの先行募集馬に限った話じゃないですが、クラブが目玉としている募集馬に「偏り」みたいなのを感じたら、警戒すべきだと思います。

リスクヘッジは、あらゆる投資において気をつけておきたい視点です。

改めて、2020年の先行募集馬について

さて今年の先行募集馬、ウイングザムーンの2020ですが。

先行募集馬1頭のみの募集は、2011年以来、9年ぶりとなるんですね。

父はロードカナロアと、かなり堅実なところを狙ってきました。しかも厩舎は手塚貴久厩舎。素晴らしい成績を収めている厩舎です。ゴルトマイスターをはじめ、ユニオンとの相性も抜群。募集総額も4500万円で、エポカと同額で縁起がいい。

過去の先行募集馬の成績と照らし合わせていくと、かなり期待ができるパターンに思います。

 

すぐに満口になっても不思議ではないですね。

ただ、私は出資を決意するまでには至れませんでした。

その理由は、ロードカナロアに関する考察記事でも触れています。

まあ一番の理由は、すでにロードカナロア産駒を所有しているってのが大きい気がしています。ラヴィッスマンね。

なんというか、満遍なく出資したいじゃないですか、血統って。ストームキャットの3×3っていうのもちょっと引っかかっています。

でもやっぱり、第二のエポカって気配もあるよなあ。距離はもうちょい短いところでしょうが。

気になってる気になってる…。

ぜひ、2020年の先行募集馬ウイングザムーンの2020には大活躍してほしいですね。

ちなみにウイングザムーンの2020の1次受付期間は2020年10月15日から10月21日の17時まで。通常受付は2020年10月28日スタートの予定です。

最後は宣伝みたいになっちゃいましたが、こちらからは以上です。