2020年は、さまざまな意味で、歴史的な1年ですよね。間違いなく、今後社会の教科書なんかでは写真付きで紹介されるんではなかろうか。コロナ関連で。
競馬界も歴史的な1年となりました。牡馬牝馬で無敗の三冠馬誕生。この歴史的な年に競馬ファンでいられたことを、非常に光栄に感じています。
と同時に、クラシックが終わってしまい、ちょっと寂しい気も。
まあここからは古馬との対決も待っていて、それもまた見ものですがね。
さて、クラシック最後の菊花賞は、私的にとても大事な1戦で、毎年かなり念入りに振り返ります。
強い馬、強い血統が勝つのが、菊花賞ですからね。
コントレイルに迫ったアリストテレス
正直今年の3歳牡馬って、コントレイル以外は思っていたほど強くないと思っていました。
菊花はコントレイルの圧勝劇ではないかと。
しかししかし、菊花賞でコントレイルに肉薄した馬がいましたね。アリストテレス。
エピファネイア産駒。この馬、かなり強そうな気がするぞ…。
コントレイルをマークする形、終始外側ですから、ちょっと距離は多めに走っている。それで、最後の脚はコントレイルよりもちょっと速いのを使えています。まだまだ伸び代ありそうですし、間違いなく長距離向きと見ていいでしょう。今後が本当に楽しみです。
実は、菊花賞の後、我が家サイトの以下の記事のアクセスが急に伸びていました。
こちらの記事の中で、「父エピファネイアと、母の父ディープインパクトからは今後も大物期待」って書いておりました。
そしたらドンピシャ。アリストテレスが父エピファネイアで母の父ディープインパクトなんですよね。いやはやいきなりこんな大物級が出て来るとは。
そういえばブラックホールも惜しかったわね!
菊花賞前の記事で「コントレイルはブラックホールに飲まれてしまえ!」みたいなジョークを書きましたが、さすがにそこまでは無理でした。でもがんばりましたね!
ゴールドシップ産駒も夢があるよなあ!
菊花賞10着までの父&母父まとめ
さて改めて。菊花賞の結果について、1着〜10着までの、父と母父名をまとめておきます。これがけっこう大切な振り返りなんです。
着 | 馬名 | 父 | 母父 |
---|---|---|---|
1 | コントレイル | ディープインパクト | unbridled’s song |
2 | アリストテレス | エピファネイア | ディープインパクト |
3 | サトノフラッグ | ディープインパクト | Not For Sale |
4 | ディープボンド | キズナ | キングヘイロー |
5 | ブラックホール | ゴールドシップ | キングカメハメハ |
6 | ロバートソンキー | ルーラーシップ | サンデーサイレンス |
7 | ヴェルトライゼンデ | ドリームジャーニー | Acatenango |
8 | ヴァルコス | ノヴェリスト | ダンスインザダーク |
9 | ガロアクリーク | キンシャサノキセキ | Kingmambo |
10 | バビット | ナカヤマフェスタ | タイキシャトル |
ディープインパクト縁の血統が1〜3着を独占するのは初ですね。
3000メートルでもこれだけの結果を残すとは…本当に衝撃。
これが天皇賞(春)になるとまたちょっと傾向が違ってくるので、興味深いのですけども。ディープ産駒は古馬になってからの成長力が物足りない、というよりは、キングカメハメハやハーツクライなど古馬になって強くなるタイプが多い、という面があると思います。
エピファネイアは今後、クラシックディスタンス適性の高い馬が続々と出てくるでしょう。古馬の大きいところを勝つ馬がポンポン出てきても不思議ではありません。デアリングタクトがさらに強くなって古馬戦で無双する…っていうのも夢ではないかも。
そして、エピファのライバル的存在であるキズナがどうか、ですよね。古馬になってから頭角を現す馬が続出するのか。4着と好走したディープボンドは今後も長い距離で活躍する見込みはあるのか。まじでわからん。
わからんので、引き続きキズナ産駒はデータ重視で見守ります。
さらに、個人的に大注目だったのはステイゴールド系。ゴールドシップ産駒が5着、ドリームジャーニー産駒が7着、ナカヤマフェスタ産駒が10着と、ステイゴールドの孫ながら違った種牡馬の産駒から菊花賞上位馬が出たのは、やっぱりステイゴールドらしいというかなんというか。逆にオルフェーヴル産駒がイマイチだったことが意外だったり。
しかし今後も、ステイゴールドの孫からは大きいレースを勝つ馬が続々と出てくるのではないかと、思っております。
ルーラーシップも毎年着実にクラシック出走馬を出しているのですから、堅実だと思います。ヴァルコスは母の父ダンスインザダークということで「もしや」もあるかとは期待していました。8着は大健闘。続く9着だったガロアクリークはキンシャサノキセキ産駒、この子は今後どの路線で活躍するのか、ダートの短距離でも結果出せそうな気さえします。
出資馬と無理やり照合してみる
さて、話は我が家の1歳出資馬!
先日出資したアモーレエテルノの2019はエピファネイア産駒。ぜひとも、アリストテレスのように長いところで結果を出してほしい!
頑張ってほしい。期待しています。
そしてもう1頭、ウインキナウの2019はオルフェーヴル産駒。ステーゴールドの孫ということでこちらも期待していますが、なんとなくこの子はマイルくらいまで、そしてダートのような気がしています。まだまだ幼さが残っているようで、これからの成長次第ですねこの子は。総額1000万円の馬なので、仮に気性に難ありで結果が出せなくとも、まあ諦めはつくかな…。
今回の菊花賞の結果を見ても、この2頭への投資は悪いものではなかったと思います。アリストテレスの激走は、思わず胸が躍りましたね。あそこまでコントレイルを脅かすとは思いませんでしたから。エピファネイア産駒の成長力には、今後も目を見張りたいと思います。
エピファネイアはまだダートがイマイチなんですが。今後芝を走っていた馬もダートへ転向するパターン出てくると思うので、ダート成績にも注目したいですね。