2022年9月10日、ユニオンOCにて3年ぶりとなるセレクトツアーが開催されました。2021年産の募集馬がお披露目される会です。
場所は新ひだか町にある日本軽種馬協会北海道市場。セール開催したり種牡馬お披露目する場所ですね。
参加は新千歳空港から団体バスで参加する組と、現地集合の組。各々100人くらいずつの募集だったわけですが。
我が家は現地での参加。バスは3台という大所帯で、100人近い参加があったかも。
現地組とバス組、合わせて200人近い参加があったと思われますが。正確な人数が知りたいですが、公式から発表はない模様。
とにかく晴れてよかった!
中秋の名月である2022年9月10日。天にも昇るような気分の中で開催に至れたことが何よりでしたね。
とにかく最高でしたね。全体的な感想とか、出資馬や検討中の馬など、個々の馬についても写真を交ぜつつ書き留めます。
迷いが増えると思ったらそうでもなかった
ツアーへ行くにあたって懸念していたのがこれ。
現地で募集馬を目の前にすると、あの馬もいいこの馬もいいとなって、出資検討先が増えてしまうのではと心配でした。
しかし実際に訪れてみると、まったくそんなことはなく。むしろ検討先を一気に絞ることができたのです。
とにかく現地で見て思ったのは、どの馬もいい!でした。
どの馬もよく見えたなら迷いが増えちゃうもんじゃないの?
どの馬もいいからこそ、自分のフィーリングや好みで決めていいんだ、という気持ちが強まったんです。
ユニオンOCへ提供する時点で、生産者も強い思い入れと自信があるのだということを痛感できる、そんな展示会だったのです。どの募集馬も入念に手入れされていて、一人でも多くの支持を得られるよう奮闘する牧場の方々のお姿を拝見することができました。もうそれだけで十分でしたね。
というわけで、骨格とかトモの具合とか歩様とか云々で素人にはわかるはずもなく。やっぱり雰囲気とか見た目とか、単純な好みで決めるのがいいと決心した次第です。
この決心を得られただけでも、ツアーに参加した意義があったというものです。
展示の流れと測尺&馬体重の発表について
実際のツアーですが以下の流れで行われました。
- 開始の30分くらい前には現地に入れ、馬房内の募集馬を見ることができた
- 展示はグループ展示で、4つのグループに分かれている
- その4つは「牡馬」「関東牝馬」「関西牝馬1」「関西牝馬2」、この順序で10頭程度ずつの紹介
- グループごと、まず1頭ずつ個別でパドック周回のようにして展示、その際に馬体重なども発表
- 周回での紹介が終わると馬房付近で馬たちが一斉に並んでいるので、気になる馬を見たり牧場スタッフの方に話がうかがえる
- 1グループおよそ40分単位、上記4と5を繰り返す
- 13時くらいから始まり16時ちょっと前に終了
気になる馬が牡馬に集中していたので、牡馬から一気に紹介されてちょっと焦りました。
初めての参加だったこともあり、1グループ目はかなりあたふた。逆に3グループ目の「関西牝馬1」にはさほど気になっていた馬がいなかったこともあり、ちょっと時間を持て余していました。
ちなみに展示場所は日陰がない。9月の北海道とはいえ昼時は結構な暑さでした。でもお茶やジュースなど冷えた飲み物を自由に取ることができるシステムになっていました。私はこれにかなり救われましたね。
最初にちょっと展示会の説明があったものの、1回の説明では理解できず。いろいろとテンパってしまいましたが、自由な感じはなんともユニオンらしいともいえましたね。
解散もご自由にな感じで、藤原代表からの言葉なども一切ありませんでした。
ちなみに現在公式でも測尺と馬体重も発表されています。
数字よりも大きく見せる馬も何頭かいましたね。時期的に馴致を本格化しているところとそうでないところがあり、前者の馬はわりかし体重が少なめ傾向のようです。
それではここから個々の馬についてピックアップ。順番は気分です。
雰囲気抜群はアイアムカミノマゴの2021
見た目や雰囲気で私がもっとも惹かれましたのはアイアムカミノマゴの2021。
カタログが届いた直後の所感でも、雰囲気一番手であげた馬でした。
生で見てもやっぱり素晴らしい馬体に感じましたね。
ツアー開催の数日前に満口に。このペースからしても、やっぱり多くの人が魅力を感じているんじゃないですかね。
2200万円という高値で私は出資に至れなかったのですが、デビューが待ち遠しい1頭ではないでしょうか。応援したいです。
ただ逆から言うと現状すでに完成形に近いとも言え、ここからの成長力に疑問の余地ありです。ピークが2歳で、3歳時には下降線を引いていることも考えうるわけで。その辺は実際の現役生活を眺めてみてから、答え合わせとなりそうです。
出資済みのパールオブアフリカの2021はこれからの成長に期待
先行募集馬で初めて出資したパールオブアフリカの2021。
募集馬の中ではまだお子ちゃまな印象でした。
でもいかにもディープインパクト系らしいというか。ちょっと奥手な印象を与えるのですよね若い時は。芝なのは十中八九間違いないでしょう。
この子に関してはまだまだなんとも判定し難いですね。500分の1の馬ですし、出費の面からもそこまで痛くないですから、良くも悪くも大きな期待は寄せず見守りたいと思っています。
クレスクントの2021は最後まで悩もう
ずーっと出資を悩んでいるクレスクントの2021。人気しないタイプでしょうし、多分締め切りギリギリまで悩むんじゃないかな私は。
こちらは展示前で馬房にいるクレスクントの2021。
気性は良さそう。馬体の雰囲気も好きなタイプです。
すでに乗り運動も開始しているので、ちょっとあばらの浮いた今くらいの馬体でも問題ないと思っています。現状での体重は420。これでふっくらさせたら430台から440あたりといったところか。
母父ハービンジャーですしゆくゆくは450から460台に届く可能性もありそう。
ジャングルポケットのラストクロップ。出資するのしないの!?
最後の最後まで悩まさせてください!
気持ちとしては出資したいんだけども、どうしても財布的にね。
年明けにユニオンさんがプレゼントキャンペーン開催する(各牡馬10口プレゼントをここ2年実施中)かもですし。その結果を見届けてからでも遅くないでしょう。たぶん口数は埋まらないだろうし。
あと、次に紹介する馬がめちゃくちゃ気になってしまったので。そっちを先に吟味しましょう。
出資ほぼ確定のフォルテドンナの2021
今回現地で馬を見て、カタログとのギャップに驚かされたのがフォルテドンナの2021。
父シニスターミニスター、母父ヘニーヒューズ。血統上は好みなんですが、募集開始時の写真はイマイチに映ったんですよ私は。どころが今回目の前にして見て、その馬格に驚かされてしまいました。
450キロは素晴らしいですね〜。
あえてユニオン現3歳のシニスターミニスター産駒3頭を見送った私。結果、3頭とも勝ち上がるという。さすがにもうシニミニ確変も終わっちゃうのではないかという気もするんですが、いやーしかしやっぱりこの血統はいいなあ。
ユニオン現2歳のシニミニ産駒2頭の活躍ぶりを見届けてからも遅くはないですかね?
募集総額800万円。この価格なら、、、つい手が出ちゃいそう。
ううむしかし、もうちょっと慎重になろう。少なくとも残口警報が出ない限りは。最終的には出資してることと思いますが。
レッドレネットの2021はまもなく満口か
出資意欲は高いもののもう少しだけ成長を見守りたいのがレッドレネットの2021。
風格はあるものの、当日の体重は420キロと思っていたよりも少なめ。胸囲も173センチと牡馬としてはちょっと寂しい印象なんだよなあ。
できれば秋以降の成長を見て決めたいんですが、現在残口は40口未満。たぶん9月10月で埋まると思うのですよねえ。
もしくは、今回の馬体重発表を受けて申し込みスピードが緩やかになるやも。そうなった場合、なおかつ秋以降の体重が水準以上であれば、出資候補となると思います。
出資済みのキョウワゼノビアの2021
私を含めた、キョウワゼノビアの2021の抽選に通った皆さま。
本当におめでとうございます。
現地で見て感じました。本馬はいい馬です(素人目線)。
この子の個別展示の人だかりだけは、ちょっと異質な気配が漂っていました。ユニオン史上最大級といわれる抽選が行われた募集馬、という注目度の高さもあるでしょうが。本馬のまとっているなんともいえないオーラにため息を漏らす人も多数だったのでは。全体的に気品があるんですよ。日高系ってよりは社台系のオーラ。
自分の出資馬をベタ褒めするなんて珍しいわね!
だってほんとにいい馬に見えたんだもーん。
少なくとも言えること。この馬は1800万円で募集すべき馬ではない。3000万円でもおかしくないと思いました。セリだったら3000万円以上必至だったのでは。協和牧場さん太っ腹すぎる。
ずっと見てられますね。おかげで同じグループの他の馬の展示を見忘れてしまったほど。
馬体重も447キロなら及第点以上。そしてなんといっても胸囲。186センチは申し分ない、というかでかい。
いや〜この馬はちょっとかなり期待できるんじゃないですかね?
来年以降への楽しみが増えました。無事にデビューを迎えてほしいです。
出資済みのブラーノの2021
この日最も参加者のハートを射抜いたのはブラーノの2021ではないでしょうか。
とにかく可愛かった。
写真はあえて載せません(うまく撮れてるのがなかった)!
周回時は幼さを見せていて、個別展示でもスタッフに甘える仕草。まだお子ちゃまでしたが、オルフェーヴルの子だと思えば可愛さ100倍期待値1.5倍。
白井牧場さんの粋な計らいでチェキ撮影会も行われました(もう1頭の白井牧場産馬ホーカーハリケーンの2021でも行われていた模様)。
撮影会の模様はTwitterで検索してみてください。「ブラーノ チェキ」とかでヒットするはず。
あなたも撮ってもらったの?
モチのロン!
家宝にします。
可愛すぎましたよブラーノの2021。甘えたがりですが内々に秘めた荒さも感じ取ることができましたので、それがレースできっちり発揮できれば。活躍も十分に見込めることでしょう。
また、体重は417キロでしたが、これは最近調教を始めた影響だそう。また増えて来れば450キロ近くにまで戻るという話でした。
さらにブラーノの2021の足元にはこんなものまで。
干草を自由にあげられるシステムになっていました。
しかもあげればあげるほどモリモリ食べる。食欲旺盛のお年頃みたい。
セレクトツアーを終えて
出資済みの2頭については、出資してよかったと心から思える。そんなセレクトツアーでした。その理由はすでに書いた通り。
出資検討中の馬についてはどうするの?
急浮上のフォルテドンナの2021については、11月くらいの報告を見た後に出資したいですねえ。
他にも気になる馬は、実は結構いたり。取り上げたレッドレネットの2021とクレスクントの2021はもちろんのこと、馬体が雄大なライムスカッシュの2021、マクフィ産駒のパルフェダムールの2021、全兄の活躍が素晴らしいワイキキブリーズの2021は、元々気になっている馬で引き続き成長を見守りたいと思います。
ただ予算的に出資は厳しいんだよなあ…。
現3歳と2歳の出資馬の活躍次第で、どれだけ手を広げられるかが決まりそうです。
やはり2021年産は、いい馬が多いんじゃないでしょうか。これは募集開始時にも思いましたし、ツアーを経ても実感すること。しかしその分、募集総額が高め。で、出資金以上の活躍が見込めるかというと、これはかなりの目利き力がある方でも判断はつけづらいことでしょう。要するに値付けが絶妙な世代なんですよね。
まあそんな中でも激安印象な募集馬も多いんですけど。フォルテドンナの2021とか。
やはり私は回収率を重視で、投資としての側面も構えつつで出資先を決めたいので、慎重に吟味していきたいと思います。単にビビリなだけだけどね!
ちなみにツアーの最中、妻子は
今回のツアーは感染対策も兼ねて妻子は参加しませんでした。
ではその間、妻子は何をしていたかというと…。
近くの乗馬クラブに行っていました!
新冠の温泉の近くにある乗馬クラブ(なぜかカーナビには表示されなかった、引っ越ししたばかりの模様)。なんと重賞馬にも跨ることのできる乗馬クラブでしたよ。
重賞馬の背中を味わってきたぜ!
現地にはもっとたくさん馬に乗ったり触れ合えるところがあると思ったのですが…意外と少なかった。
セレクツアー、次は家族全員で参加したいですね。
今年は感染対策を実施した中でのイレギュラーな開催ですが、今後は家族全員の参加もウェルカムになっていくはず。来年はコロナの懸念なく目一杯楽しめるツアーになっているといいですね。いや、きっとなっているはず。
というわけで、これからセレクトツアーは皆勤狙いで一口馬主ライフを生きていこうと思います。