【2024年版】種牡馬ダノンレジェンドを考える

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この記事は2024年1月24日時点でのデータを参考にしています。

ダノンレジェンド。いい種牡馬ですよね。現時点で産駒の中央競馬勝ち上がり率は3割を超えており優秀です。

社台系の産駒が少なく、日高系がメインですが、良績を出せています。

こういう種牡馬こそ、ここで考察せねば。というわけで傾向を探りつつ、2022年産で気になる産駒などを紹介してみます。

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ダノックス渾身の馬名

ダノン冠名でかっこいいネームは必ずチェックをつける私。

個人馬主の場合は特に「これは!」という馬に渾身の馬名をつけると思っています。

ダノックスさんの場合はダノンキングリーやダノンプレミアムなんかはまさにそうだったのかなと。「ディープ系はとりあえずかっこいいのつけとけ」ってノリだったのかもですが。

で、ダノンレジェンド。ダノン伝説。むちゃくちゃ期待してつけた感満載の馬名だと思いませんか?

なのでデビュー時から目をつけていました。

そしてきちんと結果も出しました。ダート短距離界を席巻しましたね。

デビュー直後は仕上がりが遅く、デビュー戦は圧勝も2勝目は笠松の地方交流戦だったりで、ちょっと名前負け感もあったりしたのですが。4歳以降は本当に強かった。6歳の引退レースでJBCスプリントを制覇。

というわけでやや遅咲き。勝ち鞍は後半は地方多めなので、産駒も地方向き傾向かなと思いきや。

現状は中央でも相当優秀な成績を収めています。いや地方もすごいんだけどさ。

超大物級がそろそろ出てくる可能性も十分考えられます。

種付数&種付料の推移

年度種付頭数種付料
2017年94頭50万円
2018年119頭50万円
2019年126頭50万円
2020年143頭50万円
2021年126頭100万円
2022年71頭100万円
2023年88頭80万円

3年目以降も種付数はアップ、価格を上げた2021年は少し落ちているものの、一定以上の水準をキープしています。

馬産地での評判が非常に高いタイプの推移と言えますね。

賞金上位100頭の母父内訳

ダノンレジェンド産駒の賞金上位100頭(総賞金544万円以上)の、母父馬について頭数別に内訳を出したものがこちら。

頭数母父名
7頭キングカメハメハ(10)
5頭スペシャルウィーク(10)
4頭フジキセキ(17) タイキシャトル(7)
3頭ダンスインザムード(10) ダイワメジャー(8)

ネオユニヴァース(8) ゴールドアリュール(7)

ハーツクライ(6)

2頭サンデーサイレンス(8) シンボリクリスエス(8)

アドマイヤムーン(5) バブルガムフェロー(5)

オレハマッテルゼ(4) サクラバクシンオー(4)

ディープスカイ(4) バゴ(3)

メイショウサムソン(3) シャマルダル(2)

ロージズインメイ(2)

1頭は省略。母父名カッコ内の数字は3歳以上の該当馬数の数字です。たとえば父ダノンレジェンドで母父キングカメハメハの現3歳以上の該当馬は10頭。そのうちの7頭が賞金トップ100内にいることを意味しています。

母父キングカメハメハが◎、サンデーサイレンス系は△

俄然目を引くのは、10頭中7頭が100位以内にいる父ダノンレジェンド×母父キングカメハメハの組み合わせ。

この組み合わせは鉄板と見ていいでしょう。

一見するとBMSリーディングの上位から強い産駒が出ている印象なのですが、BMS上位常連のシンボリクリスエスは8頭中2頭、サンデーサイレンスも同様に8頭中2頭と、奮っていないものもしばしばいます。

ディープインパクトとの組み合わせにも期待したいのですが、今のところ割と微妙みたいなんですよねー。

そもそもサンデーサイレンス系牝馬との相性が今ひとつ。

スペシャルウィークは10頭中5頭が上位100にいるのでまずまずですが、フジキセキは17頭いて4頭ですからね。いまいち感強いです。

ただゴールドアリュールは例外としたいかも。現状7頭中3頭ですが、伸び代のある馬たちが結構いるので、今後成績を伸ばしてきそうかもです。

というわけで、ダート派なSS系とは相性いいのかもしれませんね。

「SSを介さないヘイロー」に注目

注目したいのは、サンデーサイレンスを持っていないヘイロー系の血との組み合わせです。

ダノンレジェンド×タイキシャトルだと7頭中4頭が上位100入り、ロージズインメイなら2頭中2頭。ここでは挙げていませんがメイショウボーラーは1頭しか対象がいませんが賞金を稼いでいます。

このデータは覚えておいて損はないと思いますよ。

このデータの対象になる馬、2歳にはいないっぽいんですけどもね…。

クロス薄めが良し?

母父にストームキャットがいるダノンレジェンドですが、現状のデータではこのストームキャットを活かしたクロスは今ひとつです。

たとえば母父ヘニーヒューズでストームキャットの3×4が発生し、ダート短距離の適性がより高まる印象ですが。現状ではまだ好成績は出せていません。

まあまだ対象データ自体が少ないですからね。ストームキャットのクロス持ちで大物誕生も時間の問題なのかも。

ただ、クロスの少ない配合でも結果は出せているので。トータル的なリスクを考慮すると、クロス薄めの馬から選んでいくのが無難でいいかもしれませんな。

気になる2022年産ダノンレジェンド産駒

気になる2022年産は、データ結果より、母父キングカメハメハ・ゴールドアリュール・スペシャルウィーク・メイショウサムソン、そして今後成績を伸ばしそうな期待株としてサウスヴィグラスからピックアップ。

馬名母父一言
アスクザリーズンの2022キングカメハメハ宮内牧場生産。
ベルミュールの2022キングカメハメハ兄にマルベリーシチー。
ミヤコスマイルの2022キングカメハメハミルレーサーの牝系。
ミリオーレの2022ゴールドアリュールおじにヴァリエンテシチー。
ヤクールの2022ゴールドアリュールストームキャットのクロスがどうか。穴っぽさはある。
レディカリーナの2022ゴールドアリュールこれまたシチーに縁ある血統。
ブラックホーネットスペシャルウィーク稲葉牧場生産。
ラフェデビジューの2022スペシャルウィーク全兄レジェンダシチー。またシチー。
ラヴィーゲランの2022スペシャルウィークゲランの牝系。
メイショウサワヤカの2022メイショウサムソン全姉にメイショウコバト。
メイショウツバキの2022メイショウサムソン近親にメイショウグロッケ。
メイショウレンマの2022メイショウサムソン近親にメイショウマシュウ。
エーシンサルサの2022サウスヴィグラス母は園田で3000万円稼ぐ。

なぜかシチー関連の馬が多めですがこれはたまたまでしょう。

ちょっと多めに挙げましたが、どこにすごいのがいるかわからない未知数の高い馬だからこそ。全頭レース出るたびに単勝複勝買ってみてもいいかもと思っているくらい。

とくにメイショウの3頭は何かやってくれそうな匂いがプンプンしますぞ。

クラブで募集中のダノンレジェンド産駒

入会しているクラブでは現在1頭だけ募集中のダノンレジェンド産駒がいます。ハクレイファーム生産のプリモウェイの2022

気になってはいる募集馬なのですが、すでにハクレイファーム産の同期でエンパイアシティの2022に出資しているため、出資対象には入れていません。

母父ジャイアンツコーズウェイということで、ストームキャットの3×3。うーん、今回の考察からはややリスキーな印象を抱くようになってしまいました。

ほかのクラブでも募集馬は数頭いますが、いずれもサンデーサイレンス系牝馬との配合のため、今回のデータからはあまり強気にはなれない感じですね。

でも、やっぱり全体的に馬体も立派で楽しみなタイプが多いと思います。

まとめ

混戦を極めているダート短距離路線、この先も長く生き残っていける種牡馬はほんの一握りかもしれません。その中でダノンレジェンドは費用対効果が非常に高いダート短距離系種牡馬であり、熾烈なサバイバルレースを生き残っていけるだけのポテンシャルは十分にあると思います。

産駒はちょっと癖のある配合が活躍傾向にあり、そのせいもあってか馬券の回収率も高かったり。なので産駒を見極める際も幅広くチェックしておく必要がありそうです。気になる2022産も多めに挙げさせてもらいました。

まだまだこれから活躍馬が出そうな種牡馬。傾向研究も途上です。また2年後くらいに調べてみたいと思います!