【ユニオンOC2023年産】カタログが届いたので気になる馬メモ【コントレイル初産駒世代】

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ユニオンオーナーズクラブの2023年産カタログが6月末に届きました。

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矢野牧場&辻牧場による新体制に入って2年目の募集世代となります。関東馬21頭、先行募集を含む関西馬22頭、地方馬2頭(浦和とホッカイドウ)。去年よりも10頭くらい募集頭数が減って、例年と同じ水準に戻りました。

ちょっと気になったのが株主牧場で、新たに上水牧場と折手牧場が仲間入り。前者は1頭募集していますが、後者は今年の募集なし。

それでは以下、気になる点と気になる馬を思うがまま書いてまいります。

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目玉は2頭のコントレイル産駒

まさかまさか。コントレイル産駒が2頭も募集されるとは!

公式の専用サムネイルも気合が入っています。

2頭の詳細は後ほどとして、募集総額はどちらも4000万円。ほかにもう1頭4000万円募集馬がいて、さらに3500万円1頭、3000万円1頭…先行募集馬は6600万円。まあまあ高額募集馬は多い世代です。

ただその一方で安値募集の馬もちらほらいます。

良心的な価格の募集馬もいるので、全体の募集額バランスはいいなと思います。

キムテツ厩舎の募集馬!

驚きだったのは木村哲也厩舎所属の馬がいること。Floral Hallの2023

開業直後にユニオンが所属した馬がいたとは思いますが。これだけの人気厩舎になっての募集は意外です。

とはいえ理想的なペースで使ってもらえるかは疑わしいところ。人気厩舎になるほど、ユニオン馬の扱いが雑になっていく傾向があると思うので(※個人の感想です)。

私は馬体にそこまで惹かれなかったので出資はしないですが、非常に注目したい1頭なのは間違いありません。

ジレーネ産駒が2年連続提供

木部ファーム出身のジレーネの2023は、現2歳のアジュマンに続いて「全弟の募集」ということに。

まったく同じ血統が2年続けてってのは珍しい気がします。

ましてどちらも男の子。これが全妹だったら「繁殖入り前提かな」という予測が立てられるものですが。しかも「全兄より大きめ」といった比較コメントが並んじゃってて、お兄ちゃんの立場が…。

この木部ファームさんってのはなかなか癖のあるコメントを残す牧場で、吟味が難しい生産牧場ではないでしょうか。個人的には豊洋牧場さんのさらに上をいく癖ツヨ牧場かな。

馬体はいかにもアルアイン産駒でして、私は応援している種牡馬ではあるのですが、現状コスモキュランダしか活躍馬がいないのは気掛かりですからね。しばし様子見です。

サラシーの2023が人気?

ツアーの様子とかSNSでの反応を見てみると、サラシーの2023が好評を博している模様。

ガリレオ系の牝馬にステイゴールド系種牡馬のインディチャンプ。新時代的な配合ですねえ。

インディチャンプは他のクラブでも評判いいみたいですね。いかにもマイラーっぽい、という評価みたいですが、うーんどうなんだろう。ステイゴールド系って蓋を開けてみるまでわからんからなあ。

意外と長距離の血が騒いだりとか。とくにガリレオ系との配合だと、ローカルの中長距離で結果を出しそうにも思えてきますが。

様子見したいタイプなのですが、1200万円というお手頃価格もあって早々に満口になりそう。インティチャンプのファンも多そうで大口が入りそうだし。

気になった馬まとめ

それでは気になった馬のピックアップ。

今年は「確実に出資したい馬」「気になるけどすぐ満口になりそうな馬」「出資意欲は高いが様子見したい馬」「予算的に出資は厳しいが気になる馬」の4つに分けて書き留めます。

確実に出資したい馬

PEGASUS37 ヘイローフジの2023(牡)

ヘイローフジの2023は父コントレイル。募集総額4000万円(8万円×500口)。

父コントレイル、母の父キングヘイロー、そして福永祐一厩舎。とんでもないのをぶっ込んできましたよ協和牧場さん。

牧場サイドは「決してロマン枠ではない」と豪語していますが、出資サイドの身としては「ロマン+α」枠って感じ。やっぱりロマンは感じますよ。

唯一懸念材料を出すとすれば6月という遅生まれ。これはマイナスです。でも体重は390kgとすでに平均以上の馬格を有しています。性格も良さそう。

この血統、この厩舎に出資できるチャンス、日高系クラブにいたらなかなかできませんからね。記念出資みたいなもの。デビュー戦は誰が跨るのか、今から楽しみです。抽選は必至でしょうか。

気になるけどすぐ満口になりそうな馬

PEGASUS28 ウェイトゥヴェルサイユの2023(牝)

ウェイトゥヴェルサイユの2023は父コントレイル。募集総額4000万円(8万円×500口)。

もう1頭のコントレイル産駒。ドゥラメンテ産駒の姉に続いて2年連続での募集になります。価格はヘイローフジの2023と同じ。

姉もそうでしたがとにかく雰囲気がやばい(小並感)。いますぐレースに出ても勝っちゃいそうな、そんな強オーラを纏っています。実際にツアーで見た人はよりその風格を感じられたのでは。

ただ募集額も強気ではありますので、弱小一口馬主の財布には厳しい。

コントレイル産駒には出資したいが、さすがに2頭ともに出資するのは…という心理は働いちゃいます。ヘイローフジとこちらのどちらか1頭に絞りたい人は多いのではないでしょうか。両方に出資できる余裕のある方が心底羨ましい。

PEGASUS26 ブラーノの2023(牝)

ブラーノの2023は父オルフェーヴル。募集総額2400万円(6万円×400口)。

出資馬トレポンティの全妹。募集額は600万円ほど高くなりました。近親ゴンバデカーブース活躍の影響でしょうか。

その見映えの良さとSNSでの活動から、高い人気を誇っています。影響力という意味ではこの世代でナンバーワンでしょう。

ファンが多いので瞬時に満口となりそう。

正直出資を悩んでいます。これを書いている今週末にトレポンティが未勝利戦に出るので、その結果次第かも。

姉と同じく長距離になるのか。それとも真逆で短距離ダートとかかも。そうなってもおかしくないのがオルフェ産駒であります。

しかしこの価格は躊躇しちゃうよなあ。

出資意欲は高いが様子見したい馬

PEGASUS24 ハーズシャドウの2023(牝)

ハーズシャドウの2023は父フィエールマン。募集総額1200万円(6万円×200口)。

出資意欲の高さではダントツの馬です。新たに株主牧場入りした上水牧場の生産。

母は社台出身、兄姉の活躍、馬体、配合、育成や厩舎など、あらゆる要素がデータ的には◎。模範的とも言える募集馬で、実はなかなかこういうタイプってユニオンでは募集されない。

様子見とする理由は父フィエールマン。彼の初年度世代の活躍を見届けてから、傾向や体質面などを把握し、最終ジャッジを下ししたいと思います。

PEGASUS44 シークレットアリアの2023(牡)

シークレットアリアの2023は父スズカコーズウェイ。募集総額1400万円(7万円×200口)。

浦和競馬での募集。厩舎は母と同じ小久保厩舎です!

これは長く楽しめそうな募集馬ですね。浦和競馬好きの私としてはぜひ出資したいところ。

しかし高い。地方で1400万円は高すぎます。まあ素晴らしい厩舎なので、「着手金」と思えば納得できなくもないですが…。

200口ということもあり、すぐには埋まらないと予想。ちょっと見守って、成長面にも問題がなければ出資することにはなると思います。

PEGASUS16 センティフォリアの2023(牡)

センティフォリアの2023は父デクラレーションオブウォー。募集総額1000万円(2.5万円×400口)。

母センティフォリアは期待のディープインパクト産駒としてユニオンで募集されました。

きちっと1勝したのは優秀でした。しかし4800万円の募集額でしたから、出資者の方々にとっては必ずしも喜ばしい実績ではなかったと思います。

これから日本でも活性化していく牝系かなと思いますし、青田買いなノリで手を出してみてもいいかなと。1口2万5000円ですからね。しかも我が家とは相性のいい相沢厩舎というのも魅力。

カリフォルニアクローム産駒の兄がいるので、彼の活躍を見てから決めることとします。

PEGASUS40 アースウィンドの2023(牡)

アースウィンドの2023は父エポカドーロ。募集総額800万円(8万円×100口)。

今年唯一のユニオンのエポカドーロ産駒です。

エポカドーロ初産駒世代である去年の4頭は出資をしなかったのですが、今年のこの1頭はかなり惹かれます。430kgと体重が多いのは普通に好感持てます。

とはいえ未知な部分も多いので、100分の1出資というのはリスクにも思えてしまう。200分の1だったらなあ、、、といったところ。なので限りなく次の「予算的に出資は厳しいが気になる馬」の狭間にいる募集馬です。

とりあえずエポカ初年度産駒の傾向を見てから。それからでも遅くはない。

予算的に出資は厳しいが気になる馬

PEGASUS1 ジョイニデラの2023(牡)

ジョイニデラの2023は父キタサンブラック。募集総額6600万円(13.2万円×500口)。

この世代唯一の先行募集馬。すでに残口20口未満。

思っていた以上にいいペースで売れてますね。

気になるのは成長面。当歳時から想像していたほどには体重が増えてないんですよねえ。

現状だと評価が非常に難しい馬だと思っています。今後の成長力が鍵となってきそうです。

PEGASUS2 ローラズライトの2023(牝)

ローラズライトの2023は父ガンランナー。募集総額3000万円(7.5万円×400口)。

今年は母が外国産のタイプが多く、海外で種付けをして日本で産むというケースもちらほら。本馬がその1頭です。

輸入馬からも1頭くらいあげておかないと、ということでピックアップしてみました。

ちと高いかなという印象。でも父ガンランナーは相当優秀な種牡馬みたいですし、楽しめそうな1頭には感じます。

PEGASUS30 センターグランタスの2023(牝)

センターグランタスの2023は父マテラスカイ。募集総額1600万円(8万円×200口)。

姉にエイティーンガールがいる血脈です。

姉の活躍を見てストームキャットを意識した配合にしている、と生産者コメントに書かれていますが、私はむしろラーイの血が入っている点に惹かれています。このヘイローの5×4は魅力に映る。

1600万円は絶妙なところを突いてきました。庄野牧場生産馬にしては高いようにも思います。

新規厩舎所属予定となっていますが、エイティーンガールに跨っていた秋山元騎手の厩舎でしょうか?

PEGASUS5 シュンプウサイライの2023(牝)

シュンプウサイライの2023は父オルフェーヴル。募集総額1200万円(6万円×200口)。

毎年ついつい気になっちゃう稲葉牧場生産馬。

牝系と配合はマルシュロレーヌのそれ。ということでデータ面では魅力に映る1頭です。

オグリの血は応援したくなるものの、魅力的な馬の多い世代であり出資意欲度合いとしては今回最後に紹介することに。でもほんと、応援はしたいんよ。

まとめ

確実に出資したい募集馬は1頭に絞っていますが、全体としては気になる馬12頭と多めな世代です。

本音をいえばもっとあげたかったです。

シニスターミニスター産駒でキングズソードと同じ日進牧場生産のアスターストーリーの2023は当然気になりますし。ユニオン名物のエルフ一族ブライトエルフの2023も気配いいし安値感あって魅力です。

去年も感じたことですが、年々馬質は確実に上がっていますよね全体的に。そういった意味もあって、各出資者の「推し」もばらける傾向で、即満口になる馬ってのは少なめかもしれません。

またエポカドーロやフィエールマンやサートゥルナーリアといった今年産駒デビュー種牡馬や、去年デビューしたアルアインなど、産駒の傾向を見てから出資したい募集馬も多め。

というわけでこの世代を一言でまとめるなら「人気馬以外は秋以降まで様子見したほうがいいのではないか世代」とします。

即満口可能性としては、コントレイル産駒2頭を筆頭に、ファン多めなサラシーの2023とブラーノの2023、例年人気なホッカイドウ募集馬、ラブディランの2023も人気になるのかな。ほかはじっくり成長を見守ってからでも決断は遅くないのではないかと予想します。

去年の募集馬は「高額馬よりも1000万円ほどの馬にすごいのがいそう」と感想を書きましたが、この世代はどうでしょう。いずれも価格通りの活躍が望めるのではないでしょうか。

期待のコントレイル産駒初年度世代。果たしてどの子が素晴らしい成績を収めるのか。2年後にすべてがわかります。