私が就職せずフリーランスとして完全独立するまでにしてきたこと

私は大学卒業後、夢を叶えるため正社員としての就職の道を選びませんでした。

その夢というのは、今している自営のお仕事そのものなんですが、これ一本で食べていけるまでにはすごく時間がかかってしまいました。どのくらいかかったかというと、在学時から勉強を始めていたので、10年とちょっとくらいですね。もっと器用な人間ならショートカットできたことでしょうが、これが自分にとって最短だったんだと思います。

ちなみに食べていけるようになるまでは、塾講師の仕事をしていました。朝から昼は本業、そして夕方から夜は塾のお仕事、という毎日でしたね。

その頃から今に至るまでの色々を、簡単にざっくりと振り返ってみます。これから独立してみようと考えている方の、何かしらの参考になるかもしれませんので。

20代〜30代半ばまでのダイジェスト

大学卒業から今に至るまでをタイムラインで書くとこんな感じ。

私の20代〜30代半ばまでのダイジェスト
  • 20歳くらい
    在学中
    自分に就職は無理だときっぱり諦め、夢を叶える道を選ぶ。余談だがこの時期にオンラインゲームにハマり、廃人になりかける
  • 22歳くらい
    大学卒業
    教授に卒論をけちょんけちょんにけなされながらも何とか卒業。大学に「あんた就職しないの?マジで!?」みたいなことを言われる。
  • 23歳くらい
    夢(本業)と講師(副業)の二足のわらじ
    駆け出しの本業収入はゼロ。これから少しずつ本業の収入が増え、講師のお仕事を減らし続ける計画でしたが……。
  • 26歳くらい
    本業全く芽が出ず
    本業がなかなか収入に結びつかず苦労の日々。この頃にとある転機が訪れ、本業の手法を変える。引き続き塾のお仕事も続ける。
  • 29歳くらい
    独立
    ようやく本業だけで食べていける目処が立ち独立。塾のお仕事からも離れる。収入は大きく減ることに……。
  • 30代前半
    徐々に軌道に乗り始める
    仕事を請け負うため様々な出会いを果たす。とにかく目まぐるしい時期。自分の得意分野、伸ばしていくべき道が見えてくる。子どももこの頃に授かりました。
  • 30代半ば
    ようやくまともな暮らしを得る
    本業が安定し、それなりの収入を得られるように。ただ自営業につき高低差が激しく、今後どうなっていくのか全く見えず。手にお金が多少余る今のうちに、投資を学び実践する日々。

本業について

私の本業ですが、いわゆるクリエイティブ系です。

これだけで食べていける人はほんの一握りと言われるものでして、月20万円以上稼げれば立派という世界の代物。音楽とか役者とかに近いかもしれませんが、私は人前に出るのが超苦手なのでそれらではありません。家に独りこもってパソコンやら使いながらやる事業になります。絵は苦手なのでイラストレーターでもありません。

ひとりでやるパソコンを使った仕事なんだな、くらいに思っていただければ。

「とある転機」について

タイムラインに赤字で書いた「とある転機」。

複数あるのですが、要するに私は世の中に対する見通しが甘かった。坊やだったんですよ。

「俺の才能ならすぐに世間に認めてもらえるさ!」みたいな舐め腐った甘々思考を持っていました。

しかし、そんな夢見がちな私に5000往復くらいのビンタを食らわして目を覚ましてくれる出来事がありました。かなりプライベートなことなので具体的には書けませんが、これがひとつの転機となり、考え方をガラリと変えることができました。

自分には才能はないし、上達するための環境もない。でも、ここまで来たからには……。今更引き返すことのできない自分がいました。

貧乏夫婦

ここで少し余談ですが、私の妻も夢追い人で、「これをやりたい!」っていう強い願望を持っている人でした。

ただ、私と妻では、夢を追いかける理由には明確な違いがあります。

まず、妻の方ですが、

楽しいことを仕事にしたい!

という仕事観の持ち主。対して私は、

ひとりでやれる仕事がしたいかな……

っていうしょうもない理由から、夢を追いかけていました。よくよく考えたらこれって夢って言わないかもしれませんね。

とにかく夫婦ともども夢を追っかける日々だったので、当然収入は安定しません。貧乏でした。

まあ当時は子どもいませんでしたし、それぞれ好きなことやって、それはそれで楽しい毎日でしたけどね。

その後遺症もあり私は今も超ケチです。自動販売機で飲み物買うのすらめちゃくちゃ躊躇する人間です。

しかしこのときの経験で節約の心得を手に入れ、投資の重要性を感じるようになりました。

もうひとつの「とある転機」

28歳くらいのときに、「このまま30歳を迎えていいのだろうか」と思うときがありました。

まさに運命の分かれ目、ターニングポイント、夢を諦めるべきか悩んだ時期です。日和見主義な人生だったので、これほど人生に対して真剣に悩んだのは初だったかも。

そのときに私を助けてくれたのが、私の周りで応援してくれる人たちでした。「もうちょっと頑張ってみーよ!」っていう声援を多方面からいただけたのです。

自分の関わった作品が受賞したり、同業のプロの方から暖かいアドバイスをいただけたり、自信の高まる出来事に遭遇できました。これはでかかったですね。

才能がないながら、自分なりによく頑張ったな。と報われる経験でした。

前述の通り、自分ひとりでやりたいから選んだ道ですが、人の助けなしでは絶対になし得ない道でした。考え方が変わり、たくさんの人に助けてもらいながら成長していく方法を選ぶようにしたのです。

その途端、一気に道が拓けたように思います。

引っ張り上げてくれる存在が人生を変える

とにかく何が言いたいかというと、若い人で夢を追っている人って、自己流に走りがちだと思うんですよ。いや、若い人だけじゃないか。むしろ年を取っている人ほど、自分ひとりの力で解決したがりますよね。

これが絶体絶命の悪手。やっちゃいけないことなんだと、三十路にかかる前に気づけたのは自分の人生の中でかなり大きかった。

私は仕事柄、けっこう偉い方と会う機会があります(これは私も偉いから、ではなくて、仕事柄たまたまそういう人と話すことが多いだけです。私自身は激ショボです)。彼ら夢を叶えた成功者って、間違いなく、自分だけの力で登りつめてはいないんですよ。周りの助けを得ながらあそこまで到達しているんですよね。

彼らは人に助けてもらう能力に長けています。自分だけでどうにかしようとせず、苦手なところは他の優秀な人に任せて、自分の得意技を存分に発揮して、あの地位に立っているんだと思うんです。

たとえば、これはめちゃくちゃ勝手な想像なんですが、たとえばですよ。音楽やっている人って、プライドが高いというか、「自分の音楽だけ評価してもらえばいい。偉い人にゴマをするような真似はしたくない」みたいなスタンス貫きがちじゃないですか。いや、実際のところ知らないんで勝手な想像なんですけどね。なんかそういう斜に構えたようなところあると思うんです、音楽やってる人。バンドマン。

で、そのスタンス、間違ってないんですよ。でも絶対、営業活動って必要でして、ただがむしゃらにパフォーマンスしているだけじゃよりたくさんの人に作品を鑑賞してもらう機会って増やせないし、結果大成しないわけでして。

そこで必要となるのが支援者、具体的には成功へのノウハウをもつ敏腕マネージャーやプロデューサー的存在の人ですよね。今売れているミュージシャンの多くは、頼もしい支援者がいたからこそ、あそこにいるのですよきっと。

音楽の道でたとえましたが、夢追う道は何でもそうなのではないかと。自分ひとりだけでやったり、同じ状況の人たちと傷を舐め合うだけじゃ、壁にぶつかり、いつまでも夢を見続けるだけで実現への殻を破るのは非常に困難だと思う次第です。

私も、そういった支援してくれる方に引っ張り上げてもらったからこそ、今の自分があります。

うまくいかないなら、やり方を変えるしかない!

長々と書いてきましたが、そろそろまとめます。

「いまいち突き抜けねぇな…」と壁にぶち当たっていたら、方法を変えるしかありません。うまくいっている人、できれば大成功している人、もしくは大成功した人のそばにいた人、彼らに接触し、アイデアをもらったり、実際に自分のできないことを代わりにしてもらうのがいいと思います。

人じゃなくても、ツールを使うでもいいですね。

私の場合、作品を作ることは楽しくやれるのですが、営業活動が苦手。なので営業活動は他の信頼できる方にお願いしています。飲み会とか交流会的なのは、年に1回行くかどうかのレベルです。

なかなか今までの自分のやり方やこだわりを捨てるのって難しいことというか、悔しいことでもあるんですが。それしかないです。

現実って、自分の思っている以上にリアルです。独立する、フリーランスでやる、自営業でやると決めたら、これを覚悟した方がいい。

なんか偉そうなこと言いましたが、私も5年後10年後どうなってるか分かりませんけどね。

とにかく、周りの景色を変えることができたのは、以上の方法を行ったからでした。独立しようと思っている方の、何かしらの参考になれば幸いです。