【2024年版】母父の血・BMSについて考える

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本記事は2024年1月時点のデータを参考に作成しています。
2025年1月、データのダンスインザダークの数字が間違っていたので修正。失礼しました!

母父(BMS)に関する考察の2024年版です。

2023年の記事はこちら。

ここで挙げた注目の2021年産馬たち、結構活躍してます。

すでに1勝以上している馬が多く、ソウルアンドジャズマイネルティグレマイネルレグルスウインマクシマムなどなど、いやはや母父って重要だなと改めて感じています。中でも、川崎所属のギンユウシジンは地味なラインでのピックアップでしたがすでに川崎を2勝で活躍中。

ダノンバラード×ハービンジャーの好相性を証明してほしいです。

という言葉を前回この馬に託したのですが、早くも証明されそうな予感です。

というわけで今回も2023年上位50頭の母父成績を比較考察します。

ほんとこの記事が一口出資検討の上で最重要と言ってもいいくらいの位置付けになりつつあります。ぜひぜひ参考にしてください。

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2023年母父ランキング賞金上位50頭の成績

順位 馬名(前年順位比) 勝馬率(前年比) EI(前年比)
1 ディープインパクト(1) 26.8(0.4) 1.19(0.03)
2 キングカメハメハ(1) 25.7(-0.9) 1.12(-0.11)
3 マンハッタンカフェ(8) 24.5(2.7) 1.47(0.59)
4 シンボリクリスエス(→) 23.8(-4.1) 1.14(-0.11)
5 クロフネ(2) 23.8(-0.4) 0.9(-0.41)
6 キングヘイロー(3) 32.6(6.7) 3.32(0.47)
7 ダイワメジャー(7) 22.4(-5.3) 0.87(-0.04)
8 フジキセキ(→) 20.5(-6.1) 0.92(-0.02)
9 ハーツクライ(9) 25.1(-3.3) 0.97(0.14)
10 アグネスタキオン(3) 20.1(1.4) 0.76(-0.05)
11 スペシャルウィーク(1) 21.1(-4.7) 1.08(-0.01)
12 フレンチデピュティ(6) 24.7(-4.7) 0.9(-0.25)
13 ブライアンズタイム(1) 22.8(1.9) 1.26(0.19)
14 サクラバクシンオー(1) 22.1(-8) 0.97(0.02)
15 サンデーサイレンス(10) 24.1(0.5) 0.9(-0.38)
16 ゼンノロブロイ(→) 23.9(4.5) 0.8(0)
17 ダンスインザダーク(4) 19.9(1.6) 0.8(-0.08)
18 ハービンジャー(9) 23.2(0.1) 1.09(0.14)
19 ネオユニヴァース(→) 19.9(2.2) 0.66(0.04)
20 モチベーター(8) 44.4(0) 13.22(4.24)
21 エンパイアメーカー(14) 26.9(11.9) 0.8(0.23)
22 ヴィンディケーション(17) 27.8(6.7) 6.05(2.96)
23 ジャイアンツコーズウェイ(→) 27.3(-6) 1.96(0.44)
24 ジャングルポケット(7) 18.9(-5.2) 0.71(-0.37)
25 オールアメリカン(125) 100(-) 50.71(-)
26 アンブライドルズソング(5) 29.8(-20.2) 1.99(-0.16)
27 ゴールドアリュール(5) 23.3(-0.9) 0.63(-0.06)
28 スマートストライク(2) 21.9(-12.5) 2.79(0.08)
29 ガリレオ(2) 31.4(1.8) 1.26(-0.04)
30 ロイヤルアンセム(60) 66.7(-) 28.66(-)
31 アドマイヤムーン(6) 15.4(2.7) 0.68(-0.01)
32 タイキシャトル(12) 14.4(-4.4) 0.63(-0.07)
33 ステイゴールド(5) 14.1(1.3) 0.49(0.07)
34 アグネスデジタル(10) 21.1(-2.5) 0.78(-0.02)
35 ファルブラヴ(6) 21.4(3.1) 1.04(0.14)
36 アフリート(4) 26(-5.6) 1.35(0.35)
37 サウスヴィグラス(17) 23.8(-) 0.82(-)
38 ロージズインメイ(8) 26.6(-4.8) 1.01(-0.43)
39 ストームキャット(3) 19.6(-1.6) 1.26(0.22)
40 ルーラーシップ(42) 28.6(-) 0.88(-)
41 ロックオブジブラルタル(2) 20.8(-0.8) 1.23(0.2)
42 タニノギムレット(10) 13.5(1.1) 0.64(-0.02)
43 メダグリアドーロ(2) 27.9(-8.7) 1.33(0.13)
44 モアザンレディ(12) 46.7(-) 3.8(-)
45 デインヒルダンサー(64) 37(-) 2.06(-)
46 ホワイトマズル(1) 19(1.1) 0.95(0.09)
47 キングマンボ(11) 27.9(1) 1.26(0.11)
48 マイネルラヴ(2) 22.7(9.7) 1.17(0.27)
49 ワークフォース(22) 20.9(-) 1.17(-)
50 ワイルドラッシュ(13) 20.8(2.1) 0.69(-0.11)
平均値 26.3138 3.06
中央値 23.8 1.06

勝馬率・EIはともに2023年を通しての成績です。勝馬率とEIの前年比が(-)となっているものについては、2022年は50位圏外だったことを意味しています。

ディープがついに首位

2023年のBMSランキングはいよいよディープインパクトが覇権を握るのではないでしょうか。

という前回の予想通り、ついにディープインパクトが首位を獲りましたね。

今後しばらくは母父ディープが首位を独走するものと思われます。

「ディープほど種付けした馬」というのが少ない現状ですからね。キンカメやシンボリクリスエスが規模縮小の中、これから母父として全盛期を迎えるディープインパクトは、もうこれ破竹の勢いを止められる馬はいないと思いますよ、物量的にどうしても。

マンハッタンカフェも健闘しているものの、どうしても本馬は日高方面に勢力が偏っていますので。賞金総額で追いつくのは厳しいです。

3年連続「中央値」超えの母父馬

毎年恒例の重要データ、中央値を超えている優秀な母父馬をピックアップしていきましょう。

2023年は勝馬率が23.8%、EIが1.06を超えている母父馬が該当しています。ただし出走頭数が40頭を超えている馬に絞ります。

こちら!

  1. ディープインパクト
  2. キングカメハメハ
  3. マンハッタンカフェ
  4. シンボリクリスエス
  5. キングヘイロー
  6. ジャイアンツコーズウェイ
  7. アンブライドルズソング
  8. ガリレオ
  9. アフリート
  10. ロージズインメイ
  11. メダグリアドーロ
  12. キングマンボ

数字的に惜しかったのはハービンジャー(勝馬率23.2%、EI1.09)ですね。去年ギリギリ対象外だったアフリートは今回対象内に。地味に優秀なんですよ母父アフリート。

あと将来的な展望も含めて明るそうなのがワークフォース(勝馬率20.9%、EI1.17)。今後大物が出てくるならこの辺からじゃないでしょうか。

さらに2021年から2023年まで3年連続で中央値超えした母父馬6傑がこちら。

  1. ディープインパクト
  2. キングカメハメハ
  3. シンボリクリスエス
  4. アンブライドルズソング
  5. ロージズインメイ
  6. キングマンボ

さすがの顔ぶれですなあ。

これに加えてキングヘイロー、アンブライドルズソング、ジャイアンツコーズウェイ、そしてガリレオあたりを選んでおけば間違いないなといったところ。

母父の上位常連だったサンデーサイレンスやフレンチデピュティはさすがに勢いが落ちてきていますね。

大物登場が待たれる4頭

  1. ダイワメジャー
  2. エンパイアメーカー
  3. サウスヴィグラス
  4. ルーラーシップ

この4頭は勝馬率は高いもののEIがもうひとつな母父たち。ただ今後出走頭数も増えていく上昇途上の勢力なので、大物登場は時間の問題かと思われます。

中でもダイワメジャーとルーラーシップは生産地全体で満遍なく繁栄した種牡馬なので、千歳だろうが日高だろうが、産地を問わずで大物が出やすいんじゃないかなと予想されます。

個人的にはエンパイアメーカーとルーラーシップに期待を寄せています。

この4頭の特徴としては、産駒が大きめ傾向にあることでしょう。頑丈なタイプが多いイメージ。牝馬の繁殖能力が優れているのもうなずけます。

そしてやっぱりハービンジャー

ハービンジャーには引き続き注目ですね。

2022年は50位圏外から27位へと急上昇、そして2023年は18位とさらに勢いがついています。

ハービンジャー牝馬の素敵なところは相手を選ばないところ。ディープ系、ハーツ系、キンカメ系、ストームバード(ノーザンダンサー)系などなど、あらゆる系統種牡馬で活躍馬を出せています。

G1馬レガレイラも輩出しましたし(父スワーヴリチャード)、今後ますます母父ハービンジャーは繁栄していくことでしょう。

我らが日高地方にはどれだけ在籍しているんでしょうね、母父ハービンジャーの繁殖牝馬。

気になる母父を持つ2024年デビュー2歳馬

今回のデータ考察を踏まえて、今年デビュー予定の2022年産馬から気になる馬をピックアップ。

ハービンジャーやキングヘイローなど、すでに結果が出ている母父については別個の記事でまとめるとして。

ここでは先物買い感覚で、急上昇中の以下の5頭から気になる馬を。

  1. エンパイアメーカー
  2. アフリート
  3. サウスヴィグラス
  4. ルーラーシップ
  5. ワークフォース

いい感じに穴っぽいですね。その中では比較的メジャー感のある(?)エンパイアメーカーから。

母父エンパイアメーカー

母父エンパイアメーカーの2歳馬は117頭。去年よりも若干減っていますな。

元来から社台系が少なく、地味めな配合が多いのですが、母父エンパイアメーカーは期待の大御所種牡馬との子で大物誕生を期待したいですね。またここ最近はダートで堅調なので、ダート種牡馬がよさそう。

新種牡馬ゴールドドリームが多くてですね、7頭もいるんですよ。

そのうちの1頭は我が家が出資しているのですが、それは後で紹介するとして。三嶋牧場生産のシャインフォースなんていかがでしょうか。とにかくこのゴールドドリーム×エンパイアメーカーの配合は注目ですよ。

あとは同じく新種牡馬のルヴァンスレーヴも期待できそう。こちらは5頭いて、クラブ馬から無難に社台のサツマキリコの2022を挙げておきます。

最後に挙げておきたいのが、勝ち上がり率が高く相性の良さを発揮している父ルーラーシップとの産駒。2022年産は2頭、サッチンの2022マサノスパークの2022。どちらも初仔ですし活性化している血脈とは言えないので過度な期待はできませんが、ルーラーシップとの親和性で能力爆発を期待したいです。

母父アフリート

母父アフリートは16頭しかいないや。でもラインナップはそそられます。

こちらは一癖ある配合が妙味ありそうですね。地方所属が多そうですが。

父ヘニーヒューズが2頭います。エイコオウイングの2022サザンジュエリーの2022。どちらも兄姉が活躍しているので注目したい。

エスポワールシチーも良さそう。パッションの2022

あとはトランセンドのキャントセイワーズの2022、そしてトビーズコーナーのビーインラプチャーの2022なんかにも惹かれます。

そして最後になんといっても父グレーターロンドン、ロンドンプランの全妹にあたるパッションローズの2022ですね。この子は確実に走ってきそう。

馬体まで見たわけではないのではっきりとは言えませんが、母父アフリートはなかなか楽しみな馬が多そうですね。少数精鋭。

母父サウスヴィグラス

一つ上の世代は99頭で、2022年産はなななんと121頭います。一気に母父ランキングを上昇しそうですね、母父サウスヴィグラス。

これはチョイスが難しい。

まずは無難に父シニスターミニスターでしょうか。5頭いまして、ここではコテキタイの2022を挙げておきましょう。

京サラの募集馬で、ここでもクラブの気になる馬記事で紹介しています。

すごくいい馬だと思います(小並感)。入会していたら絶対出資したかったなあ。

京サラから母父サウスヴィグラスでもう1頭、父シャンハイボビーのサンバホイッスルの2022も面白そう。この馬は上記記事では挙げてないんですけど、配合的には注目の1頭です。

同じくシャンハイボビーのキモンロッソも気になります。

あとはストームバードの系譜から、父ディスクリートキャットとは相性がとくに良さそう。該当馬はこの世代に3頭いて、ドナカルナバルは挙げずにいられない。母は馬券でお世話になったドナリサ、全兄も活躍しているようなので本馬にも注目です。さらにモダンガールの2022はグランド牧場生産ということでこちらも期待していいのでは。

母父サウスヴィグラスはこれまでさほど気にしていなかったのですが、こうしてラインナップを見てみるとかなり期待値が高そう。今後も勝馬率とEIともに上がっていきそうです。

母父ルーラーシップ

こちらは対象馬81頭。母父ルーラーシップについては以前に別個で記事も出してましたそういえば。

ここで書いた通り、エピファネイアとリアルスティールが相性良さげなんですよねえ。

父エピファネイアは3頭。いずれも大御所クラブで、シルクのインヘリットデールの2022、キャロットのビートマッチの2022サンデーのロサグラウカの2022。このうちの少なくとも1頭くらいは、余裕でクラシックに乗ってきそうですな。

父リアルスティールは1頭。エアシンフォニーの2022は祖母がエアデジャヴー。この馬もいいですな〜。

このほか、ディープ系の種牡馬とルーラーシップ牝馬は相性がいい傾向です。小ぶりにでがちなディープ系の馬格を、補正させる働きがあるように感じますねルーラーシップは。

母父ワークフォース

さて大穴どころな母父ワークフォース。2歳馬は34頭いました。

まだサンプル数が少ないので、なかなか傾向をつかむのが難しいですが。

やはり絶対に挙げておくべきは父エピファネイアのカジノブギの2022でしょう。ジャスティンカフェの全弟です。

2億9000万円という高額で取引されています。

この馬が本世代の母父ワークフォースを牽引する存在なのは間違いありません。活躍次第で母父ランキングも大きく動きそう。

もう1頭、クラブ馬から気になったのはライオンのイルジオーネの2022。キングカメハメハの母であるマンファスの牝系で、本馬は父にイスラボニータを迎えサンデーサイレンスのクロスを成立。ワークフォースの当たりパターンには当てはまっている予感です。セールで2200万円で取引され、2800万円で募集されています。ふむふむ。

というように、サンデーサイレンスのクロスがあって、芝タイプな種牡馬との相性がいい気はしますが。

でも現状のデータとしては、ダートがちょっと成績いいんですよね母父ワークフォース。この辺はもう少し世代を重ねてみないとはっきりしないかも。

出資馬の母父について

今回の考察を踏まえて今年デビュー出資馬の母父についても触れていきます。

まず母父キングヘイロー、父シニスターミニスターのコーラルビューの2022は期待度高め。

全姉も活躍していますし本当に楽しみです。しかし現状まだ口数余っていたりと、そこまで人気してないんですよね。その点はちょい不安。

続いてこの世代で人気の1頭、ファッションストリートの2022も母父から見てみます。

母父ストリートセンスは今回はまったく話題に出ませんでしたが、2023年の母父ランキングで58位におるんですよ。現2歳世代は27頭で上昇気流に乗っていくと思うので、2024年は50位内に入ってくる可能性はかなり高そう。2023年の勝馬率は20%以上、EIも1以上と優秀です。全然意識していなかったですが、母父実績として先物買いができた気分。俄然楽しみになってきました。

最後に期待の母父エンパイアメーカー、父ゴールドドリームのエンパイアシティの2022

馬体に一目惚れしてしまい迷わずポチした馬。エスポワールシチーの姪っ子にあたり、友駿と縁があるのも個人的にはグー。今回のデータからも活躍が大いに見込めると信じています!

まとめ

母父、本当に大事。

我が家の稼ぎ頭スピードオブライトはBMSリーディングのディープインパクトですからね。もう母父だけ見て出資すればいいんじゃね?くらいに思っています。

まあそれは大げさですが、引き続き母父考察は続けていこうと思います。今回挙げた期待の母父たちの活躍やいかに。来年にまた答え合わせです。