京都サラブレッドクラブが2020年募集馬カタログを配信開始、気になった馬など

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ニューワールドレーシング改め京都サラブレッドクラブ(以下、京サラ)が、2020年募集馬のカタログを公式サイトで配信しています。

最近はカタログを電子データで配信してくれるところが増えましたね。ちなみにユニオンは対応してくれていません(私が存在に気づいていないだけかもですが)。

京サラはサイトトップ、非常にわかりやすいところにわかりやすい大字で、リンクをつけてくれています。ありがたい。

実はこれに先立って、電子じゃない方のカタログも請求しちゃっていました(データ配信してくれるとは思ってなかったんで)。カタログが届いてから吟味するでもいいかなとは思ったんですが、とにかく新生クラブの1期生たちをいち早く拝みたく、現在拝見している次第です。

京サラはダートの活躍馬を出すことに力を注ぐのよね。

そうです。カタログの冒頭、代表の山上氏も次のような言葉を出されています。

私たちは、日本ダービーを最大の目標として、3歳クラシック路線での
活躍をお約束します、と宣言したいところですが、これは当クラブにとっ
て、かなりハードルの高い夢のような話であると認めざるをえません。
しかし、ジャパンダートダービーを目指す、あるいは交流重賞で活躍す
る馬を輩出する、これらについては、実現可能な目標として設定できる
であろうと考えています

そんなこと言っておいて、実際にデビューさせたら芝で成績を残す馬が多かった、なんてオチも期待していたりしなかったり。

クラブの特色の出し方として、そして前振りとしては、非常に好感が持てるクラブだと思います。後発のクラブはこういう勢いでいかないと、なかなか難しい面がありますしね。

つーわけで。さっそくカタログを見て気になったことを書き留めます。

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募集価格は確かに安い!

これはマジで思います。

新種牡馬勢については相対的な評価を下しにくいですが、たとえば私が再三に渡りチェックしているシニスターミニスター産駒、京サラでは今回2頭を募集にかけているのですが、1000万円と700万円。これはかなり安い印象です。

この世代のシニスターミニスター産駒は、種付料が一気に上がった世代ですからねえ。

とはいえ。だからといって問答無用で手を出すかというと…これが全く別の話。

私は、京サラのシニスターミニスター産駒、2頭とも惹かれませんでした。

惹かれなかっただけであり、これからの成長に期待と言いますかなんと言いますか。まだ決定打にはならないですね。様子見です。

んまあそんなこんなで、安値感はあると思いますよ。

募集最高額はエリモトゥデイの2019

そんなメンツの中で、最高値となっているのが、募集ナンバー01のエリモトゥデイの2019。父はマジェスティックウォリアー。

募集総額は1800万円。500口募集なので、一口あたり3万6000円です。

募集価格とかを見ずにまず募集馬の馬体だけサササッと見て行ったのですが、確かにこの子がもっとも惹かれました私は。この募集価格もうなずけます。まあ私の相馬眼ほど信用できないものもないんですが。

血統的にも、まさにダートの短中距離といった感じ。

他に個人的に気になった馬というと…実はいなかったり。強いていえばミラクルベリーの2019でしょうか。

ダート特化血統だからだろうか。悪くいえばパッとしません。奥行き感があって、まだどうともいえない感じのラインナップに見えてしまいます。

定期的な報告はサイトでされていくと思うので、近況を見つつで出資(と入会)を決める方がいいな、というのが現時点での感想です。

ギンザグリングラスとラニについて

新種牡馬勢力で気になるのはまずギンザグリングラスでしょうか。

メジロマックイーンの仔、ギンザグリングラス。その産駒の初デビュー馬が、京サラのラナチュールの2019となる模様。

てっきり私は地方募集なのかと思っていました。中央デビューなんですね。いや〜さすがに中央はきついのではないでしょうか。南関デビューだったら考えたかったなあ。

結局地方に移籍、という流れになったりはするのかもしれませんが。中央で走れるイメージは沸きませんねえ。

もちろん注目はしますけども。出資までは至らなそうです。

もう1頭、個人的に注目している種牡馬はラニですね。京サラでは産駒を2頭も募集かけています。

ラニ自身はアメリカダートクラシック3冠に挑んだ、非常にタフネスな存在。これが産駒にどのように受け継がれるのか、楽しみではありますよね。

しかし私はデータ派なので、出資する気持ちにはなれないっ!

ラニの血統に関してはつくづく、兄アウォーディーが亡くなってしまったことが残念で悔やまれます。種牡馬としては、彼の方が期待値は高かったように感じます。

血統評論家のコメントってどうなの?

カタログについて、一番気になってしまったのは、血統評論家の方のコメントでした。

正直にぶっちゃけますが、このコメント、ネットで調べりゃすぐ出てくる情報ばかり羅列しただけです。

ただこの評論家の方自体は、自前のブログなどではずばずば書かれる方だったと思うので、かなりの忖度があったんだと察せられます。

まあインターネットに弱い方だと、参考になる情報かもじゃん…?

そんな、インターネットすら使えない層を中心に見据えた集客しても、生き残れんよ。マジで。

もう一定以上の年代の方で一口馬主ファンの方は、絹や人参に骨抜きにされていますからね。そこではなく、もっと若い層、これから一口馬主をやってみたいと考えている層を獲得するべき。彼らはインターネットを使いこなせますから、正直薄っぺらな血統情報は不要だと思います。今の時代に適っていないと感じる。

こんな「まさしくカタログスペック!」な情報を載せるよりは、牧場のコメントを載せてくれた方が私は好きですね。

普段の様子とか、どんな仕草が多いとか。穏やかとか、何が好きとか、馬よりも人に懐く、とか。そういう現場での些細な様子を書いてくれた方が、募集馬たちにグッと近づけた気になるものです。

まあ、これは私の完全な感想ですけどもね。

「評論していない評論」っていうのは、私は好まないです。

入会はまだまだ様子見で(地方募集の話はどうなった?)

というわけで、現状気になる馬は1頭程度なので、月々の維持費を考えると、入会は先送りになりそうです。

ネガティブ寄りなことばかり書いてしまいましたが、京サラ、「やろうとしている」ことについては非常に共感できるので、応援はしたいのです。あとは実績との兼ね合いですね。

会員制度も、2種類あったりしていて面白い。ポイントバックみたいなシステムがあって、毎年1口くらいは「ほぼ無料」くらいの出費で出資ができるシステムになっています。

永続的な課金システムね!

そうともいえますな…。出資金は減額できても、維持費は減額できないからな。

ま、詳しくはぜひぜひ公式サイトをご覧になってくださいませ。

私も、入会するのがいつになるのか分かりませんが、行方はじっくり見守りたいです。

以前やっていた2000分の1のやつも、良かったと思うんだけどなあ。若い世代には、ああいうお試しプランみたいなのがあると、入りやすいはずです。もうやらないのだろうか。

あと、南関競馬での募集もするとかしないとか言っていたと思ったけど…それは今後の発表に期待ですかね。

とにかく、これからが楽しみなクラブなのは間違い無いです!