NISAについて私の例で解説

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株式投資に興味を持つと「NISA」というよく分からない横文字に出くわします。

NISAとは「少額投資非課税制度」のことです。うわ〜とっつきづらい言葉。

なんやねんそれ?って感じですよね。私も最初はそうでした。

今では「つみたてNISA」とか「ジュニアNISA」なるものも登場しています。

本日はこのNISAについて、ざっくりと私なりの言葉で分かりやすさ重視で説明したいと思います。

とくに何かを詳細に調べたりもせず、私の理解している範囲で書いています。間違った解釈で書いているところも多々あるかもしれません。主観に依っている面もあることでしょう。

しかし、少しでも多くの人に株式やNISAに興味を持ってもらうためには、ある程度の誤差があってもいいんではないか。というのが持論。

もしあまりにも間違っている表現があったらお問い合わせでそっと知らせていただけると嬉しいです。

それでは細かいことは抜きに、NISAについてダダダっと書いてみます。「つみたてNISA」や「ジュニアNISA」は別の機会に。

また、NISAでできる投資には株式以外にも投資信託などいろいろ種類があると思いますが、私の場合は株式取引しかしていないので、インターネット取引を主体とした株式だけを例にとって書きます。ただ核心の部分は、株だろうが信託だろうが変わらないはずです。

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ざっくり説明

まず、株式には配当があります。定期的に、出資先の会社からお金がもらえるのです。

配当額は投資先ごとに異なります。無配当(つまり0円!)のところもあります。年に1回のところもあれば2回のところもあるし、突然配当額が上がったり(増配)、逆に下がったり(減配)ということも。業績に応じて変動します。

さてこの配当、株主が受け取る際に税金が引かれます。確か20%くらい。

お給料が税金引かれて渡されるのと同様に、配当も税金対象です。

しかーし。

NISAという制度を通して買った株なら非課税、税金が引かれることはありません。だから「投資非課税制度」という名前がついてるんですね。

ちなみに配当だけじゃなく売却益なんかもNISA対象で非課税にできるんですが、ややこしくなるのでここでは割愛。

ここまでの説明を読むと、こんな風に思うことでしょう。

なら株はNISAで買えば全部非課税じゃん。ウヒョーイ!

ところがどっこいNISAには上限がきっちり決まっています。現時点では年間120万円まで

まあでも年間120万円以上株式投資に回す人なんて、トレードがほぼ本業みたいな人でしょう。一般的には120万円で十分ではないでしょうか。

ちなみに、ここが大事なのですが、売却したとしても、その売却分が戻ってくることはありません。

つまりどういうことかというと。たとえばこんな極端な話。

NISAで上限の120万円まで年内に買う→年内に120万円全て売る

という取引をして、じゃあまた年内に120万円分NISAで買えますかというと、そんなことはできません。

とにかく120万円分買ったら「ハイそこで終了!」というものなんですNISAは。

だからNISAは長期保有向け。長く持つことを前提としてできた制度だと思います(ですから、売却益は非課税云々っていう補足説明は、事態をややこしくするだけなんで敢えてしません)。

(今のところ)2023年に終了

NISAは2014年にスタートしました。ちなみに私は2017年と、ちょっと遅めの参加です。

NISAで買った株は5年まで非課税とのこと。たとえば2014年にNISAで買った株は2019年までは非課税なのだそう。

んじゃあそのあとそれらの株はどうなるかというと、特定口座っていう通常の方の枠内に収まり、以降は課税対象となります。ただし、ロールオーバーを使えば、繰り越しでその年のNISA枠として扱われるのだそう。

この辺って、まだ株やNISAを経験していない状態だと意味わからないですよねきっと。だからとりあえず理解しなくてもOKです。私も理解しないまま始めたし。

NISAは2023年までと現時点では期限が決まっています。

正確には、2023年にNISAで買った株がその効力を失う2028年まで続く、という感じ。ただ今後絶対制度が見直されるはず。なのでこの辺もあんまり気にしないほうがいいと思います。

偉い人たちの考える制度ってしょっちゅう変わりますからね。朝令暮改。

私のNISA体験記

前述しましたが、私は2017年の秋頃よりNISAにて株取引を開始。

最初は取引に慣れず、NISAではなく「特定」で取引、つまり課税対象の取引をしちゃったりと、失敗をしました。

一度特定で取引成立しちゃうと、NISAに移行したりとかはできません。不便ですよほんと。買うときはNISAにチェックが入っているかどうか、十分確認しましょう。

まあ色々失敗を経験しつつ、2017年は40万円分くらいを購入。まだ資金にそこまで余裕がなかったので、上限の3分の1程度で終えました。

続く2018年は120万円ギリギリまで購入しました。

この2018年は日米貿易摩擦をはじめ世界の市場が非常に不安定で、日経平均が1日で1,000円以上値下がりするような事態も発生。そんな地合いの悪さに乗じ、安値感のある銘柄をNISAで買いました。
2018年に買った銘柄は現在も「ほぼ」損益プラス。タイミングがよかったといえます。
私はあんまり配当利回りの高いところを狙って買っているわけではないので、年間で受け取っている配当は少なめ。
 
利回りは、割合でいうと年間2〜3%くらいかもしれません。優待も入れると5%くらいといったところでしょう。

買った後に無配当になっちゃった銘柄とかもありますからね…。でもNISAで買ったので、すぐに手放す気にもなれず塩漬けのものも多数。

 
執筆現在の2019年も8月ですでに100万円くらいまで購入。

ほんとは増税後まで様子見しようと思ったんですけどね。なんだかんだであとNISA枠20万円くらいになっちゃった…。

「NISAあるある」だと思います。

ちなみに私は優待目的で買っている銘柄がほとんど。2019年現在、NISAで購入した銘柄と優待の一覧はこちらで紹介しています。

我が家の株主優待ライフ2019
私は株をいくつか保有しているのですが、株によっては「株主優待」という特典が付いてきます。株主優待(かぶぬしゆうたい)は、株式会社が一定数以上の自社の株券を権利確定日に保有していた株主に与える優待制度...

大事なのは非課税のことより証券会社の手数料だろ

NISAを語る上でいちばん大事なのって、実はココだと思うんですよね。

株(正確には東証やJASDAQとかに上場している公開株っすね)は証券会社を通して買います。

で、証券会社が噛む分、取引時には手数料がかかります。その価格は証券会社によってまちまち。

が、NISAの場合、手数料がかからない証券会社がほとんど。もちろん手数料をきっちり取るところもあります。

私は松井証券で取引をしているのですが、ここはNISAなら手数料無料です。

そのほかの証券会社のNISA手数料も知りたいならぜひ検索してみてください。

nisa 手数料 比較
検索

NISAによる取引が無料だってことを、私はだいぶ後になってから気づきました。

株取引をそれなりにしてきた身としては、配当が非課税かどうかよりも、手数料取られないっていう部分の方が、NISA最大の魅力に感じています。

1回の取引で100円とか200円とか手数料かかりますからね。大きいですよ。

NISAメインで取引をするなら、間違ってもNISA手数料のかかる証券会社は選ばないようにしましょう。

私の失敗談「NISAで買ったのに税金引かれてる!?」

NISAに興味を持ったなら、まずは適当な証券会社を選び、資料を請求してみましょう。口座開設までは無料でできるところがほとんどのはず(最初に何円か口座にお金を入れないといけないかもですが)。

私の場合も、手続きにはそれなりに時間かかっちゃいましたが、問題の発生することなく取引スタートができる状態まで来れました。

途中でつまづいたら証券会社に問い合わせましょう。親切に対応してくれるはずですよ。

問題はその後。

株を無事に買え、いよいよ初めて配当がもらえた!っていうときのことでした。

なぜか税金が引かれてる!?

っていう事態に遭遇したのです。NISAで買ったはずなのに、ナゼ!?

種明かしすると、配当の受け取り方を「株式数比例配分方式」ってのにしていなかったからでした。

なんやねんそれ、って話ですよね。

ここがほんとムカついた。気づかなければ、私はNISAで買っておきながら、ずっと税引きで配当を受け取るというヘマをしていたかもしれないのです。

なので、NISAを始めた方は気をつけてください。配当の受け取り方法が「株式数比例配分方式」になっているかどうかを必ず確認しましょう。

ところで株式数比例配分方式って何さ?

その辺の説明はこの際抜きにしよう。気になる人だけ調べてもらってさ。

配当の受け取り方法について図解で分かりやすく説明している記事はこちら。

配当金の受け取り方法の選び方は?|税務トピックス
株式を買うと、会社の業績によって配当金を受け取ることができます。上場会社の配当金を受け取る方法は複数あり、選ぶことができます。ここでは、配当金の受取方法に迷われている方に向けて配当金の受取方法をまとめました。 まとめ 配当金の受取方法は4通りあります。

配当受け取り方法の設定はたぶん証券会社によってまちまちだと思うので、これも各自で調べていただければと。面倒だったら問い合わせちゃうのがいちばんだと思います。

「配当はきちんとNISAの非課税でもらえる設定されていますか?」て聞くのがよろしいかと。

NISAについてのぶっちゃけた話

NISAって「もっとたくさんの人に株をやってもらおう=市場にたくさんお金を流そう」っていう名目で作られた制度なのだと思います。私たち一般市民は税金大嫌いですから、「税金かからないよ!」って言われれば株に興味を持つ人も増えるんじゃないかなという切り口。

実際のところ、NISAの普及率ってどんなもんなんですかね?

結局投資ってのは余裕資金がないとできないわけで。そして余裕資金のある人ってあまりいないわけで…そんなに普及してないんじゃないの?というのが私の肌感なわけですが。

私の場合はかなり節約し、投資に回しているけれど、節約がストレスに感じる人もいるだろうし、ましてや株ってわけわからんこと多いし、みんなやらない気がしてます。

NISAの利用状況については、金融庁が定期的に調査しているみたいですね。

エラー404 お探しのページは存在しません。:金融庁

つみたても含めたNISAの総口座数は2019年3月時点でおよそ1,300万。約10人に1人くらいという計算ですね。

若い世代を見ると、20代は66万、30代は150万だそう。う〜ん、多いか少ないか分からん。

政府の掲げた目標としては2020年までに1,500万だそうなので、これはギリ達成できるかどうかのペースといった感じでしょうか。

一応、NISAの一般的なウケは悪くなかったようですね。

ふーん、そうなんですね。ふーん。

とりま口座作っちゃいましょ!

とにかく株やNISAに興味を持ったら、とりあえずどこかしらに口座を持っておくのがいいんではないでしょうか。

今は株が買い時だ!っていうときに口座未開設だと、完全に波に乗り遅れますからね。すぐ取引しなくても、作っておいて損はありません。

ネット証券ならどこも手数料などなく口座は作れると思いますが、その辺は各自詳しくチェックをお願いします。

ひとまずはどの証券会社がいいか、ざっと比較してみるのがいいでしょう。

証券会社 比較
検索

前述の通り私は松井証券ですが、ほかに有名どころだとSBI証券やライブスター証券など、たくさんあります。「こんなにあんの!?」ってくらいありますマジで。

証券会社の大きな違いはまず手数料。ですがNISA取引が主体ならあまり気にならないでしょう。あとは取り扱い銘柄ですね。中には海外の株も扱っている証券会社もあったりします。よく調べてみてください。

証券会社では現物取引以外に信用取引や、FXや為替や信託やなんやかんやいろいろなメニューがありますが。私はまずは優待目的で、NISAで何か買ってみるのをオススメしますね。それがいちばんリスク低いと思うんですが(もちろん市況に依る部分が大きいですが)。どうでしょう。

ま、買う買わないは別として。今回私の記事を読んでNISAへの興味を深めてくださったのでしたら、ひとまずいずれかの証券会社さんに資料請求して、口座開設手続きにチャレンジしてみてくださいませ。作るだけならタダのはずですから。