【2023年版】母父の血・BMSについて考える

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本記事は2023年1月時点のデータを参考に作成しています。

毎年恒例になってきました、母父(BMS)に関する考察の2023年版です。

2022年の記事はこちら。

この中で挙げた期待馬では、マイネルエンペラーサルヴァトーレヒューゴあたりがすでに実績を出せていますね。ほかの馬たちにも引き続き注目です。

今回も上位50頭の成績を比較考察します。

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2022年母父ランキング賞金上位50頭の成績

順位馬名(前年順位比)勝馬率(前年比)EI(前年比)
1キングカメハメハ(→)26.6(0.5)1.23(0.08)
2ディープインパクト(→)26.4(-1)1.16(-0.1)
3クロフネ(→)24.2(-4.2)1.31(0.19)
4シンボリクリスエス(→)27.9(2.1)1.25(-0.04)
5サンデーサイレンス(→)23.6(-2.4)1.28(0.24)
6フレンチデピュティ(2)29.4(4.5)1.15(0.12)
7アグネスタキオン(1)18.7(-6.9)0.81(-0.1)
8フジキセキ(3)26.6(6)0.94(0.17)
9キングヘイロー(5)25.9(2.2)2.85(1)
10スペシャルウィーク(3)25.8(2.3)1.09(-0.04)
11マンハッタンカフェ(2)21.8(-4.4)0.88(-0.33)
12ブライアンズタイム(1)20.9(-3.6)1.07(0.11)
13ダンスインザダーク(1)18.3(-2)0.88(-0.01)
14ダイワメジャー(6)27.7(4.8)0.91(0.14)
15サクラバクシンオー(→)30.1(9)0.95(0.09)
16ゼンノロブロイ(2)19.4(-3.9)0.8(0.07)
17ジャングルポケット(10)24.1(0.3)1.08(0.39)
18ハーツクライ(8)28.4(5.3)0.83(-0.78)
19ネオユニヴァース(3)17.7(-0.9)0.62(0)
20タイキシャトル(1)18.8(2.2)0.7(0.11)
21アンブライドルズソング(4)50(16.7)2.15(-0.56)
22ゴールドアリュール(6)24.2(-0.4)0.69(-0.08)
23ジャイアンツコーズウェイ(9)33.3(8.7)1.52(0.37)
24アグネスデジタル(2)23.6(0.7)0.8(-0.03)
25アドマイヤムーン(8)12.7(2.1)0.69(0.16)
26スマートストライク(22)34.4(-7)2.71(1.15)
27ハービンジャー(48)23.1(-)0.95(-)
28モチベーター(7)44.4(0)8.98(1.9)
29ファルブラヴ(2)18.3(-6.7)0.9(-0.06)
30ロージズインメイ(6)31.4(-0.1)1.44(-0.29)
31ガリレオ(7)29.6(-4.9)1.3(0.29)
32タニノギムレット(9)12.4(-13.7)0.66(-0.21)
33レインボークエスト(190)33.3(-)5.08(-)
34オーサムアゲイン(54)45.5(-)5.52(-)
35エンパイアメーカー(2)15(-7)0.57(-0.16)
36キングマンボ(6)26.9(-0.4)1.15(-0.01)
37ワイルドラッシュ(11)18.7(-14.6)0.8(-0.32)
38ステイゴールド(6)12.8(-0.6)0.42(0.02)
39ヴィンディケーション(38)21.1(-)3.09(-)
40アフリート(9)31.6(16.4)1(0.43)
41ルアーヴル(13)44.4(-)6.09(-)
42ストームキャット(23)21.2(-7)1.04(-0.76)
43ロックオブジブラルタル(7)21.6(-4.4)1.03(-0.17)
44シーキングザゴールド(1)29.6(1.5)1.86(0.39)
45メダグリアドーロ(29)36.6(-)1.2(-)
46マイネルラヴ(18)13(-)0.9(-)
47ホワイトマズル(3)17.9(-4.3)0.86(0.17)
48シングスピール(8)28.6(-)1.14(-)
49ダンシリ(7)19.2(-3)1.81(-0.05)
50ウォーエンブレム(7)29.8(-8.3)0.99(-0.19)
平均値25.731.5826
中央値251.055

勝馬率・EIはともに2022年を通しての成績です。勝馬率とEIの前年比が(-)となっているものについては、2021年は50位圏外だったことを意味しています。

今回新たにランクインしたのがハービンジャー、レインボークエスト、オーサムアゲイン、ヴィンディケーション、ルアーヴル、メダグリアドーロ、マイネルラヴ、シングスピールの8頭。

ランク外に落ちたのがボストンハーバー、フサイチペガサス、タピット、アドマイヤベガ、エッセンスオブドバイ、コロナドズクエスト、デインヒルダンサー、ソルジャーホロウの8頭。

一気にランキング上昇したレインボークエストは菊花賞馬 アスクビクターモアによるもの。同様に、オーサムアゲインはポタジェ、ヴィンディケーションはドウデュースと、G1馬が1頭でも輩出されると一気に上位に入ります。

キングカメハメハの3連覇、離されるディープインパクト

キングカメハメハが2020年と2021年に続き3年連続でBMSリーディングに輝きました。

2位ディープインパクトとの賞金差は、2021年の2億円程度に対して2022年は5億円程度と、引き離す形に終わりました。

キングカメハメハが3連覇を獲るものとは思っていましたが、この数字はちょっと意外ですね。2021年よりもより接戦を繰り広げるものと思っていました。

とはいえ2023年はどうでしょう。今のところ3歳勢で母父ディープで強い馬が続々と輩出されています。あとはジェラルディーナの活躍次第みたいなところもありそう。

母父キングカメハメハはやや期待馬が減っている傾向にあります。

2023年のBMSランキングはいよいよディープインパクトが覇権を握るのではないでしょうか。

2年連続「中央値」超えの母父馬一覧

去年に続き中央値を超えている優秀な母父馬をピックアップしていきましょう。

2022年は勝馬率が25%、EIが1.05を超えている母父馬が該当しています。ただし出走頭数が40頭を超えている馬に絞ります。

こちら!

  1. キングカメハメハ
  2. ディープインパクト
  3. シンボリクリスエス
  4. フレンチデピュティ
  5. キングヘイロー
  6. スペシャルウィーク
  7. アンブライドルズソング
  8. ジャイアンツコーズウェイ
  9. ロージズインメイ
  10. ガリレオ
  11. キングマンボ
  12. メダグリアドーロ
  13. シングスピール

ギリギリ対象から外れてしまったのがクロフネ(勝馬率24.2%、EI1.31)、ジャングルポケット(勝馬率24.1%、EI1.08)。アフリート(勝馬率31.6%、EI1)も惜しい。ストームキャットは勝馬率が前回より7ポイントほど落ちていて活力の低下を感じます。ストームキャット産駒母馬が高齢化しているんでしょうね。

さらに2021年と2022年と連続で中央値超えした母父馬6傑がこちら。

  1. キングカメハメハ
  2. ディープインパクト
  3. シンボリクリスエス
  4. アンブライドルズソング
  5. ロージズインメイ
  6. キングマンボ

おお、錚々たる顔ぶれ!

来年以降さらに成績を上げてきそうなのがキングヘイロー、そしてハービンジャーあたりでしょうか。ジャングルポケットも意外と(?)健闘しています。

クロフネやマンハッタンカフェはそろそろピークを迎える時期でしょうか。同年代のジャングルポケットはもう少し踏ん張る?どうだ?

ストームキャットは1983年産馬、高齢化でもう下り坂一辺倒かもしれませんね。2024年くらいにはランク外に落ちそう。ちょっと悲しい。

一昨年まではゼンノロブロイを推していて、それゆえのヴェローナシチーへの出資だったわけですが。ちとゼンノロブロイも頭打ち感がありますね。

やはりハービンジャーの上昇度に注目だ

去年注目株としてピックアップしていたのがハービンジャー。やはり一気にランクを駆け上がりましたね。2022年は27位、2023年はもっと上を目指せるはず。

今回はEIが1を切っていますが、おそらく今後は1を安定して超えてくるのではないか。ディープ系種牡馬に母父ハービンジャー。これが今後の鉄板配合になっていくものと予想しています。さっそく大物が何頭か出てくるといいですが。

とにかく期待していますよ、母父ハービンジャー!

大レースに強いキングヘイロー、勝馬率の低いステイゴールド

これは去年も書いた格言。引き続き変わりはないですね。

母父キングヘイローは大きいレースになるほど力を発揮する。なんで?

これほんと不思議なんですよ。ここまで大レースに強い母父のタイプってなかなかいない。海外馬は別として。

ステイゴールドは今回も母父としての成績が微妙ね。

やはり体質面に懸念材料のあるタイプが多い傾向ですかねえ。

クラブ募集馬を眺めていても、母父ステイゴールド馬は物足りない印象。これはもう争いようのない事実、格言として胸に刻んでおくしかないですね。ステイゴールド好きとしてはあまり受け入れたくはないですが。

気になる母父を持つ2023年デビュー2歳馬

恒例の期待馬ピックアップのコーナー。まだ1月時点で馬名も決まっていない馬が多いですが、クラブ所属馬を中心に挙げていってみましょう。完全に自分の好みで。

2年連続中央値超えの6頭、そして上昇ムードのキングヘイローとハービンジャーから何頭か期待馬を挙げていきたいですね。

まあディープインパクト・キングカメハメハ・シンボリクリスエスは言わずもがななので除外。となるとアンブライドルズソング、ロージズインメイ、キングマンボ、キングヘイロー、ハービンジャーがいいですかね。

まずはアンブライドルズソング。対象馬は15頭。

正直いって母父アンブライドルズソングは全頭注目したい。だって勝馬率50%ですからね。半分は勝つ可能性あるわけだ。

でも中でも注目はクラブ馬、グリーンファームで募集されているナスノシベリウスの2021は絶対に挙げておきたい。

募集総額は4000万円。父は2023年大期待の種牡馬ブリックスアンドモルタル。

この馬は走ってくれないと困りますよね。募集時の馬体も非常に良さげです。超注目株。

母父アンブライドルズソングで注目したい馬はほかにもたくさんいますが割愛。

続いてロージズインメイ。対象馬は33頭となかなか多い。

父ゴールドシップは引き続き注目ですよね。この対象馬は7頭。ビッグレッド・ウイン・ラフィアンの岡田ファミリー所属だけかと思いきやYGGにも1頭います。

個人的には父スクリーンヒーローに魅力を感じていてこちらは対象馬3頭。いずれもラフィアンの馬で、自分はマイネルティグレ(マイネエレーナの2021)マイネルレグルス(マイネテレジアの2021)がいいかなと感じています。

他にもウインで募集している父キタサンブラックのコスモアクセスの2021もいいですね。この馬はウイン募集馬の気になる馬として紹介しています。

母父ロージズインメイ馬はみんな好きですね私は。でも入会しているクラブだと募集させる可能性がほぼゼロに等しいんだよな〜。

生産牧場がこれだけ偏っているのに安定して成績が出せているってのもある意味すごいですよね。ロージズインメイ、やはりただものではない。

次はキングマンボ。対象馬は16頭。

クラブ募集馬は1頭しかいないみたいです。シルクのペクトラル(マチカネタマカズラの2021)。父はアルアインで、父母の間で5代クロスは発生しないのか。面白いかもしれないですね。

さらにぜひ挙げておきたいのがヒャクモノガタリ。父は初年度の成績が好調なグレーターロンドン。

続いて上昇中のキングヘイロー。こちらは対象馬56頭と多い!

しかし父キタサンブラックはいない。とはいえラインナップはバラエティに富んでいて面白いです。なぜか父エスポワールシチーが4頭と多い。

イクイノックスの妹ガルサブランカ(シャトーブランシュの2021)が一番の注目株でしょうか。他にも名血といえる馬がゴロゴロいるわけですが、あえて地味なところを狙いたい。

父トビーズコーナーの2頭。ナムラルッコラパシュートの2021はいかがだろうか。

父トビーズコーナーで母父キングヘイローは結構実績あるんですよ。この2頭には個人的にかなり期待してみたいと思います。

まあ母父キングヘイローはとりあえず全頭注目するに限りますな。

最後に本命の母父ハービンジャー。対象馬はなんと103頭の大台!

こりゃあ母父ハービンジャーの時代が来てもおかしくないですよ。

より取り見取りってなラインナップなわけですが、どの辺りのラインを拾っていこうか。

クラブ馬なら父キタサンブラックのサンクボヌールの2021が注目どころでしょうか。

ディープインパクト系種牡馬との子を挙げたいのですが、意外と少ないですねこの世代は。対象馬は16頭。

特にデータから好相性なのが父ミッキーアイル。2021年産には1頭、ボールジー。ほかにはリアルスティールもよさそうですね。こちらは2頭いてクローソーの2021ラブミーリルの2021

そして個人的に一番期待しているのが父ダノンバラード。対象馬はグレイスノートの2021のみ。

グレイスノートの2021、いいかもしれませんね。ダノンバラード×ハービンジャーの好相性を証明してほしいです。

ディープ系との相性は抜群と思われるものの、母父ハービンジャーはまだまだデータ不足。もう2、3年時間をかけてじっくり吟味したいところです。

入会しているクラブで気になる母父を持つ募集馬

最後に入会しているクラブで、今回の考察から気になる母父を持つ募集馬を見ていきましょう。

ユニオンで現在募集中の2021年産馬は去年すでに考察しているので、友駿ホースクラブの2022年産馬だけピックアップ。

正直友駿は母父だけ見ると好成績な募集馬が多いんですよね。会報でも母父絡みでの募集馬ティーアップが多い印象。

母父フレンチデピュティのフロイラインシチーの2022(父オルフェーヴル)とスコルピオンキッスの2022(父ミッキースワロー)は気になる存在。母父シンボリクリスエスのディオーサシチーの2022は父サンダースノーがどう出るか。

しかしやっぱり母父から注目したいくなるのは、母父ガリレオのアドアードの2022(父アルアイン)じゃないでしょうか。

この世代の中では売行き好調な募集馬です。

一つ上の友駿募集馬で、後から追加で募集されたヒシヴァリアントの2021も母父ガリレオ。こちらは募集開始から瞬く間に満口でした。なんでこんな人気だったの?ガリレオの影響も大きい?

よくわからないですが、今回の考察を見るにやっぱりいいんですよね母父ガリレオ。ほかのクラブだと全体的に高価格帯ですし、1000万円とちょっとの募集額で出資できるのはやはり友駿ならではというところ。

もう少しだけ様子を見て成長度合いを確かめたい。ただ満口になりそうだったら滑り込んで出資するかもしれません。アドアードの2022。

まとめ

前回の最後はこのようにまとめています。

やっぱり母父キングヘイローやロージズインメイが気になりますね。ボストンハーバーにも凄そうなのが潜んでいそうですし、ハービンジャーは中長期的に期待を寄せています。

ボストンハーバーは対象馬が減ってしまいランク外に落ちてしまいましたが、キングヘイローやロージズインメイは予想通りの好成績でしたね。ハービンジャーもこれからさらなる上昇が見込めます。

すでに我が家が出資している馬の中では、堅実どころですが母父クロフネのホワイトヴェールの2021には期待を寄せています。そして母父キングカメハメハのブラーノの2021、人気も実力もある1頭へと成長してほしいです。

母父ハーツクライのキョウワゼノビアの2021ももちろん楽しみ。新勢力としては母父ヘニーヒューズのフォルテドンナの2021が、この世代の秘密兵器な位置付けとなっています。

母父だけ見てみると、意外とバランスよく出資できているな。というのが今のところの感想。さて結果はどうなる…。

また1年後に考察したり振り返ったりしてみます。終了!