珍しくイレギュラーに株の記事。ちょっと頭で処理できないIRが出てきたので、整理と後々の資料用として書き留めます。

まず。ヴィアHDが決算を発表。
決算の内容については「相変わらずやな〜」と言ったのが正直なところ。もっとピシッとしてほしい。

ほんとヴィアHDは、質の高い店は多いのに、経営陣の経営手腕が残念…。
と嘆いていたところ、今回は他にもいろいろ新情報が。かなりメモっぽい感じでわかりにくいところも多々あるかもですがご容赦ください。
新株予約権の取得&消却の着地点が決まる
もう2年とか3年前くらいの話になりますが、ヴィアは野村證券に対して新株予約権を発行、これによって資金調達する予定でした。

しかしなかなか株価が上がらず、資金調達することが困難に。新株予約権を取得して消却することが決まったのです。
これ自体は確か5月くらいには決定済みで、このほどようやく金額の着地点が見えたようですね。

それにしてもよくわからなかったな新株予約権。
資料を読んでもいまひとつわからない。資金調達の手段の一つ、としかわからない。
てっきりヴィアから野村證券に新株(?)が渡されていて、それと引き換えにヴィアにお金が入っているのかと思っていました。でも実際には、行使されないとお金はもらえないんですかね。その辺の換金タイミングみたいなのがいまいち私はつかめていない。
で、その行使される基準点が1株129円ゾーンなんだけども、なっかなかその株価に達する機会がなかったんですよね。

ほんとよくわからんな新株予約権。発行する側(ヴィア)になんもメリットないような気がするんですが。証券会社側がリスクを被らなすぎというかなんというか。
よくわからないですが、そもそもは事業再生ADRの施策の一環だったような気がします。わからんけど。

施策が全くの的外れで機能しなかった、お金が調達できなかった。という理解でOKですよね?
この2年間、財務面では無駄でマイナスな日々を過ごしたということなんでしょうね。あわせて株価の上値も重い日々が続いていて株主不孝者でもあると。マジで経営下手くそですよねこれ。

とにかく今回の消却で、野村證券の呪縛から解放されるという理解でよろしいでしょうか。
新たなパートナーと事業提携
野村證券との縁を切って孤立無援(?)となるヴィアHD。
かと思いきや、新たな支援会社が現る。それがグロースパートナーズ株式会社。

ここと組むことで「いろいろ新しいことやって財務改善していくどー!」という意気込みのようです。
グロースパートナーズは上場企業などいくつもの企業を多方面からコンサルティング支援しているとのこと。その実績なんですが、ざっと見た感じまあ可もなく不可もなくというか。

知っているところだと、ランサーズとも提携しているみたいです。
しかしよくヴィアにここまで関わろうと思ったなあと。何か裏があるのではないかと勘繰りたくもなります。
優先株式と新株予約権(またかよ!!このシステムほんとよくわかんねえ)を発行し、合計30億円の資金調達が叶ったとのことです。実際には「叶いそう」になるのかな。

個人的にはグロースパートナーズと組むことで大きなメリットと感じたのは以下3点。
- (少なくとも今より)財務面は確実に良化する
- 配当負担のあったC種株式とかいう曲者株式を償還できる(ちなみに普通株主に対して配当はもう何年も払われていない)
- M&Aを前向きに行っていく(つもりらしい)
1はほぼ間違いないでしょう。いままでマジで財務のスペシャリストみたいなポストがなかったぽいですからね。
そして2。何気にこれが一番でかいかもしれませんね。配当負担が減ることで、お金の管理がだいぶ楽になるのではないでしょうか。
最後の3は眉唾物。そんな簡単にM&Aが成立するとは思えない(経営ガタガタの会社の傘下に入りたいところなんて出てくるとは思えない)ので、期待しないで待っています。

グロースパートナーズの提携先にはヴィア以外の飲食関係もあるようで、その界隈から候補が出てくる可能性もありそうですね。
とにかく今回の一連の施策で、ちょっと経営面の登場キャラがスッキリした感はあります。
中期経営計画の仕上がりは悪い(笑)
そんなこんなで、新たなパートナーを招き入れて、新たに中期経営計画を策定し、本日のIRと一緒に掲載しています。リンクはこちら(PDF)。

ヴィジュアル的には、なんとも仕上がりが悪い…。
青と灰色を基調にしているのは、未来図を描く資料としてどうなんでしょう。なんかネガティブというか、雲を掴む話をされている気分になる。
肝心の内容も、先述のM&Aの件なども含め総じて「本当に実現できるのお?」とやはり眉唾。というか書かれていることがあまりにもありきたりすぎて「言うは易し」を地で行っているように感じます。

とりあえず見栄えの良さげなことが書かれている資料を、地味〜な色合いでつくって、さほど印象に残らないようにしている操作をしているように思えました。
つまり、この中期計画の途上でちゃぶ台返しがあってもなんら不思議ではないかなと思っています。
9月30日にお披露目臨時総会、私も参加予定!
んで、これらの事項は株主の承諾が必要なわけで、9月30日に臨時株主総会が開かれます。

ここでグロースパートナーズから派遣される取締役が2名お披露目となるようです。
こういうパターンの臨時総会は、保有銘柄では初なので、ちょっと覗きに行ってみようと思います。多分ちょうど暇になるタイミングだし。

ちょっとした波乱も起こるんじゃいかと密かに期待しています。
問題は…株価は上がるのか下がるのか
どっちなんだい!?

これを書いている、決算や新株発行のニュースがあった後の時点では、PTSは若干下がり目です。
正直、評価が難しいIRの連続だったと思いますよ本日は。
アク抜け感を抱く一方で、相変わらずしょっぱい決算に落胆する心持ちもあったり。
明日どんな動きをするのか、注目です。
あとは優待
我が家はヴィアHDを優待目当てで保有していますから。気になるのは優待の改変が今後あるのかどうかですね。

せっかく優待改善したばかりなのに…。

何かしら優待関連の材料投下があってもおかしくないですね近々。
といっても、「1000円につき500円」というフォーマットは崩さないんじゃなかろうか。改悪があるとしたら優待額のほうかなと。300株につき1万円だった優待が5000円に減っちゃうとか、そういうのはあるかもわからないですね。

もう何があっても驚かないです。
仮に株の価値が0円になっても、優待が廃止になっても…我が家的にはそこまで大きな痛手ではないですからね。ヴィアが低空飛行を続ける一方で、すかいらーくやクリレスが大躍進を成し遂げてくれていますから。それらを鑑みれば損失は微々たるもの。
しかもこれまですでにヴィアHDからはたんまり優待をいただけて、食事を楽しめてきましたから。お腹いっぱいな気分ですらあります。
なので、とりあえずはこの状況を楽しみたいと思うわけでした。