【2021年版】種牡馬ディスクリートキャットを考える

スポンサーリンク
この記事は2021年10月末時点でのデータを参考にしています。

種牡馬ディスクリートキャットが気になっているので、今後の出資やレース予想の参考のためにいろいろ書き留めます。

スポンサーリンク

フラムドパシオンとドバイで戦ったアメリカ産馬

父はフォレストリーで、さらにその父はストームキャット。アメリカでデビューし、その後にドバイのゴドルフィンへ。

3歳でUAEダービーに出ています。このときに日本から参戦していたのがフラムドパシオン

思い出深いですフラムドパシオン。ドバイへの前哨戦として走ったヒヤシンスステークスは現地で観ていました。この日のメインはフェブラリーステークスで、勝ったのはカネヒキリでした。もう15年以上も前かよ!

正直カネヒキリよりもフラムドパシオンの勝ち方の方が私は印象的でしたね。

そんな思い出話は置いておいて。フラムドパシオンとディスクリートキャットが戦ったUAEダービーはほかにウルグアイ三冠馬インヴァソールなんかもいたりで。レベルはなかなかのものだったのではないでしょうか。

結果、ディスクリートキャットが6馬身差の圧勝。3着にフラムドパシオンでした。

ディスクリートキャットは以降もダートの中距離で圧巻の走り。G1を1勝し9戦6勝で引退しました。

2008年より種牡馬になり、2017年より日本で共用されるようになりました。

輸入馬としてもまずまず活躍していましたが、日本共用開始後の2018年産駒からもバンバン将来有望な仔が出ています。

年度ごとの種付数と種付料

日本共用開始以降の推移を見てましょう。

年度種付頭数種付料
2017年137頭150万円
2018年168頭150万円
2019年143頭150万円
2020年106頭150万円
2021年111頭150万円

なんとも堅調な推移ではあーりませんか。

特にコメントが出てこないくらい順調です。

ストームキャットの血ということで、日本の馬場との相性いいんでしょうね。

主な短距離ダート種牡馬との比較

産駒の傾向は顕著で、圧倒的に短距離で、ダートのほうが勝率が高い。

とはいえダートの短距離界は結構な激戦区。サウスヴィグラス亡き今、かなりのサバイバルとなっている模様です。

社台もドレフォン入れてきましたしね。

というわけで、ダートの短距離で結果を残している種牡馬で比較をしてみました。モーリスもダートは短距離で結果を出せている傾向なので、ここに含んでいます。

2018年産の現在の勝馬率や種付数、そして種付料の比較です。

馬名生年2018年産勝馬率2021年種付頭数(前年比)2021年種付料(前年比)
ディスクリートキャット2003年35.9%111頭(+5)150万円(±0)
ヘニーヒューズ2003年57.1%117頭(-15)500万円(+100)
シニスターミニスター2003年38.9%106頭(-13)250万円(+50)
ロードカナロア2008年40.5%155頭(-24)1500万円(-500)
モーリス2011年44.8%146頭(-17)800万円(+400)
ドレフォン2013年172頭(-14)300万円(±0)

ヘニーヒューズすごっ!勝馬率57%!

違うところでびっくりしちゃいましたが。ディスクリートキャットだって負けてませんよね。

150万とお買い得だものね!

とはいえドレフォンも300万円とまずまずな安さ。今後ガンガン活躍するようだと、ディスクリートキャットは分が悪いかも?

ロードカナロアとモーリスは短距離ダートで結果が出ている傾向ですが、あくまで芝が主戦場ですし。値段と勝馬率を見たら、ディスクリートキャットも十分に生き残っていけるんじゃないでしょうか。

ディスクリートキャットとヘニーヒューズとシニスターミニスターって同い年なのね!

本当だ…全然そんなイメージがない…。

ちなみにヘニーヒューズとドレフォンもストームキャット系です。

母方によっては芝適性あるかも

活躍産駒の様子も見てみましょう。

まず、現時点でもっとも賞金を稼いでいるのがワールドバローズなんですが、この子は芝で結果を出せています。母の父はディープインパクト。

全体的な傾向としてはダート向きが多いですが、母方によっては芝が得意なタイプも出てきそうです。

そのほか、賞金上位の血統を眺めてみると、母父ランキングの上位の馬たちの名前が目に入ります。

ディスクリートキャット自身は日本とそこまで馴染みがない分、日本国内で活躍した血統の牝馬と満遍なく相性がいい、ということになるのでしょう。

クロスもそこまで意識する必要はないかな。ダマスカスかバックパサーあたりのクロスが入っていると面白そうですが。

芝での活躍を見込む場合はサンデーサイレンスが母方にほしいところですが、ダートの場合はそこまでいろいろ意識する必要もないのかもしれません。

結果の出ている牝馬につければ、期待通りの結果が出る、という感じでしょう。

この点はまさしくストームキャット系。ヘニーヒューズなんかと同じような傾向であります。

クラブ募集馬で気になる産駒

共用スタートからまだ数世代しか経ていないため、一口馬主クラブで募集されている産駒も少なめです。私が入会している友駿ホースクラブユニオンオーナーズクラブに募集馬はいません。過去にユニオンではラブリボーンがいましたが、4戦でファンド解散となり現在は岩手競馬で走っています。

とはいえ産駒が活躍傾向ですから、今後は増えてくるんじゃないでしょうか。来年から再来年あたりから。

他のクラブですが、募集馬の前に3歳現役馬の方を見ておきましょうか。

まず絶対ここで挙げておきたいのがノルマンディーのキトゥンズマーチ

母の父がディープで厩舎も将来性抜群。芝もダートもいけるタイプ。現状は1勝馬ですが、今後オープンまで上り詰めてくる可能性を秘めていると感じます。こういう馬に出資したいですね。

ほか、ジョディーズマロンラインオブフェイトも、募集額以上の活躍ができていますね。優秀だ。

さて、いよいよ募集馬なんですが、調べてみたところ1頭しかいないかも。

ノルマンディーのフォーミーの2020です。

母父がアドマイヤマックスで募集総額は1600万円。うーん、ちょっと値段にハードルの高さを感じてしまいます。

募集馬に関しては1頭しかいないこともあって、あまりコメントできることがないですな。

今後1頭は出資してみたい

いいと思いますディスクリートキャット。

ただ、価格には注意したいかも。150万円の種付料の馬ですし、募集総額は高くても、牝馬なら1200万円、牡馬でも1500万円くらいであってほしいかなあと。1000万円前後がベストですけど。

母方の血統は、母父にBMSランキング上位の馬がいれば問題ないかなと思いますが、私個人としてはサンデーサイレンス系牝馬の子に出資したいですね。

母父にディープ・スペシャルウィーク・フジキセキなんかがいいかな。現状少ないですが、ダイワメジャーも面白いかなと。

まあ母父ディープなら、同じカテゴリーであればドレフォンかヘニーヒューズを付けるのが無難だと思いますんで。狙うとしたらスペシャルウィークあたりでしょうか。その辺で募集がかけられていたら、出資に踏み切ってみたいですね。

ディスクリートキャットについては、また3年後くらいに傾向を探ってみたいと思います!

もう18歳の種牡馬。長生きして、できるだけたくさん日本で血を残してほしいですね。