ユニオンオーナーズクラブの2021年産馬たちの募集が2024年5月末をもって締め切られました。
カタログ到着時に書いた気になる馬リストはこちら。
募集馬が一気に増えた世代ともあって気になる馬もかなり増えましたね。カタログ到着時には15頭をあげていて、そのうちの「確実に出資したい馬」の4頭に出資。そこからさらに2頭ほど気になる馬が増えたので、ここでは13頭を紹介します。
順番はほぼ気になった順です。
- ファザートゥーサン(スズカプリズムの2022・牡)
- アヤメヅキ(マリアビスティーの2022・牡)
- ベルジャッド(デルマヒスイの2022・牝)
- リオンプライム(スールキートスの2022・牝)
- ガイラルディア(テンシンランマンの2022・牝)
- スターランウェイ(プリモウェイの2022・牝)
- カービスベイ(コージーベイの2022・牡)
- ユースフルネス(ミッキーパパイアの2022・牡)
- ヴェントステラーレ(スターリーウインドの2022・牝)
- ヴァレリアネッラ(ペトロシネッラの2022・牝)
- エンゲージプライド(エンゲージスマイルの2022・牡)
- クリムゾンボタン(トウカイファインの2022・牝)
- アンズアメ(ホウライマツリの2022・牝)
- エポカドーロ産駒について
- 最後にキタサンブラック弟「アルマデオロ」についても
- 1年後に確認です
ファザートゥーサン(スズカプリズムの2022・牡)
ファザートゥーサンは父ハッピースプリント。募集総額900万円(9万円×100口)。ホッカイドウ競馬での募集。
早期に満口となった馬。すでにデビュー済み。
新種牡馬産駒限定レースに出られるかどうかが全てを握っているように思います。
このようにかつて書いた通りで、やはり新種牡馬産駒限定レースに出ましたね。結果は3着とまずまず。
ただやっぱり価格はネックだったかなと。900万円の元を取るのって大変ですからね地方ってのは。早熟な感じもするし、回収率が懸念される1頭だったと思います。これからガンガン活躍するかもしれませんが、自分には出資は無理でした。
アヤメヅキ(マリアビスティーの2022・牡)
アヤメヅキは父トビーズコーナー。募集総額800万円(8万円×100口)。川崎競馬での募集。
すでに入厩し、6月中旬の能力試験を目指しています。こちらも瞬時に満口でした。
姉ライオットガールの活躍は素晴らしいの一言。当然本馬にも期待は集まります。800万円は安すぎたかもしれませんな。
出資に至れなかった理由は馬体面に尽きます。思っていたよりも肉は付きましたが、どうも持て余し気味にも感じられます。ファームでもさほど速い時計を使ってないのも気になるところ。蓋を開けてみないと全くわからないタイプですね。
父トビーズコーナーが好きなので是が非でも出資したかったですが。見守っているうちにあっという間に満口でした。下馬評通り、いやそれ以上の活躍を期待しています。
ベルジャッド(デルマヒスイの2022・牝)
ベルジャッドは父ブリックスアンドモルタル。募集総額1500万円(5万円×300口)。
口数はかなり余ったようですね。
もっと人気するかと思いましたが、どうも成長力に乏しい印象でしょうか。体重が増えてこない。デビューは遅めになりそうですね。
ただ長い目で見ればやはりいい馬には感じます。1500万円というまあまあ強気なお値段をどうとらえるか、といったところだったでしょうか。自分はちょっと手が出せませんでした。
リオンプライム(スールキートスの2022・牝)
リオンプライムは父リオンディーズ。募集総額1200万円(6万円×200口)。
カタログ到着当時も気になっていましたが、今はそれ以上に気になっている存在。春先に満口となりました。
出資しなかったのを後悔させてくれそうな1頭。やっぱりいい馬だと思いますね。
気になったのは厩舎でしたね。鈴木孝志厩舎のことを今ひとつ掴みきれていない自分がいます。成績は悪くないのですが、馬質の割にどうかというと…。
ダート血統ですが、ぜひ芝での走りを見てみたいです。応援します。
ガイラルディア(テンシンランマンの2022・牝)
ガイラルディアは父シニスターミニスター。募集総額1300万円(3.25万円×400口)。
もっとほんわかした名前になると思っていたら、なかなかいかつい字面の馬名となりました。でもお花のお名前なのね。
すでに函館入り。いい背中をしているという厩舎の評判もあり、これも出資しなかったのを後悔させてくれそうですね。
好調なシニスターミニスター産駒、ユニオン本世代4頭の一角。このままデビューまでとんとん拍子に進めばあっさり勝ち上がりもありそう。注目ですな。
スターランウェイ(プリモウェイの2022・牝)
スターランウェイは父ダノンレジェンド。募集総額1000万円(5万円×200口)。
好調のダノンレジェンド産駒、そして斎藤誠厩舎はユニオンでは珍しいということで気になった1頭。
体重が軽めなのはいいとして、増加がほとんどなかったのは気がかり。400〜420kg台にしか成長しなかったのはネガティブ材料。ここからさらに成長があるかというと微妙なところですし。
募集当初は気になる馬の上位でしたが、最終的にはさほど気にならなくなってしまいました。
カービスベイ(コージーベイの2022・牡)
カービスベイは父タワーオブロンドン。募集総額1500万円(5万円×300口)。
この世代では最重量。募集開始当初ですでに480kgありました。
でっかいことはいいことだ。なんだけども、さすがに大きすぎじゃ…。520kgくらいでデビューだろうか。6月中旬のデビューを目指しています。
タワーオブロンドンは気になる種牡馬なのですが、我が家は「新種牡馬産駒は世代1頭まで」というルールを敷いています。すでにゴールドドリーム産駒に出資しているため、こちらへの出資は控えました。でもボリューミーだし脚が強いのであればコンスタントに使われそうですね。
ユースフルネス(ミッキーパパイアの2022・牡)
ユースフルネスは父マジェスティックウォリアー。募集総額1000万円(5万円×200口)。
最近好調なマジェスティックウォリアーに、これまた好調な母父ルーラーシップという組み合わせの非常に期待値が高い1頭。
母がノーザンファーム出身というのも魅力ですし、山口ステーブル育成というのもグッドでしょう。馬名も好きだな。
ただどうなんでしょう。これまでの過程を見る限り、中央よりは地方向きのような。南関デビューとかだったら面白そうに見えるんですがね。
芝も視野に入れて稽古を積んでいるようです。気になる要素の多い馬ですが、一方で未知な部分も多いということで見送っています。
ヴェントステラーレ(スターリーウインドの2022・牝)
ヴェントステラーレは父サートゥルナーリア。募集総額2000万円(5万円×400口)。
去年の10月ごろには満口となった人気の1頭。
牝馬で400口で2000万円というのはユニオン基準では高め。しかしウインドインハーヘアの母系にサートゥルナーリアとなれば、これノーザン生産育成だったら5000万円は優に超えてきそうな血統背景です。
新生ユニオンとなって初年度の募集世代。新代表である矢野牧場の提供とあってかなり期待できるタイプには感じます。「資金に余裕があればとりあえず出資したい馬」の枠でしたね。私は予算が足りない。
ヴァレリアネッラ(ペトロシネッラの2022・牝)
ヴァレリアネッラは父キタサンブラック。募集総額1400万円(7万円×200口)。
やっぱり出資しておけばよかったかなあ…。
予算的に厳しかったんですよねえ。迷っているうちにあっさり満口でした。
募集開始当初はさほど気になる馬体ではなかったのですが、秋以降著しい成長を見せていますね。
父キタサンブラックに、母の父はガリレオの血。これで1400万円は安かったと思いますね。あっさり出資金が回収できてしまいそうなタイプです。デビュー自体は普通からやや遅めになりそうでしょうか。
エンゲージプライド(エンゲージスマイルの2022・牡)
エンゲージプライドは父リアルスティール。募集総額2000万円(10万円×200口)。
いわゆる「マイナス要素が極めて少ない」タイプ。
強いて厳しいことを突くならきょうだいが思ったほど活躍できていない点。血統面に抜かりはないので、気性とか体質面で懸念材料があるんでしょうかねえ。難しいタイプにつき出資は見送っています。
クリムゾンボタン(トウカイファインの2022・牝)
クリムゾンボタンは父ニューイヤーズデイ。募集総額1200万円(6万円×200口)。
馬体の雰囲気の良さでいえばこの世代で1、2を争うのでは?
兄姉の活躍もいい。ただ厩舎や育成過程、諸々を総合的に見るとどうしても出資に至れませんでした。しかし好調のニューイヤーズデイの産駒ですし、募集額は余裕で回収するくらいのポテンシャルはありそうです。
馬券で追いかけ応援したいですね。
アンズアメ(ホウライマツリの2022・牝)
アンズアメは父ドレフォン。募集総額1500万円(7.5万円×200口)。
名前が可愛い。
北海道を出て山岡トレセンに入ったのが気になりますね。ユニオンで山岡トレセンってのは初だと思います。
育成環境が興味深いですし、それがレースにどういった影響をもたらすのか。注目の1頭だと思っています。
エポカドーロ産駒について
以上が気になった馬たちの話で、ここからは世代全体を通しての気になった部分。
まずはユニオンが輩出した希代のクラシック馬エポカドーロの産駒について。
4頭が募集にかけられましたね。ソロフィオーレ、ドゥフトブリューテ、ドメニカドーロ、
アーリドラータ。このうち満口になったのはアーリドラータだけだったはず。
うーん、個人的にはどの馬も甲乙つけがたい。
芝よりはダートなのかなあ…というのが正直な感想。いずれも募集額は安め傾向ですし、1頭くらいは出資してもよかったなと今更ながら思っていたり。
もし出資ていたとしたら?
出資馬ポケッティーノの親戚に当たるドゥフトブリューテかなあ。
瞬発力というよりは根性タイプ、前半からゴリゴリ前へ攻めていきたいタイプに見えますね、いずれのエポカ産駒も。父もそんなタイプでしたしね。
最後にキタサンブラック弟「アルマデオロ」についても
アルマデオロ。募集開始時は衝撃でしたねえ。キタサンブラック(そしてシュガークン)の弟という血統もさることながら、募集総額1億円(10万円×1000口)は腰を抜かしました。
結局満口にはならなかったのかー。
何口余ったのかもわからないままでしたな…。
父レイデオロってのがわからなすぎた。これに尽きる。
初年度産駒が期待ほどの成果をあげられていないレイデオロ。その2世代目となると及び腰になってしまう出資者が後を絶たないのは仕方がない。私もその一人である。
これがブラックタイド産駒でキタサンブラックの全弟とか、ドゥラメンテ産駒でシュガークンの全弟だったら迷わず行ってたかもしれない。
レイデオロの初年度が不振だったのは悲劇としか言いようがないですな、クラブ運営的には。
まあ価格もちょっと高かったかも。6000〜7000万円だったら満口になれたんじゃなかろうか。
1億円以上の活躍はあるのかしら?
わっからんなあ。わからん。マジでわからん。
サンデーサイレンスを持たないので、ダートとか、あるいは障害とか、思わぬところで活路を見出すというパターンかも。少なくとも自分は兄たちのような芝中距離タイプには見えなかったのですよね。実際に走らせてみたら全くそんなことはないのかもしれませんが。
1年後に確認です
なにしろこの世代のユニオンは新しいことづくめ。代表が代わって最初の世代だし、エポカ産駒最初の世代だし、1億円超えの「PEGASUS0」が募集された世代だし、牡馬の比率も増えた世代だし、募集頭数も一気に増えた世代(次年度からまた数が戻りましたが…)でもあるわけでして。不確定要素が多いので、どう転ぶかまったくわかりません。今回あげた気になる馬13頭も果たして何頭が勝ち上がれるか…。
以前にも書いた通り、回収率の高い馬が多い世代になるのではないかとは思っています。
超大物級がいるかというと…うーん。まあこれだけ数揃えてりゃ、重賞級は1頭2頭いてくれてもいいとは思うんですけどもね。
というわけで彼ら気になる馬たちの成績やいかに。1年後の3歳未勝利戦が終わるころにまた振り返ってみたいと思います。
我が家の我が家の出資馬一覧はこちら。