先週の中央競馬にて、3歳未勝利戦が終わりました。
ここらで、私が入会している一口馬主クラブの、気になった2017年産馬の現状を確認したいと思います。
本日はユニオンオーナーズクラブです。
実は5月の末にも同じような現状チェックをしています。
予算の都合で1頭も出資できなかった世代ね。
サンビスタの初年度産駒、サンジョアンがいる世代。ダービー出走を果たしたビターエンダーもいます。何かと物議を醸した(?)世代です。
サンジョアン募集価格7000万円の衝撃はいまだ忘れられない。そんな彼女は地方競馬からの再出発を目指して現在調整中の様子です。
いまだにやっぱり…この世代は募集価格がちと高騰傾向だったように感じるなあ。
それでは気になった馬、6頭の現状を見ていきましょう。
(個人的には)驚きの結果が待っていました!
トップブランド(母イチリュウ):地方転籍
父ジャスタウェイ。募集価格1800万円。
この世代の中では最も気になっていたトップブランド。名前に恥じない走りを期待していました。
新馬戦から数えて11戦もしたんですね。これだけでもけっこう馬主に還元はしているように思います。
しかも3着を4回。レース賞金は570万円以上を築いています。
未勝利脱出には至れず、園田への地方転籍が決まりました。3歳のうちに2勝して中央へ戻れるといいですが。11戦の疲れがどのくらいか、にもよりますね。
未勝利はあっさり勝つと思ったのにな〜。
やっぱり私の眼は当てにならんですね。
ブラングライク(母モンクール):引退
父ケープブランコ。募集価格3000万円。
こちらも馬体は非常に恵まれていた印象。しかし価格の高さがアダとなったか、満口にはなりませんでした。
前回の現状確認記事でも書いた通り、脚元に不安があり2戦で引退となりました。
そういえば個別の記事も書いてました。
これはもう、残念ですが仕方ないとしか。しかし3000万円は高かった。
ルーターズ(母ゴーファイトウィン):地方転籍
父ワールドエース。募集価格1000万円。
ワールドエースの初年度産駒。ユニオンでは2頭募集していましたが、こちらの方が気になっていました。
6戦して2着が1回。地方からの仕切り直しが決まっています。
地方へ行く前に1回ダートで走らせてほしかったというのが正直な気持ち。気になるんですよ、ワールドエース産駒のダート適性。ディープブリランテ産駒のような確変を期待しています。
地方であっさり勝って戻ってきてくれるといいですよね。
ちなみにユニオンのもう1頭のワールドエース産駒プライムエルフも地方転籍が決まっています。中央在籍中に笠松で使って2着。こちらも期待が持てそうです。
キーコーズウェイ(母スプリングマンボ):地方転籍
父スズカコーズウェイ。募集価格1200万円。
お顔が好みだった1頭。意外性のある血統と馬体でした。
中央で1戦したものの、仕上がりはまだまだだったようです。
実質、未勝利戦には間に合わなかったようなもの。ホッカイドウ競馬に向かう模様です。ラヴィッスマンルートですね。
この子についてはまだまだなんともいえないですね。今後も見守ります。
キルシェンロート(母ルタンデスリーズ):地方転籍
父ロードカナロア。募集価格1300万円。
この血統でこの安さ。あっという間の満口でした。
成長線もいい感じで、「これは1勝クラスに行くのは時間の問題」と思っていた方も多いはず。私もその一人。
1番人気を背負ったレースはあるものの、あと一歩の2着。
その後、骨盤骨折が発覚、6ヶ月の診断。中央未勝利戦には間に合わないということで地方転籍が決まりました。いまもまだ調整中です。
6月に骨折したので、年内復帰は絶望的。4歳以降、3勝して中央1勝クラスに復帰というのが目標となりそうです。
フェードイン(母グリーリーレイ):地方転籍
父ディープブリランテ。募集価格1000万円。
なぜ印をつけたのか覚えていない1頭。ただ最近の馬体写真を見る限り、今後が楽しみな気配も見受けられます。
未勝利戦には間に合わず、ホッカイドウ競馬へ。まさにラヴィッスマンと同じルートとなりました。
白井牧場さんの馬ですし、けっこう期待できるかもですよね。
ホッカイドウ競馬のデビュー戦は9月10月中に叶いそう。応援します。
驚きの地方転籍率
なんとなんと。気になった6頭のうち、1頭は怪我で早々と引退となりましたが、残る5頭はすべて地方転籍という現状でした。
いや、確かに今年のユニオン3歳勢、地方転籍が多いけれども。
1勝した馬が1頭もいないって…。この世代41頭中8頭が勝ち上がっている中で、この結果はちょっと…。やっぱり見る目がないな私ゃ。少なくとも早熟馬を見極める目はゼロ。
別に地方転籍が悪いとはいいません。「地方で勝ち、中央へ戻って1勝クラスで通用するだけのポテンシャルはある」という見込みがあっての地方転籍ですからね。
一方で、満口馬だから粘れるところまで粘る、というパターンもあります(満口になっていない地方転籍馬もいますが)。悪い言い方をすれば、会員から搾取できるところまでは搾取する、という狙いです。
あまりこういうネガティブな見方ばかりすべきではないですけども。甘く見ていると、吸われるところまで吸われますからね。我が出資馬のラヴィッスマンもまだまだ油断できません。ですからその辺は厳しくチェックするべきです。
今年は地方転籍勢が多いので、より入念にチェックする必要があるでしょう。
たとえ地方であっさり勝って中央復帰の条件を満たせても、1勝クラスで通用する馬なんてほんの一握りでしょう。出資馬のモンタナドライブなんかはレアなケースだと思います。
モンタナと同じく現4歳の世代だとウェイクールも地方からの出戻りで1勝クラスを勝っています。ユニオン4歳世代はこの2頭だけだったと思います、今のところ。
私は基本、地方転籍からの復帰狙いを、必ずしも歓迎材料としては見ていません。
未勝利戦開催期間が短くなったことがよく挙げられます。そういった外的な要因は確かに、地方転籍馬が増える要因になっていることでしょう。
しかし、募集価格1000万円前後の競走馬の場合、そもそも1勝クラスを勝つこと自体がけっこうハードな話でして。やっぱり未勝利戦を勝って賞金を積んでくれないと、経済事情的に厳しい気もするんですよね。
そんなこんなで。思うところはいろいろあったりします。地方転籍馬の今後は追って逐一様子を探りたいと思います。
この結果から察するに、私はこのユニオン2017年産とは相性がよくなかったといえますね。
もしこの6頭のうちの何頭かに出資していたら…かなりモヤモヤさせられたんじゃないかと思います。現4歳勢ですら私はかなりモヤモヤさせられたのに…2世代に渡ってそんな気分にさせられるのは溜まったもんじゃない。
とにかく!地方からの再起を図る彼らの頑張る姿は追い続けますよ。
あっさり勝って中央へ戻ってきて、さらに1勝クラス、さらにはそれ以上と、想像以上の活躍を成し遂げてくれることを願っています。出資しなかったことを後悔させてほしいです。