モンタナドライブ(2勝クラス・ファンド解散)の収支報告と思い出話

スポンサーリンク

ユニオンオーナーズクラブの出資馬モンタナドライブが、2020年12月末をもってファンド解散となったので、収支報告と思い出話をします。

ユニオンに入会した最初の出資世代、5頭のうちの3頭目の引退でした。

かなり詳しい収支報告の計算は以下の記事で書いています。

今回はざっくりとした収支報告をします。

毎回書いていますが、一口馬主ライフを楽しむとともに投資として冷静に見るためだったり、一口仲間を増やすためだったり、反省点などを振り返るために本記事は存在しています。

それではモンタナちゃんの振り返りスタートです。

スポンサーリンク

およそ6万円の赤字…!

毎回使っているこちらの式に従って、最終的な損益を出します。

レース収入-(払ったお金-精算による返戻金)=最終損益

今回の数字を当てはめたものがこちら(端数は丸め込んでます。)!

66,600-(175,800-49,000)=-60,200

6万200円の赤字となりました。あくまで概算ですのであしからず。

モンタナちゃんは200口募集だから、全体で1200万円ほどね!

奇しくも1度も中央に出走することなく3歳で引退(ファンド解散)した出資馬リトルキラーと同程度の赤字に…。

モンタナちゃんは4歳まで走ったのに、3歳未勝利引退馬と同程度の赤字なのはちょっと寂しいわね。

結局中央は1勝クラスでの勝ちのみだったしなあ…。

ま〜こんなものなんですかね。以下、細かい収支と、モンタナちゃんの思い出話に浸りましょう。

レース賞金総額は1800万円くらい!

中央デビューもまったく歯が立たず地方再スタート、笠松で順調に2勝し中央へ戻ってきたモンタナドライブ。その後、1勝クラスを13番人気で快勝したのが2020年の2月のことで、コロナで無観客競馬が実施される直前のことでしたね。もうだいぶ昔のように思います。

13番人気、単勝50倍超えでの差し切り勝ちは、生涯忘れることはないでしょう。

2勝クラスでも6着に入るほどの成績を残せましたが、4歳の年末に引退。出走手当やなんやかんやあって、合計で1800万円ほどの賞金を稼いでくれました。

身上金やら税金が引かれて、出資者へ入るのは1300万円とちょっと。1口にならすと、先ほどの6万6600円ほどとなりました。

賞金全体でいうと、なかなか稼いでくれたと思いますね。1300万円の募集馬ですし。

賞金収入に関しては以上です。

支出17万5800円の詳細

続いて払ったお金のことも書きましょう。こちらの方が情報としては大事かも。

内訳はこちら!

項目1口200口全体
出資金6万5000円1300万円
維持費出資金総額10万7000円2140万円
保険金総額3800円76万円
支出計17万5800円3516万円

モンタナドライブへの出資を決めた2017年の暮れから、2020年の年末まで17万5800円を払ってきたことになります。

ただし、今回の引退(ファンド解散)によって戻ってきたお金があります。続いてそちらを紹介します。

返戻金合計は980万円

返戻金の詳細がこちら。

項目1口200口全体
維持費出資金総額10万7000円2140万円
商品売却代金1万3550円271万円
解約保険料0円0円
見舞金7250円145万円
その他1200円24万円
委託料-8万円-1600万円
返戻金合計4万9000円980万円

今回は解約保険料はないのね。

4歳まで走りましたからね。3歳で引退とかだともらえたのではないでしょうか。

「その他」の1200円とは??

多分ですが…レース勝利時にもらえる優勝メダルの売却金ではないでしょうか。違っていたらスミマセン。

見舞金は退職金みたいな位置付けのやつでしょう。JRAから給付されます。

嬉しかったのは売却金の1万3550円。モンタナドライブはサラオクで競売にかけられたのですが、271万円と(個人的には)なかなかの高値で売却されました。

競売にかけられたこと自体はあまり歓迎していなかったりする(5歳になっても出資していたかった)のですが、売却金自体には満足しています。100万円とかだったらめっちゃ怒っていたと思う。「そんなに安い馬じゃないでしょうよ!」と。

というわけで、返戻金の額面自体は納得しています。

出資の理由と現役について

ここからはモンタナドライブの思い出話や反省です。

モンタナは、私がユニオンに入会して出資を始めた最初の世代の、5頭の内の1頭。カタログを見てまず目にとまったのが彼でした。

父プリサイスエンドで母父マンハッタンカフェ。パッと見は母方の血を多く継いでいるように見受けられました。

見れば見るほど謎めいているタイプでして、きょうだいもまずまず活躍しているということで、出資を決定。ただ1300万円というのは若干高い気もしましたね。生産馬ではなく提供馬(牧場がどこかから買い付けてきたとかそういうのだと思う)だった分、ちょっと上乗せされていたのでしょう。

その当初のイメージ通りで、やっぱり謎めいたタイプの馬でしたね。後ろから差すタイプで、1勝クラスを勝ったときの走りは、底知れぬ可能性を感じさせてくれました。13番人気であの勝ち方は気持ちがいい。

2勝クラスでもまずまずの成績が出せるかなと思っていましたが、いろいろな理由があるのでしょう。4歳いっぱいで解散となりオークション行きでしたが、十分楽しませてくれましたし、今後も出資馬ではなくなりますが応援したいです。

現在は大井競馬に所属。5歳に入ってさっそくレースに出ていますが、結果は今ひとつです。

でもどこかでまた大きな穴を開けてくれそうな。そんな存在です。血統的にも長く息が持ちそうですし。まだまだ挽回の余地はあるでしょう。

どうすれば黒字になった?

2勝クラスまでいったのですから、本来であれば黒字になれたはず。

しかし、地方からの出戻りコースということで、赤字となりました。

つまり、未勝利を勝ち、1勝クラスを勝つ。という順当なコースを歩めていれば、黒字になれていました。

あるいは、2勝クラスでもう少し粘って、掲示板を何回か確保できていれば…いや、それだとやっぱり厳しいか。

つまるところ、地方からの出戻り組というのは、その後に相当な活躍ができないと、黒字化は厳しいということですね。

3歳の秋に地方へ行って、そこから中央に戻る。この時点でおそらく4歳1勝クラスになるわけで、それまでの維持費でかなりの負債を背負っていることになりますからね。それらを取り戻すには、1勝クラス、2勝クラスはあっさり勝ってくれないといけないわけです。ああ、ラヴィッスマン……君は大丈夫なのだろうか。

逆を言えば、クラブ側的には、地方から戻ってきても相当な活躍を見込める馬でない限り、地方転籍の判断はすべきでないともいえます。現役を先延ばしにする(=運営費を稼ぐ)ために現役を続けさせ、ダラダラと地方で走らせるような方針を貫くクラブは、あまり信用はならないですね。

ユニオンに関しては…ちょっとその気はありますね。満口の馬を、少しでも長く走らせて、運営費を稼ごうとしているような向きも感じられます。

まあ満口馬ってのはたくさんの人の期待が詰まっているわけだから、そう易々とは引退にできない背景ってのもあるんでしょうが。

モンタナに関していえば、1勝クラスは勝ってくれましたし、2勝クラスでも可能性は感じられましたので、地方行きの判断は間違いではなかったですね。満口どころか口数がほとんど売れ残った馬だったと思いますが、本当によく頑張ってくれましたし、クラブもよくサポートしてくれたと思います。

まあ何より、ここまで楽しませてくれたことを思えば、まったく損した気はしないですよね。

楽しむことが馬主クラブの醍醐味です。とはいえ、投資としての面もきちんと見ておく必要があるので、以上のような勘ぐりをしてみました。

馬券配当も加味すれば黒字!

さてさて最後にひとつ。モンタナドライブが1勝クラスを勝ったときの単勝は51.5倍もつきました。

もちろん馬券は買っておりましたよ…フフフ。

そのときの儲けも加味すれば、モンタナちゃんは十分に黒字です。

モンタナちゃんが差してきたときは飛び跳ねて喜んでいたわね!

大穴馬券も当たり、賞金配当もあり…こんなに嬉しい経験はなかなかできないですよね。

とはいえ、ギャンブルと投資は切り離して考えるというのが基本。

モンタナドライブの投資的な側面は赤字であることに違いはありません。

ただ、モンタナドライブは黒字まであと一歩だったように思います。出資先としては間違いではなかったと。これは自信を持って感じていることです。得られた教訓もたくさんありました。

このような方針で出資を続けていけば、いつかは、大きな夢を与えてくれる馬に出会えるのではないか、そう思っています。

改めて、彼に出資できたことに感謝したいですね。ありがとう、モンタナドライブ。今後も無事な馬生を送ってくれることを願うばかりです。