ユニオンオーナーズクラブの2021年産カタログが届いたどー!
公式ページにも発表されていますね。寸尺や動画もあります。
最初の雑感は厩舎&募集価格発表時に書きました。
ここでは気になったことを書くとともに、出資検討馬を書き留めます。
去年は「出資したい!」と思う馬が多かったのに対して、今年は「是が非でも!」みたいな馬が少ない印象。
血統自体はゴージャスでここ最近の中でもかなりレベル高そうな世代なんですけどね。
なんでしょうね。グランド牧場産駒がゼロで、そのせいもあって関東所属馬が少ないことが落胆材料なんでしょうか。
ポケッティーノのような珍しい配合の馬が少ないというか、全体的に無難なところが多いというのも、あまり食指が動かない一因になっているのかな。
ユニオンらしくない、非常にお利口な世代ともいえるかもしれませんな(あくまで個人の感想)?
とはいえ気になる馬はいるにはいますし、確実に出資するであろう馬もいますのでご紹介。それではスタートです。
三嶋牧場産駒がいた!
セール購入の先行募集馬パールオブアフリカの2021以外でも、普通に三嶋牧場さんが今年も提供してくれましたね。アルブスメロディーの2021。
いやー三島牧場さんはてっきりインゼル全力投球、ユニオンには見向きもしなくなるのかと思っておりました。
ほっとしたというかなんというか。いろいろ勘繰りたくはなってしまうのですよね。やっぱりでもちょっと、三嶋牧場産の馬には慎重になっちゃいますね私は。
グランド牧場産なし&関東勢少ない
冒頭にも書いた通りで、これがすごく気に食わない。
まあグランド牧場産馬がいないのは、いろいろ調整した結果止むなくなのかもしれません。しかし栗東所属が26頭に対して美浦所属が14頭(先行募集馬除く)ってのはさすがに偏りすぎではないだろうか。
しかもオルフェーヴル産駒3頭は西、エピファネイア産駒2頭も西、キズナ産駒2頭も西。産駒の傾向が西高東低な気もするんですが。
牧場と厩舎の関係値なんかも影響するため仕方ないのかもわからんが、さすがになあ。
関東住みの私としては納得がいかないですね。
リアルスティール産駒は晩成傾向?
これ2020年産馬の募集時から気になっていたんですよ。
リアルスティール産駒、すでにデビュー馬もちらほら出ているものの、まだ勝ち馬はいません(2022年7月上旬時点)。
しかも社台系の産駒もまだほとんどデビューしていないはず。この時期といえば、社台スタリオン所属の種牡馬産駒がガンガン出て株を上げていくのが風物詩なのに、リアルスティール産駒については鳴りを潜めています。サトノダイヤモンドの方が力入れてますよね。
この点からも推察できますし、今回の2021年産ユニオン募集馬も、そして出資済のパールオブアフリカの2021もそうなんですが、リアルスティール産駒は全体的に奥手なタイプが多そうに感じています。
唯一、ユニオンのエクトゥシュタールがデビュー早そうだったのですが、結局ゲート試験合格後に放牧に出されています。
まだなんともいえないですが、リアルスティール産駒への出資は慎重になるべきかなというのは現時点で感じるところです。すでにパールオブアフリカの2021に出資してますけどね。
ハーツクライの孫は期待できる!
ハーツクライの代表産駒で、来年種牡馬として産駒がデビューする2頭、シュヴァルグランとスワーヴリチャード。どちらも産駒の傾向としてはいい雰囲気です。
すでに私も友駿ホースクラブでシュヴァルグラン産駒のホワイトヴェールの2021に出資済みです。
今年はサトノダイヤモンドとリアルスティール、2頭のディープインパクト産駒が注目の新種牡馬ですが、来年はハーツクライの孫に注目が集まる年になりそうです。
2000万円の壁
ちゃんと集計したわけじゃないんですが、今年は2000万円超えの募集馬が多いかな〜という印象。しかも牡馬が1000万台多めに対し、牝馬の方が高価格帯多めなんですよね。
募集総額2000万円。200口募集であれば1口10万円を超す大台の募集馬になります。
この2000万円の壁って高いと思うんですよ。実際問題、2勝くらいしないと超えないですからね獲得賞金2000万円ってのは。
2勝馬って競走馬全体のほんと一握り。ユニオン募集馬の中にそんな馬がたくさんいるとは、到底思えないわけでして。
1500万円前後であれば、まだ「回収できるかな」という現実味を感じるのですが、2000万円となると到達できるイメージをなかなか描きにくい…。
というわけでこれは例年通りなんですが、2000万円超えの馬にポンポン出資できるほどの勇気はないわけで。今年も1頭くらいに止める予定ではいます。
ちなみに2020年産の2000万円超え出資馬はスピードオブライト。一応この子に関しては(今のところ)2000万円以上の活躍はあるんじゃないかと期待しています。
気になった馬まとめ
それでは気になった馬のピックアップ。
今年は「確実に出資したい馬」「出資意欲は高いが様子見したい馬」「予算的に出資は厳しいが気になる馬」の3つに分けて書き留めます。
確実に出資したい馬
PEGASUS30 ブラーノの2021
ブラーノの2021は父オルフェーヴル。募集総額1800万円(4.5万円×400口)。
募集馬発表の段階から気になっていた1頭。
オルフェーヴル×キングカメハメハの配合は出資馬ナチュラルと同じ。考察でも書いている通り鉄板配合です。
加えてユニオン成績が高い白井牧場生産ですから、これは出資して後悔のないパターンでは。石坂公一厩舎所属予定というのも心強いです。
芝でもダートでも長距離でも短距離でもなんでもいいです。オルフェーヴル産駒は走らせてみないと何もわからない。
現状、馬格も良さげなので。これは出資確定です。
PEGASUS27 キョウワゼノビアの2021
キョウワゼノビアの2021は父エピファネイア。募集総額1800万円(9万円×200口)。
確実に出資したい意向ではあるものの、この安さですし抽選もあり得そう。
極め付けはカタログにある生産者のこのコメント。
はっきり申し上げて自信があります。
いや〜協和牧場さん、提供3年目にしてでっかいのをぶっ込んできましたね〜。
この発言は私としましては怪しいと感じてしまうパターンだったりするんですけどね。でも大好きな協和牧場産ですし。
もう2年連続出資しているものね。
そうですね、これも縁ですから、出資申し込みはしたいですね。
成長を見守りたいタイプに思えるんですが、悠長なことは言ってられないでしょう。
ともかく1次で抽選となる可能性は高いことでしょう。今年は馬の質云々より、まずは安値感のあるタイプから埋まりそうですしね。
出資意欲は高いが様子見したい馬
PEGASUS15 クレスクントの2021
クレスクントの2021は父ジャングルポケット。募集総額1500万円(7.5万円×200口)。
価格発表時は「高い!」と怒り心頭でしたが、馬の写真も見ちゃうとやっぱり気になって気になって仕方がなくなる。
しかし過去に出資して手痛い洗礼を浴びた辻牧場生産。慎重にはいきたいですね。
でもジャングルポケットのラストクロップと思うと、気付いたらポチっていそう。
たぶん結局は出資することになるとは思うものの。心の整理と決心をつけてからになるでしょうね。たぶん、すぐには埋まらないはず…。
PEGASUS33 ティックルピンクの2021
ティックルピンクの2021は父デクラレーションオブウォー。募集総額2500万円(12.5万円×200口)。
まさかの辻牧場2頭目!
しかも手痛いを洗礼を浴びせてくれたかつての出資馬ラヴィッスマンの妹。
本馬はなかなかの強気な価格ですから、そうすぐには埋まらないのではないか。
でも馬体は抜群なくらいに好み。ラヴィッスマンも馬体が気に入って迷わず出資行ったっけなあ。
多くの検討者が辻牧場のジレンマに悩まされそう。そんな魅力的な1頭だと思われます。
PEGASUS7 アイアムカミノマゴの2021
アイアムカミノマゴの2021は父ドレフォン。募集総額2200万円(11万円×200口)。
好きな見た目をしております。ただ1歳のこの時期にしては逆に出来すぎているという気もしなくもない。
ただこの価格ですし、父ドレフォンについてはまだまだ検討の余地ありでして。積極的にはなれないんですよね。
あとこういった雄大な馬格のタイプ、過去のユニオンの募集馬の傾向からすると体質に問題を抱えることも多く。この点にも注意はしたいです。
母には現役時代馬券でお世話になったこともあって、気にはなっちゃいますね。様子見ですね。
PEGASUS17 パルフェダムールの2021
パルフェダムールの2021は父マクフィ。募集総額1000万円(5万円×200口)。
橋本牧場生産、寺島厩舎。過去のユニオン募集馬ミッシングピース(デビュー前に病死)を思い出します。
そしてマクフィ産駒といえば、出資馬リヴァーシャノン。
忘れたものを取り戻しに来たような、そんなイメージを抱かせる1頭。この馬はぜひ出資したいですが、予算が…。今年デビューの出資馬の活躍次第ですな。
予算的に出資は厳しいが気になる馬
PEGASUS9 ワイキキブリーズの2021
ワイキキブリーズの2021は父イスラボニータ。募集総額1500万円(7.5万円×200口)。
価格のお値頃感、全兄の活躍、馬体など、今年の中では総合的に最も無難な1頭ではないでしょうか。
理路整然とした配合も魅力に映ります。
今年デビューする2020年産の活躍具合によっては、出資してみたい1頭ですね〜。
PEGASUS25 ローズシュクレの2021
ローズシュクレの2021は父ミッキーアイル。募集総額1500万円(7.5万円×200口)。
ワイキキブリーズの2021に続いてこちらも折手牧場生産。
母父はスマートファルコンでサンデーサイレンスの3×4。リファールのクロスもかかっているということで、ディープ孫としては成功可能性が高いパターン。
とはいえ今年はやたらとリファールクロスを推してきている気がするんよな〜ユニオン。わりと話題沸騰中なんですかね?
なんというか、人気になり始めると途端に息を潜め始める流行配合ってあったりしますからね。なんともいえませんね。
とはいえ何より本馬はバラ一族ということで、1度は出資してみたかったという気持ちもありますので。予算に余裕ができれば、ですね。
PEGASUS42 レッドレネットの2021
レッドレネットの2021は父サトノクラウン。募集総額1500万円(7.5万円×200口)。
サトノクラウン×キングカメハメハの配合は去年の募集馬レインシュプリームと同じ。
気になるのは新参のテクノファーム提供であること。結局のところ静内ファームグループの一環とは思うものの、裏事情がよく見えず警戒したくはなります。
ただ、期待値高いと思うんですよねサトノクラウン×キングカメハメハ。ラストタイクーンのクロスがなんとも洒落おつで。出資できるかは微妙な線ですが、成長はじっくり見守ります。
まとめ
以上9頭の気になる馬をピックアップしてみました。
これまでユニオンは6世代に接しさせてもらいましたが、今年は良くも悪くも冷静になれる世代ですね。
上記に挙げた「絶対出資!」の2頭だけに絞ってもいいし、手広く攻めても面白いなと思えますし。どの馬もいかにも走りそうという観点では、非常に難関な世代とも言えます。各人の戦略次第でポートフォリオは大きく変わりそう。
結局のところ好みで出資するしかないんですよね。
個人的な戦略としては、ブラーノの2021とキョウワゼノビアの2021の2頭は決定として。秋から来春までじっくり見守って、口数が余っていて面白そうなところにさらに追加で何頭か、というのを考えています。
今回あげた馬以外にも気になる馬は多いです。新種牡馬にも気になるのはいるんですが、すでに2021年産の新種牡馬枠はホワイトヴェールの2021に出資しているので、これ以上は増やしたくないかなと。
例年通り宮内牧場生産馬や、他のオルフェーヴル産駒も気になりますけど。そこまで手が伸ばせるほどの余裕はないよなあ。
とにかく様子を見たくなる世代です。全体的に高いのですぐ満口になる馬は少なそうですし。大注目のクロコスミアの2021さえ、なかなか満口にはならないんじゃないでしょうか。全体的に良さげな馬が多いゆえ、各人の出資先が散らばりそうな雰囲気なので。
というわけで焦らずじっくり検討を続けます!