【2025年版】ディープインパクト直系種牡馬を比較考察してみる

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本記事は2025年4月14日時点でのデータを参考に書いています。

毎年この時期恒例のディープインパクト直系種牡馬についての記事になります。

ちなみに去年の記事はこちら。

2024年はフィエールマン、サングレーザー、レッドベルジュールの3頭が新しいディープ直系種牡馬として産駒デビュー。

彼らも含めたディープ直系種牡馬の、全世代勝馬率や種付数、種付料を比較します。以下の表中、気になるデータは赤字としています。

個人でまとめているのでミスや漏れあると思います。お気づきの点がありましたらお問い合わせまでお願いします。

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【一覧】デビュー済みのディープ直系種牡馬

去年まで参考値として紹介していたキタサンブラックは今回から除外。さすがにディープ直系増えてきましたし。

馬名(現役世代数)全世代中央勝馬率(前年比)2024年種付数(前年比)2025年種付料(前年比)
ダノンバラード(7世代)30%(0)64頭(-43)250万円(0)
キズナ(6世代)47%(+1)218頭(+66)2000万円(+800)
リアルインパクト(6世代)29%(+1)19頭(-4)50万円(0)
ヴァンセンヌ(6世代)26%(-1)18頭(-12)死亡
ミッキーアイル(5世代)31%(0)110頭(+8)150万円(0)
エイシンヒカリ(5世代)28%(+1)12頭(-2)80万円(0)
ディーマジェスティ(4世代)27%(-3)34頭(-8)50万円(0)
サトノアラジン(4世代)26%(+1)35頭(-10)80万円(-20)
シルバーステート(4世代)29%(0)103頭(-36)500万円(0)
サトノダイヤモンド(3世代)31%(+1)52頭(-6)100万円(-50)
リアルスティール(3世代)37%(-5)187頭(+69)500万円(+200)
グレーターロンドン(3世代)42%(+6)92頭(-27)200万円(+50)
アルアイン(2世代)18%(+7)38頭(-63)80万円(-70)
ロジャーバローズ(2世代)16%(-3)53頭(-13)死亡
アドミラブル(2世代)13%(0)8頭(-10)30万円(0)
ミッキーグローリー(2世代)17%(+11)17頭(-22)30万円(0)
ヘンリーバローズ(2世代)25%(+25)21頭(-28)30万円(0)
アレスバローズ(2世代)33%(+33)12頭(-2)30万円(0)
フィエールマン(1世代)20%70頭(-16)150万円(-50)
サングレーザー(1世代)0%11頭(-3)30万円(0)
レッドベルジュール(1世代)25%9頭(-2)20万円(-10)

※「現役世代数」とは2025年時点で3歳である2022年産までを指しています

※「現役世代が4世代以上」かつ「種付数が一桁台」の種牡馬は除外しています(今回は該当馬なし)

【一覧】2025年以降に産駒デビューのディープ直系種牡馬

馬名(産駒デビュー年)2022年種付数(前年比)2023年種付料(前年比)
コントレイル(2025年)205頭(-6)1800万円(+300)
ダノンキングリー(2025年)122頭(+32)150万円(0)
ダノンプレミアム(2025年)70頭(-29)100万円(-20)
ワールドプレミア(2025年)33頭(-8)50万円(0)
サトノジェネシス(2025年)6頭(-11)30万円(0)
カデナ(2026年)18頭(+10)30万円(0)
グローリーヴェイズ(2026年)47頭(-4)100万円(0)
マカヒキ(2026年)70頭(-34)50万円(0)
スイーズドリームズ(2026年)3頭(0)プライベート
トーセンカンビーナ(2027年)0(0)プライベート
ミッキーマインド(2028年)50万円
シャフリヤール(2028年)250万円
レッドベルオーブ(2028年)30万円

ヴァンセンヌとロジャーバローズの死亡

去年はディープブリランテとワールドエースの2頭が種牡馬引退。

今年は残念ながらヴァンセンヌとロジャーバローズが、死亡という形でリストから姿を消すことに。

一方で新規に種牡馬入りしたディープ産駒はミッキーマインド、シャフリヤール、レッドベルオーブの3頭。

去年は新規種牡馬がトーセンカンビーナの1頭と少なめでしたが、今年は2頭が離脱も3頭が新たに種牡馬入りということで、主要なディープ系種牡馬の総数は増えたことに。

勝馬率25%の壁

全世代中央勝馬率25%。これを超えるかどうかが、ディープ系種牡馬として生き残れるライン。30%を超えれば安全圏。

来年が3世代目となるアルアインはここからが正念場。サトノダイヤモンドはじわじわと成績を上げて安全圏に入りました。

2世代目のヘンリーバローズは25%、アレスバローズは33%と高めですが、世代を重ねるともう少し数値は落ち着きそう。

去年産駒デビューした世代だと、期待していたフィエールマンは現在20%でいずれ25%の壁を乗り越えるのは確実でしょう。親同様に遅咲き傾向なタイプが多いので、世代を重ねることでさらに勝馬率は上がると思われます。

少数精鋭なレッドベルジュールはすでに25%の壁を突破。種付料は10万円ダウンの20万円、これはお買い得かもしれませんよ。

また、これを書いている1週前にミッキーグローリーが一気に3頭も勝ち上がりました。25%超えが十分視野に入ってきましたね。現状種付料30万円ですが、今後活躍馬が出て一気に種付料が爆上がりするシルバーステートコースもあるやもしれません。

リアルスティールの再評価

まさかのダート界で超大物フォーエバーヤングが誕生したリアルスティール。

今後さらにお嫁さん候補が集まり、活躍馬を多数輩出していくことでしょう。

現状でも勝馬率は37%と高く優秀。ここからさらに数字を伸ばせるのか。見ものです。

私が出資しているリアルスティール産駒フォートポータルは悲惨な現状ですがね…。

芝でも強いのが出て欲しいですね。

グレーターロンドン超優秀

サトノダイヤモンドやリアルスティールと同年に種牡馬デビューしたグレーターロンドンも優秀。というか繁殖相手を考慮したら超がつくくらいの優秀さです。

種付料はさらに50万円アップし200万円となりました。

すでに勝馬率は40%を超えています。母ロンドンブリッジがいい仕事しているんでしょうね。入会しているユニオンでも募集されてほしいんだけどな〜グレーターロンドン産駒。

安値感No. 1はサトノダイヤモンドか

サトノダイヤモンドは種牡馬デビュー時の種付料は300万円で、そこから3分の1の100万円にまで減額。

地味ではありますが着実に勝馬率は上がっていますし、100万円ならお買い得な種牡馬に思えます。

他にも先述のミッキーグローリーも安値感が漂う。

期待を寄せているのはマカヒキ。いずれ50万円では種付けできなくなる日が来るかも?

シルバーステートはまだ高いか?

去年100万円下げ500万円となったシルバーステートは、今年も500万円で据え置き。

今年は450か400にまで下げると予想していましたが、外れました。

過大評価されすぎた印象はあるんですよねえ。

でも500万円でも103頭も集まりましたか…そりゃ据え置きますよねえ。

シャフリヤールは何頭集まるか

注目の新種牡馬はシャフリヤール。アメリカ、ドバイ、イギリス、世界を転戦し結果を残した逸材です。

使い減りしやすい印象のディープ種牡馬ですが、シャフリヤールは別格でタフなタイプでした。

G1勝ち鞍はダービーとドバイシーマクラシックだけにとどまっていますが、6歳の有馬記念で2着する息の長い活躍ぶりには目を見張るものがあります。

250万円もリーズナブルなお値段では。

晩成感は全兄アルアインと似ていますが、距離は全兄よりも長めになるのでしょう。産駒の登場が今から楽しみ。

一気に勢力図が変わるかもしれない2025年

サンデーサイレンスが晩年にディープインパクトという大物を出したように。

ディープインパクトもまた、種牡馬生活の終わりに近い時期に輩出した馬の中に、名種牡馬がいるかもしれません。

そういう意味でも、2025年に産駒デビューする5頭のディープ系種牡馬には注目であります。

コントレイルを筆頭に、ダノンキングリー、ダノンプレミアムと強力なラインナップ。ワールドプレミアやサトノジェネシスも注目ですよ。

コントレイル産駒は我が家もコンゴウフジに出資。同馬が活躍するかどうかはわかりませんが、確実にいきなりクラシックに乗ってくるコントレイル産駒が複数頭いるはず。すでに結果を出しているキズナやリアルスティールら先輩ディープ系種牡馬とどれだけ張り合えるか。初年度からお手並み拝見です。

ダノンキングリーも産駒の気配は負けていませんよ。距離はコントレイルより短め傾向でしょう。マイル路線で、アドマイヤマーズやインディチャンプといった新勢力たちと争いを繰り広げるかもしれません。

まとめ

コンスタントに活躍馬は出すものの、超大物級が出てこない。それがディープインパクト直孫たちの印象でした。

しかしついにフォーエバーヤングという世界的名馬が誕生。しかもダートというのですから驚きでした。

これからどどどっと、ディープ孫で強いのがひしめき合っていくかもしれません。

3歳クラシック路線と古馬G1路線、両方で結果を残す大物が出ていくといいですね。

すでに結果の出ている高値圏のディープ系種牡馬だけでなく、安値なところからも、大物輩出の可能性は高いと思います。

初年度世代の勝馬率が優秀なレッドベルジュール、減額したサトノダイヤモンド、まだ産駒デビューは先ですがマカヒキなど、種付料100万円以下のディープ系種牡馬でも十分に期待値は高いと思いますよ。

コントレイル産駒デビューの2025年。ディープ系種牡馬の数もピークに達し、壮絶なサバイバル戦へと突入することになるでしょう。注目で楽しみな1年だと思いますよ!