2023年版が公開されています。
9月の1週目で2022年中央競馬の未勝利戦が終了しました!
我が家の2019年産出資馬は2頭。
ユニオンのナチュラルは地方転入が決まりました。これからの飛躍に期待です。
そして友駿のヴェローナシチーは2歳12月に未勝利を脱出、皐月賞の出走権を得たり、京都新聞杯にて2着に入る素晴らしい活躍を見せるも、クラシック競走への出走は叶いませんでした。秋以降の活躍、菊花賞に向けて頑張ってほしいですね。
それでは本題。毎年恒例の一口馬主クラブ別の2019年産募集馬の勝ち上がり率を集計し、いろいろと考えてみたいと思います。
去年の集計&考察はこちら。
今回で3回目。3年間の推移を見ることで、安定感のあるクラブや浮き沈みの大きなクラブがわかってきます。それではスタートです。
2022年3歳馬の一口馬主クラブ別勝ち上がり率
2022年はこうなりました!
クラブ | 出走頭数(頭) | 勝上頭数(頭) | 勝上率(%・前年比) |
---|---|---|---|
サンデー | 89 | 51 | 57(-2) |
ライオン | 25 | 14 | 56(+27) |
DMM | 11 | 6 | 55(+24) |
社台 | 87 | 44 | 51(+3) |
東サラ | 42 | 21 | 50(±0) |
YGG | 12 | 6 | 50(+41) |
シルク | 83 | 40 | 48(-13) |
キャロット | 89 | 42 | 47(-10) |
ラフィアン | 43 | 18 | 42(+12) |
ノルマンディ | 49 | 19 | 39(+14) |
ロード | 33 | 13 | 39(-13) |
G1 | 56 | 20 | 36(-10) |
ローレル | 11 | 4 | 36(-9) |
ウイン | 29 | 10 | 34(-10) |
ターファイト | 21 | 7 | 33(+7) |
京サラ | 18 | 6 | 33(+18) |
大樹 | 12 | 4 | 33(-23) |
ユニオン | 43 | 11 | 26(-4) |
広尾 | 16 | 4 | 25(+13) |
グリーン | 18 | 4 | 22(-6) |
ワラウカド | 10 | 1 | 10(-19) |
友駿 | 11 | 1 | 9(-41) |
中央競馬のみの集計です。ただし地方交流戦勝利馬は数に含んでいます。数えミスがあったらごめんね!
勝ち上がり率ではサンデーサラブレッドクラブがトップ。ライオンとDMMが続く結果となりました。
そして勝ち上がり数について、今年も意味もなく円グラフにしてみました。こちらっ!
大御所のクラブではシルクがさほど振るいませんでしたね。
キャロットも少し成績が落ちたかしら。
とはいえ総じて例年通りというか、予想通りな結果といえます。
全クラブ合計の勝ち上がり数
全クラブを合計すると、全中央出走馬808頭に対して、勝ち上がり頭数は346頭、勝ち上がり率は43%でした。
全体の勝ち上がり率は去年よりも1ポイントだけ減少しています。
2020年が43%で、2021年が44%。大体43〜44%くらいに収まるようですね。好調なクラブそうでないクラブいろいろある中で、必ずこの数字に落ち着いていく。ちょっと不思議な気もしますが、そういうものなのでしょう。
ちなみに競走馬全体だと30%ちょっとくらいが一般的な勝ち上がり率だったと思うので、クラブ全体の勝ち上がり率自体は優秀です。その辺はさすが。社台系が多くを占めますからね。
平均勝ち上がり率でいうとウインレーシングクラブが毎年44%程度とど真ん中の数字を叩き出していたのですが、今年は10ポイント低い34%。ちょっと不調だったみたいですね。
平均募集価格と勝ち上がり率の相関関係を見てみる
こちらも恒例、クラブごと、平均募集価格と勝ち上がり率の関係を見てみます。
赤い丸が勝ち上がり率。勝ち上がり率順に並べているので、赤い丸は右に行くほど下っていきます。
青い丸が下にあるほど、募集価格が安めのクラブね。
赤い丸と青い丸が離れているほど、価格と勝ち上がり率の乖離が激しいクラブってことになりますな。
今年はこれまでに比べてかなり顕著な結果が出ましたね。
ワラウカドと友駿以外の全クラブの青い丸が、赤い丸よりも下に位置しています。絶不調の2クラブに対して、他クラブは順当以上ということです。
去年よりもサンデーの成績が上がったこと、DMMが募集価格を大きく改定した影響もあり、なかなか見栄えのいいグラフとなりました。ただDMM、勝ち上がり率自体はいいものの、募集額を回収できている馬が非常に少ないクラブではあるんですよね…。この点は気をつけないといけない。
中でも募集価格が安めだったのがYGG。京都サラブレッドクラブも今年はかなり健闘しました。
ワラウカドは毎年価格が高すぎるんだよなあ。しかも今年は勝ち馬が1頭と成績はすこぶる悪い。入会中の友駿については後ほどじっくり締め上げます。
ウイン・ラフィアン・ノルマンディの岡田系クラブは例年通りに安定した成績です。
例年高値感があるのはロード、G1、広尾ですね。ライオンや東サラも過去そんな傾向でしたが、今年は安値傾向でした。とくにライオンの躍進が凄まじいです。ローレルも良い。
平均募集価格と勝ち上がり率の相関関係は0.51程度。ある程度の相関関係を示していました。
去年は0.3だったからだいぶ増えたわね!
今年は安値感のあるクラブが多く、いい意味で相関関係が0.5に収束したものと思われます。
入会しているクラブについて
まず友駿ホースクラブからですね。
11頭中勝ち上がりが1頭…。これは過去最低の成績ではなかろうか。酷すぎます。
しかしその唯一勝ち上がったのはクラシックに名を連ねる実力を誇るヴェローナシチー。
成績が極端すぎるわね…。
ヴェローナがいなかったらと思うとゾッとしますね。
去年の記事でこのように記していました。
友駿は一時期暗黒期を迎えていましたが、だいぶ改善してきました。今年の2歳世代から、大物誕生も夢じゃありませんな!
半分正解で半分間違いでしたね。大物級は誕生しましたが、全体では改善ではなく悪化してしまいました。果たしてまた暗黒期に戻るのか、光が差し込むのか。現2歳世代の活躍にかかっています。
一方のユニオンですが、こちらについてはすでにこちらの記事でいろいろ述べました。
2021年は重賞級が2頭も出る神世代だったので、相対的に今年はイマイチ感ありますが、毎年確実に募集馬の質が上がっていることを実感しています。
勝ち上がり率は低いものの、口数が埋まりにくい少数派クラブですからね。じっくり馬の成長を見ながら慎重に出資先を検討すれば、ユニオンは大きな損失の出ないクラブではないかなと思います。
ユニオンで気になるのは先行募集馬の成績が良くなかったこと。2頭とも勝ち上がれなかったのはちょっとどうなんでしょうね。現2歳以降で盛り返してくれるといいのですが。
まとめ
今回の集計と考察を踏まえて、まとめを箇条書きしましょう。
- 社台系クラブが若干成績下り坂の2019年産世代
- 一方で中小クラブは上昇傾向
- DMMは価格システム改定でだいぶまともになってきたが募集額回収率は低め
- 京都サラブレッドクラブが上昇傾向、あと2世代くらいが正念場か
- ここ3年のデータを参考にすると、オススメなクラブはやっぱりウインとノルマンディ
- 募集頭数の少ないクラブは浮き沈み激しい
- 2020年産世代からはインゼルが来るぞー!
鳴り物入りだったDMMが安定感を出し、いろいろ物議を醸した京都サラブレッドクラブが順調に推移している点は見逃せないですね。
私がこれから入会するとしたら、ウインか京サラあたりにするかもしれませんね〜。ノルマンディも引き続きいいですが。
新参インゼルサラブレッドクラブがいきなりクラシック制覇級を出すのか。これによって来年は成績が大きく左右されることでしょう。
新しいクラブがこれ以上設立される可能性は低いと思いますが、淘汰されるクラブが出てもおかしくない時期に差し掛かっています。ワラウカドと友駿にはそろそろ反撃に出てほしいですね。
来年2023年も同様な振り返り集計を行いたいと思います。それでは。