私はクレジットカードをわりとよく使います。
毎月利用内容の詳細が届くんで、家計簿や確定申告の整理に便利なんです。
加えてクレジットカードは物によってはポイント還元が付きます。
私はVISAカードに入っているのですが、買い物ごと1%ポイントが入る仕様です確か(うろ覚え)。
1万円の買い物をすれば100ポイント付きます。1ポイント=1円なので、100円分の買い物ができるのです。
どうやってポイントを使って買い物をするのかとか、そういう話はここではしません。契約カードによって違うだろうし。
ここで大事にしたいことはお金の動かし方です。
クレジットカードをうまく運用することで、ちょっとしたお得を味わえた話をしたいと思います。
大きな買い物をしたとき、クレジットカードの威力を感じることができます。そんな話です。
制度のこととか色々書きますが、もしかしたら今は通用しない部分もあるかもしれません。重大な間違いなど書いていましたら、お問い合わせでこっそり教えてくださいませ…。
まずは話の大前提から
ここ数年で我が家では病院にお世話になる出来事が2つありました。ひとつは妻の妊娠と出産。そしてもうひとつは妻の持病の手術治療です。
どちらも妻に関する出来事でした。
出産も病気の手術もしんどかった…。
さて、出産にしろ手術にしろ、病院に通うことになるので当然お金がかかります。
しかし世の中には便利な仕組みがあって、出産には手当があったり、治療には高額療養費があります。それぞれについてさらっと概要を書いときましょう。
子どもを出産したら受けられる給付金。2019年現在は確か42万円くらい支給されるはず。
国からもらえる出産ボーナスみたいなものですね。ちなみに双子が生まれたら2倍もらえるそうですよ。
5つ子なら5倍で210万ってこと!すげー
医療費の自己負担額を一定額に止めるための制度。一般的には高額医療費と呼ばれることも。
よく「10万円を超えた分の治療費は返ってくるよ」とかいう人いますが、それがこの制度。でも実際は10万円ではなくて、人によって金額は変わります。
治療費が100万円でも、自己負担額は一定額までで済むのね!
「高額医療定額プラン」ともいえますな。もし自己負担額が10万円だとしたら、100万円引く10万円の、90万円分は戻ってきます。
これら制度は国が設定しているものなので、当然きちんと正しい申請手続きを行わなければ恩恵は受けられません。
知り合いに高額療養費制度を知らず、治療代を丸々払った人がいました。だいぶ後になってから制度のことを知ったのですが、2年くらいしか遡れないため、返還を受けることができなかったそう。
知らなかったことで無駄をする、という経験はできるだけ減らしたいですよね。
申請手続きは先出しと後出しのふたつがある
んで、申請の手続き手順なのですが、現在ではふたつのやり方があります。やり方の詳細はここでは割愛(というか自治体によって全然違うと思う)し、概念や流れだけ説明します。詳しいやり方は自治体に聞くのが早いです。ネットとかで調べてもローカルで最新の情報は出てないと思う。
さて手続きのふたつの手順ですが、要するに「先出し」か「後出し」か、みたいな感じ。
まず「先出し」の方から説明。先に手続きを終えておけば、病院から請求される金額が、あらかじめ手当や控除分を引いた状態になります。
高額療養費であれば、先に手続きをしておくだけで、自己負担の上限額だけ支払えばOKになります。上限額が10万円なら、10万円を病院に払えば済みます。この制度の正確な名前は忘れました。限度額適用なんとか…だっけな。
出産育児一時金がたとえば42万円なら、42万円引かれた金額が産婦人科から請求されるというわけね!
出産の方は確か「直接支払制度」とか言ったっけな。もし費用が42万円以内であれば、病院には1円も払う必要なし。たとえば40万円だったら、差額分の2万円がゆうちょだかの口座に振り込まれるよ!
続いて「後出し」の方。簡単な話で、後から返還を受けるのです。
高額療養費なら、たとえば自己負担額が10万円で治療費が30万円だった場合。病院で30万円を払い、その後に自治体で手続きを済ませることで、自己負担額10万円を引いた、20万円が返ってきます。
出産育児一時金であれば、先に産婦人科に出産費用を丸々支払って、その後に手続きをして、42万円の支給を受けるわけね。
以上が「先出し」と「後出し」、ふたつの手順。
結局のところ、自身が負担する額は同じです。しかしここにクレジットカードが絡んでくると…ちょっと事態は変わってきそうじゃないですか?
奥義「後出し高額クレジット決済」でお得に会計だ!
大事なことは病院の窓口で払う額です。
今説明した通り、先出しなら少額、後出しなら高額です。最終的な負担額に変わりはナシ。
しかし、窓口で払うときにクレジットカードを使用しているのであれば!
高額な方が絶対お得だよね!
高額療養費の方を例に取りましょう。
たとえば治療代が100万円だったとしましょう。で、高額療養費による負担上限が10万円だったとします。
手続きを先に行っていれば、窓口で支払う額は10万円で済みます。
ここでクレジットカード決済を行ったら、ポイント還元対象となる金額は10万円です。
しかし手続きを後出しにしていたら。窓口では100万円を支払うことになります。
よってポイント還元対象は100万円分です!
ほら、違いが良くわかりますよね?還元ポイントは10倍の差もあるのですよ!
ポイント還元率が1%だったら、かたや千円、かたや1万円。この差は大きいと思うぞ。
これ、知っているか知っていないかで、だいぶ節約にも差が出てくると思います。
実際に私の場合、妻の出産と手術で合計で1万円弱ポイントが付きました。
そのポイントでMacBookの純正充電コード買いました。あれ高いんだよね〜。
もちろん今回例にとった病院代だけではありません。キャッシュレス決済が多様化している現在、他にも色々な決済時に応用が効きそうです。
子どもの治療代にもこの節約テクを運用
さらに正直なことを白状しておきましょう。これ、実際にやっていいのか悪いのか分からんのだけど。
妻の出産後、実はうちの子はちょっと体に問題を発しまして、新生児専用の集中治療室NICUに入りました。
このときも費用もクレジットカードで決済し、後から返還を受けています。
これがかなりの高額でした。でも、子どもの治療費は基本無料です。後から全額丸々戻ってきました!
ノーダメージでポイントもらっちゃった(子どものトラブル自体も大きな問題ではなかった)んですが、いいんですかねこれ?
このテクニックの弱点
弱点というか懸念材料というか。大きく3つあると思います。
- 病院がクレジット決済対応であること
- そもそも現金に余裕があること(窓口で高額支払いをするので)
- さらにそもそもクレジットカードを持っていること
さらに大大大前提として健康保険に入っているかっていうのがあるけど、さすがに入っているよね皆さん。
ちなみにクレジットーカード決済、私は必ず一括払いです。分割払いだとポイント還元対象となるのかどうかとかはよく知らないです。分割払い大っ嫌いなんで。
ふたつめの「現金に余裕があること」はとても大切なことだと思います。普段から節約を心がけ、ちょっとでも現金を確保しておく意識は重要だと思います。賢く生きる上で。
実践そのものより考え方に魅力を感じてほしい(=再現できなくても許して)!
お金の動かし方に少し工夫を入れるだけで、ちょっとお得なことがある。そんな話でございました。
今回の場合は、行政や自治体が1枚噛んでいる(返還や給付といった支援がある)からこそ成せる技。どのタイミングで行政にお金を出してもらうかで、違いが出る話題だったということになります。
とはいえこれからキャッシュレス決済が定常化するにつれ、こういう裏技的なことはできなくなる気がします。
もしかしたら現在は再現不可なところもあるかもしれません。そのときはごめんなさい。
でもお金に対する考え方の基礎として、とても大切なエッセンスが詰まっているんじゃないかなと思います。活かせずとも参考にはなったはず!
今後出産の予定があったり、高額の治療を控えている方は、今回話したことを頭の隅に入れておき、いざというときぜひお試しくださいませ!