2022年版を公開しました。
新馬戦終わりましたし。種付シーズンですし。一口クラブの2021年度募集も近い頃合いですし。
ここらで種牡馬の考察をしていこうと思いまして。今回はディープインパクト直系種牡馬について調べてみます。
勝馬率や種付数、種付料を比較します。
データを一覧で提示後、いろいろ考察します!
気になるデータは赤字にしています。
個人でまとめているのでミスとか漏れあると思います。お気づきの点がありましたらお問い合わせまでお願いします。
【一覧】デビュー済みのディープ直系種牡馬
馬名(現役世代数) | 全世代中央勝馬率 | 2020年種付数(前年比) | 2021年種付料(前年比) |
---|---|---|---|
ディープブリランテ(5世代) | 27% | 44頭(-35) | 50万円(-30) |
トーセンホマレボシ(5世代) | 19% | 0頭? | private |
ダノンバラード(3世代) | 42% | 104頭(-4) | 100万円(±0) |
トーセンラー(3世代) | 15% | 50頭(-21) | 50万円(±0) |
キズナ(2世代) | 41% | 242頭(+78) | 1000万円(+400) |
ワールドエース(2世代) | 21% | 131頭(+63) | 70万円(±0) |
リアルインパクト(2世代) | 24% | 129頭(+11) | 150万円(-50) |
スピルバーグ(2世代) | 15% | 17頭(-35) | 30万円(-20) |
ヴァンセンヌ(2世代) | 31% | 36頭(-9) | 30万円(±0) |
ミッキーアイル(1世代) | 25% | 104頭(-38) | 250万円(+100) |
エイシンヒカリ(1世代) | 14% | 56頭(-38) | 100万円(±0) |
ダノンシャーク(1世代) | 17% | 22頭(-11) | 30万円(±0) |
※「現役世代数」とは現在の3歳である2018年産までを指しています
※「種付料」は受胎条件の価格です
※種付数の少ない種牡馬は除外しています(たとえばヒストリカルなど)
【一覧】2021年以降に産駒デビューのディープ直系種牡馬
馬名(産駒デビュー年) | 2020年種付数(前年比) | 2021年種付料(前年比) |
---|---|---|
ディーマジェスティ(2021年) | 62頭(-9) | 100万円(±0) |
サトノアラジン(2021年) | 95頭(+5) | 100万円(±0) |
シルバーステート(2021年) | 165頭(+8) | 150万円(+30) |
サトノダイヤモンド(2022年) | 145頭(+1) | 300万円(±0) |
リアルスティール(2022年) | 176頭(-1) | 250万円(±0) |
グレーターロンドン(2022年) | 48頭(-17) | 50万円(±0) |
アルアイン(2023年) | 104頭 | 120万円 |
ロジャーバローズ(2023年) | 97頭 | 120万円 |
アドミラブル(2023年) | 70頭 | 30万円 |
ミッキーグローリー(2023年) | 68頭 | 30万円 |
ヘンリーバローズ(2023年) | 44頭 | 30万円 |
サトノアレス(2023年) | 26頭 | 50万円 |
フィエールマン(2024年) | – | 200万円 |
サングレーザー(2024年) | – | 30万円 |
キタノコマンドール(2024年) | – | 30万円 |
レッドベルジュール(2024年) | – | 30万円 |
※「種付料」は受胎条件の価格です
ディープ直系、多っ!
改めてまとめますと…多すぎですねディープ直系種牡馬。
ここに書きれていない、種付数の少ない種牡馬もいますからね…。
おまけに今後もさらに増えますからね。コントレイルもいずれ種牡馬になるでしょうし。ワグネリアンやダノンプレミアムやワールドプレミア、あとはマカヒキも種牡馬になるかな。ほかにも挙げたらキリがない。
果たして一体、何頭が、ディープインパクトの正統後継者として長い期間種付ができるのか。すでに激しいサバイバルは始まっていますね。
やっぱり気になるダノンバラード
産駒の質の高さから、イタリアやイギリスを経て、日本へ戻ってきたダノンバラード。帰国初年度の2019年は108頭、そして2020年は104頭と、高い水準で配合相手を確保しています。去年の同じような記事でも書きましたが、やっぱり気になりますね。
これは相当期待されていますね!
サンプル頭数が少ないとはいえ、勝馬率42%はかなり優秀です。
ディープインパクトの血はもちろんですが、やっぱり牝系バラードってのが大きいんじゃないでしょうか。ダノン冠名の中で、最も産駒成績を残せる種牡馬になるポテンシャルを持ってるかもしれませんね。
入会しているクラブで募集されることがあれば、1頭くらいは持ってみたいですね〜ダノンバラード産駒。
キズナは1000万円に、ミッキーアイルも100万円上がる
キズナの2021年の種付料はついに1000万円の大台に。
強気なお値段ですが、早くも満口になっているみたいです。
勝馬率も高いですし、安定感ありますからね。あとは大物の登場ですね。
そのほか、種付料が上がったのはミッキーアイル。初年度からメイケイエールという大物を出したものの、100万円アップはなかなか強気な気もします。
マイル寄りな血統だと思いますし、それならリアルインパクトやディープブリランテの方がいいのかな、なんて思っちゃいますね。彼らの方が安いですし。
ワールドエースは種付数が増加傾向
期待しているワールドエースは、2020年の種付数増えていたんですね。しかもダブルスコアに近いくらいに。
そこまで増えるくらいに、産駒が活躍しているとは感じていませんが…。
ワールドプレミア効果でしょうか。種付料は今年も据え置きで70万円。費用対効果考えたら、やっぱりワールドエースは優秀だと感じますなあ。
デビュー前種牡馬ならシルバーステートが評価高め?
今年以降に産駒デビューする種牡馬の方も見ていきましょう。
シルバーステートすごいなー2020年は種付数アップ。これを受けて2021年の種付料は30万円上げてきましたね。
私も気になって仕方がないですシルバーステート。入会しているクラブの中では、ケイティマイヒメの2019(シエラプリンセサ)がめちゃくちゃ気になっちゃいます。
ほか、産駒デビューは来年ですがサトノダイヤモンドやリアルスティールも、馬産地の評価高そうですね。やっぱり200〜300万円くらいで、現役時代に結果を残していて、費用対効果見込めそうな種牡馬にお嫁さんは集まるんですかねえ。
サトノアラジン、アルアイン、ロジャーバローズにも配合相手は集まっていますね。
フィエールマンが楽しみ
2021年から種付スタートのディープ系種牡馬ではフィエールマンに期待しています。
私の中にある法則として、クラシックG1と古馬G1、両方で活躍した馬が繁殖でも活躍すると思っています。だからアルアインにも期待。
フィエールマンは菊花賞を勝ち、春の天皇賞も2勝し、2020年の秋の天皇賞ではアーモンドアイに迫ったあの豪脚。言わずもがな期待しちゃいますよね。
マイル寄りのディープ系よりは、こういった長距離寄りのディープ系種牡馬の方が、長く楽しめる気がするんですよねえ。短距離傾向の牝馬とつけても、クラシック楽しめそうな産駒が出やすそうですし。
デビューはまだまだ先ですが、期待したいと思います。
まとめ
もうあと5年くらいしたら、父の父にディープインパクトがいる馬だらけになりそうな気がする。そんなデータ集計でありました。
ディープ直系として生き残れるかどうかの境目は、中央勝馬率25%くらいになる予感ですね。10%台と低迷しているトーセンラーやスピルバーグは配合相手集めに苦戦している模様です。
そういう意味では、エイシンヒカリは2世代目になる2021年デビュー組の成績が今後を大きく左右してきそうです。ミッキーアイルは値上げの影響がどうなるかですね。
正統後継者はキズナが筆頭となっていますが、個人的にはこれからデビューする種牡馬の方にすごいのがいそうな気がしています。サンデーサイレンスだって最後の最後にディープインパクトを輩出したわけですから。
そういう点では、アルアイン、フィエールマン、あとはまだまだバリバリ現役ですがコントレイル、この辺りが楽しみかなと思ってしまいますね。
あとはダノンバラードね。1頭、クラブで出資したい(バラード系好き)!
種付料を見ると、馬産地の期待値みたいなのも見えてきます。これからますますディープ系種牡馬は増えていきますから、価格は完全に二極化していくんじゃないでしょうか。1000万円に近いキズナの一方で、100万円以下のディープ産駒種牡馬もバンバン出てくるでしょう。この少額のディープ系種牡馬産駒から大物が出る可能性も、もちろんあると思います。
個人的に感じるは、100〜300万円の種付料で、そこそこ種付数を稼げている種牡馬が将来性豊かではないかなと。種付数が堅実に推移している、サトノダイヤモンド、リアルスティール、シルバーステートは、現地の期待度が高いようにも感じます。
今後デビューする種牡馬で中央勝馬率25%以上が期待できるのは、以下でしょうか。
来年の同時期にまた、まとめたいと思います!