3歳未勝利戦の終了ということで。毎年恒例、ユニオンオーナーズクラブで気になっていた2019年産(2022年時点で3歳馬)たちの現状を見てみたいと思います。
ちなみに2018年産の成績は…いまひとつでした。
後出しで挙げたレイハリアが印象深い世代。今振り返ってみても難解な世代だったなと思っております。自分的には出資対象を絞って正解(リヴァーシャノン1頭)だったというのが正直な感想。
そんでもって2019年産の発表時にピックアップした気になる馬リストはこちら。
先に書いておきますが、今回はなかなか優秀な相馬眼を発揮することができましたぞ!
ほう…自分で言いますか。
偶然なのかなんなのかわかりませんが、いい馬をあげることができました。
それでは気になっていた馬順にて、現状を見てみるとしましょう。
スペシャルナンバー(母エスジーアンクル):地方転籍
スペシャルナンバーは父リオンディーズ。募集総額1600万円(8万円×200口)。
いろいろ気になる要素の多かった本馬。特に母父シニスターミニスターってのがよかった。資金に余裕があったらまずこの子に出資していたことでしょう。
デビューが遅れて中央2戦しかできず、ホッカイドウ競馬へ転籍となりました。
この辺りは辻牧場っぽさ満載。やはりこの辻牧場っていうのがネックで出資を躊躇っていたんですよ。どうも勝味に遅いというか、あまり一口馬主向きなタイプがいないんですよ。
でも、馬自体は本当にいいと思います。預かっていた林先生も「上のクラス(1勝クラス以上)でも十分通用するのではないか」と話していますし。長い目で楽しめる子です。
ホッカイドウ競馬は11月でシーズンが終わりますし、3歳で2勝し中央復帰の権利を得るのはなかなか至難でしょうか。4歳3勝がベターかな?
キングズソード(母キングズベリー):2勝クラス
キングズソードは父シニスターミニスター。募集総額1800万円(9万円×200口)。
この世代はシニスターミニスター産駒が3頭いて、結論から言えばどの馬もきっちり勝ち上がるという好成績でした。
中でもキングズソードはあのキングズガードの全弟。まず出資して間違いない子でしたね。
すでに2勝し、2勝クラスでも5着に入る素晴らしい戦績です。
特にこれ以上書くことがない、というくらい、出資しなかったことを後悔させてくれる子です。優秀。
シルヴァンエルフ(母ブライトエルフ):1勝クラス、病で引退
シルヴァンエルフは父シニスターミニスター。募集総額1400万円(7万円×200口)。
シニスターミニスター産駒の2頭目。ここまで挙げた気になった馬3頭、すべてにシニスターミニスターの血が入っており、なおかつ資金に余裕があれば出資したい募集馬でした。
シルヴァンエルフについては可哀想なことになってしまいました。未勝利脱出後、1勝クラスでも見せ場を作る活躍を見せていたのですが、突然原因不明の病魔に侵されることに。
現役生活は困難として引退となり、研究対象としてJRAへ譲渡となりました。
神経性の病気ということで。こればっかりは仕方がない。
ブライトオンベイス(母コーディーライン):3勝クラス
ブライトオンベイスは父キタサンブラック。募集総額1200万円(6万円×200口)。
当時私の中の出資ルールとして「新種牡馬産駒にはなるべく出資しない(リスクが高いという判断)」というのがありまして。キタサンブラックの初世代である本募集馬は、気になりながらも出資はしないという結論でした。
しかし本馬はもちろんこと、他のクラブとか見ても、いい募集馬が多かったんですよね〜キタサンブラック産駒。
蓋を開けてみれば言わずもがな。キタサンブラック産駒の活躍ぶりの見事さよ。
ブライトオンベイスも例外ではなく、あれよあれよという間に3勝クラスですよ。
キタサンブラックを管理していた清水先生の厩舎ということで。勝利の方程式に完全に合致しており、やっぱり出資するべき対象だったということ。ちょっと悔しい。
この体験もあり、2020年産からは新種牡馬産駒だからと言って出資優先度を下げるようなことは控えるようになりました。この反省と判断が功を奏すといいのですが。
ダンスウィズジョイ(母タイニーダンサー):2勝クラス
ダンスウィズジョイは父シニスターミニスター。募集総額2400万円(12万円×200口)。
ユニオン本世代シニスターミニスター産駒の3頭目。他の2頭よりも優先度を落としたのは募集額がちと高いと思ったから。他は牡馬に対して本馬は牝馬でこの価格。さすがに尻込みします。
とはいえグランド牧場&伊藤厩舎ですからね。当然のように活躍はするわけで。
現在2勝。2勝クラスでも、次に挙げるチェイスザドリームとしのぎを削る戦いを繰り広げました。次戦であっさり勝ち上がりあるでしょうね。最新の報告では骨折により3ヶ月の休養に入っていますが、復帰後の活躍も十分望めます。
資金が潤沢にあったとして、本馬にまで手が広げられたかというとちと疑問。やっぱり価格がネックで、初仔というのもあり、出資には至れなかっただろうというのが本音です。
チェイスザドリーム(母ゴールドチェイス):3勝クラス
チェイスザドリームは父ロードカナロア。募集総額3000万円(15万円×200口)。
本馬も価格が強気だな〜と。しかし実際のところを見ると全くそんなことはなく、むしろ安いくらい。さすが天下の矢作厩舎。
2勝クラスはダンスウィズジョイとの一騎打ち。しかし最後は3馬身差でしたか。いやー強いな。
本馬についても価格などの理由から出資はできなかったと思いますが、やっぱりロードカナロア産駒は優秀ですよね。出資しているスピードオブライトにもぜひぜひ本馬のような活躍を期待したいです。
レディベル(母レディインディ):1勝クラス
レディベルは父キズナ。募集総額2200万円(11万円×200口)。
資金が豊富にあって、たくさん出資してリスク分散するなら、この仔はまず第一候補にするかな、という感じ。
というコメントを募集開始当時に私は残していますが。この気分は今も変わらないですね。矢作厩舎ですし。ダンスウィズジョイやチェイスザドリームよりも募集額は安いですし、気になる馬順では下に来ても、出資優先順位としては上に来そう。
なかなか勝ちきれない競馬が続いていましたが9戦目で未勝利脱出を果たしました。この時点ですでに賞金は1000万円を稼いでいるわけで、タフさや安定感が売りのタイプかも。大きなところまで行けなくとも安定して稼いでくれそうですし、キズナ産駒ですからどこかで一気に化ける可能性も秘めていそうです。
何よりも矢作厩舎ですからね。今後も楽しみです。
ジュエルシティー(母エアラホーヤ):地方転籍
ジュエルシティーは父エピファネイア。募集総額2200万円(11万円×200口)。
エアラホーヤの子の中ではちょっと奥手に見えていたのですが、案の定な感じで。5戦しましたが上向かず、名古屋へ転籍となりました。
ただ、うーん、芝向きかなとは思いますよね。早めに地方から戻って来れるといいんですが。
ウェルシュゴールド(母ゴールデンポケット):10戦で引退
ウェルシュゴールドは父ゴールドシップ。募集総額500万円(2.5万円×200口)。
500万円という安値が魅力。父も母もゴールドにちなんでおり、本馬名も金ピカネーム。
10戦で引退となりましたが、本馬については投資先として決して悪くははないかと。
粕谷先生は本当に素晴らしい先生だなと。リヴァーシャノンの時にも感じましたが。
10戦すれば出走手当だけでもなかなかのもの。引退時に払い戻しもいくらかあるでしょうし、掲示板に載ることはありませんでしたが、まずまずの回収率だったといえるのではないでしょうか(応援馬券をたんまり買っていたら悲惨ですが…)。
もちろん赤字ではあると思いますが、こういう使い方をしてくれる厩舎に出資することが一口馬主をする上ではポイントとなります。特にユニオンのような中小クラブでは。これから一口を始めようと思っている方、ぜひぜひ覚えておいてください。
粕谷先生はいろいろ工夫を凝らし、さまざまな条件を試しながら、本馬の可能性を探っていました。出資者の方々としても憂いはないことでしょう。人気厩舎だとこうはいきませんからね、馬房の都合とかで。
粕谷厩舎、地味な成績ですが、本当に馬や関係者の気持ちを汲んだ管理運用をされているように感じています。
粕谷先生の話ばっかりになっちゃいました。
いつかユニオン&粕谷厩舎で大物が出てくれるといいなと思います。まだ先生は50代とお若いはず。いつか粕谷厩舎の馬に出資をしたいです(リヴァーシャノンは急きょの転入であり、当初の予定厩舎ではなかった)。
9頭中6頭が勝ち上がり、3勝クラスが2頭も!
まず間違いなく言えるのは、ユニオンOCは2018年産に続いて2019年産も好調であること。
2018年産のような重賞級はいなくとも、すでに3勝馬が2頭、2勝馬が2頭もいる好成績です。
しかも900万円ほどの安値募集馬が活躍した2018年産とは違い、高額募集馬がきっちり結果を出したというのも、大きな意味があると思います。「まさか」ではなく「順当」という結果を収めたという意味では、安定感が増しつつありますねユニオン。
しかも個人的に気になっていた馬たちが上位に来ているのですから、いや〜これは手広く出資しなかった自分を戒めないといけませんね。
資金に余裕があれば、キングズソード、ブライトオンベイス、ダンスウィズジョイには行けたと思うもんなあ。
未練たらたらね!
ちなみに私がこの世代のユニオンで出資したのはナチュラルのみ。中央で3戦したものの結果は出ず、地方からの再スタートとなっています。
そしてユニオンではありませんが、友駿にてヴェローナシチーに出資と、もうこの馬だけで十分にお釣りのくる十分な投資成績を収めることはできました。
ここ数年はちょっと自信(とお金)を失いかけていたのですが、ヴェローナのおかげで少し取り戻しつつあります。というわけで現在募集中の2021年産からは、もうちょっと手広く出資を狙いたいなとは思っております。
それにしても2019年産は気になる馬たちがドンピシャで活躍したわね。
これがたまたまなのか、私の見る目がだいぶ養われてきたのか。2020年産ですぐ化けの皮が剥がされそうですね。
ちなみにユニオンOC2020年産で気になった馬はこちらに挙げています。
この子たちについても、1年後の今頃に同じように振り返ってみたいと思います。
我が家の出資場一覧はこちら。